本日発売『まんがタイムきらら』1月号最速レビュー!愛され続けてコミックス12巻まで発売中の『ゆゆ式』など7作品を紹介!

2021年12月9日の本日は「まんがタイムきらら」1月号の発売日!

表紙は『ゆゆ式』より、ゆずこが描かれています。クリスマスを楽しみにしている3人をみていると、こちらまでクリスマスが待ち遠しくなってきますね…!

今月はゲスト作品が4本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきらら」の1月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品4本の、合計7作品をご紹介いたします!

『ゆゆ式』

何が起こるわけでもなく、ただただ仲の良い女の子たちが作り出す雰囲気が心地よい作品。『ゆゆ式』は、三上小又先生により描かれている作品です。

1月号では、クリスマスを前に団らんするいつもの3人が描かれています。

ゆゆ式

(※コミックス第11巻のコマを使用しています)

クリスマスは会って15分で唯ちゃん泣かそかな」という物騒な目標を立てるゆずこを筆頭に、いつものペースでおしゃべりをする3人。終始突拍子もない提案が飛び交いますが、はたしてクリスマスは何をするのでしょうか…?


物騒なひとことから物語が幕を開けましたが、今回も相変わらず3人はゆるゆるとしたペースをたもっていました。とくにゆずこが発言した「ハッカーになりたい」というセリフは、情報処理部らしくもあり、情報処理部らしくない無責任さもある絶妙なゆるさが心地よいです。はたしてこの発言からどうやってお話を膨らませるのでしょうか、ぜひともご確認ください!

この3人といればクリスマスも絶対に楽しいんだろうな…と思ってしまうような1月号でした!

ゆゆ式 (全12巻) Kindle版

『探偵夢宮さくらの完全敗北』

何してるんですか?と、読者一同ハラハラせずにいられない超テンションコメディ。『探偵夢宮さくらの完全敗北』は、ちょぼらうにょぽみ先生により描かれている作品です。

1月号では、短編のお話が何本か描かれています。

冒頭から登場したのは謎のマンガ家・イキリにゃんぽこ先生。まんがタイムきららの編集部にやってきて「きららを読んでる小学生の為に どうしてもうんちとカブトムシを描きたいんです!!」と声高に叫ぶ彼女は、一体何者なんだ…。もちろん、さくらたちが登場するお話も描かれていましたよ!


巻頭カラーの1ページ目から、小学生のためにでっかいうんちを描きたいと土下座するキャラクターがこれまでにいたのでしょうか…。

冒頭のから面食らいましたが、今回も『探偵夢宮さくらの完全敗北』の、最初はちゃんとしているのにいつの間にかとんでもない方向にリードされている、という魅力がふんだんに込められています。巻頭カラーなのに自由すぎる本作をぜひ本誌でご確認ください!

短編にもかかわらず、最初から最後までフルスロットルだった1月号でした!

『あっちこっち』

素直に気持ちを伝えられないつみきと、彼女の気持ちに鈍感な伊御が繰り広げるラブコメディ。『あっちこっち』は、異識先生により描かれている作品です。

1月号では、コタツでくつろぐ伊御とつみきが描かれています。

一段と冷え込むある日「じゃあコタツの準備するか」と、冬支度をする伊御とつみき。外で干されて最高のコンディションになった布団のふかふか具合を確かめながらコタツに体を預けると、コタツの中でつみきの足に何かがぶつかりました。これは、伊御の足!?


猫とコタツは相性抜群の組み合わせです。それだけに今回のお話ではつみきの猫っぽさが一際強調されており、愛らしさが爆発していました。ありがとうございます。セリフが少ないからこそ楽しめる、コタツの中での攻防戦をぜひともお楽しみください!!

「てれりこ てれりこ」と照れるつみきの表情に部屋の寒さも忘れてしまうほど心が温められた1月号でした!

あっちこっち (全8巻) Kindle版

『きもちわるいから君がすき』(ゲスト)

西畑けい先生により描かれているゲスト作品です。

飾磨司は一目惚れをしました。相手は少しどんくさい女の子・依子。出会ったばかりの頃から、依子が見せた少し寂しそうな表情が司の頭から離れないのです。そうして依子との運命の赤い糸を絶やさぬよう、突然芽生えた恋心を密かに胸にひめたまま、1つの恋物語が幕を開けました。


ゲスト掲載1話目から一筋縄ではいかないと予感させてくれる濃厚な構成でした。口当たりが強いしっかりもの司が、どんくさい依子を好きになる。気弱な女の子がしっかりしている女の子に憧れを持つ、というのがセオリーだと思い込んでいた筆者の予想を裏切る展開に冒頭から心を掴まれました。

「私、飾磨 司は御影 依子が好きだ」という物語の始まり方も、感情が揺さぶられるような魅力があります。好きだということがわかっている状態からどうなるのか、という楽しみ方が好きな方にオススメの作品です!

2話目以降も気になるようなラスト4コマの見せ方が魅力的なゲスト掲載1話目でした!

『それでは、ステキなセッションを。』(ゲスト)

『それでは、ステキなセッションを。』は、福きつね先生により描かれているゲスト作品です。

ある日突然現れたお助け妖精・てんは、何の前触れもなく姿を消してしまいました。それ以来何度ベースの練習をするも、てんがいた時のような最高の演奏ができずに悩む芽依。しかしその表情は晴れやかで、前向きなベーシストへと成長していました。そんな折、芽依の元に再びてんが姿を見せたのです。


あの数日間は夢だったのか…!?というような物語の始まりにグッと引き込まれました。1週間後にてんは再び姿を表し、同時に姿を消した理由である「妖精界の事情」が語ってくれます。おお、そんなことになってたのか…という設定の数々は、作品を読み進める上で見逃せないものでした。

何よりも少し影がさしていた芽依の人生が再び明るく照らされてきたことに、安心せずにはいられません。これから先、彼女はどのように音楽の道を歩んでいくのか…期待が高まります!

来月号から始まる新連載の展開が気になるゲスト掲載3話目でした!


🎉福きつね先生、新連載決定おめでとうございます!

『桜色プルーフ』(ゲスト)

『桜色プルーフ』は、妄想先生により描かれたゲスト作品です。

前月号に引き続き、消えた本の行方を調査する来実一穂。いよいよ現場である部室に足を踏み入れると、本がなくなっているどころか、部室の中身がまるごと消えていました。一体なぜ…!?

今回のお話では、消えた部室のトリックがついに解き明かされます。


今回は2話に跨って謎解きが展開されましたが、伏線をしっかり回収した上で謎解きをしてくれる気持ちよさは健在でした。推理系のトリックに全く気づけない筆者でも読後感がスッキリしているというのは、やはり本作の大きな魅力です。

そして現場でお菓子をつまむ来実の、小動物のような可愛さも見逃せません。本作が気になる方はぜひ10月号の第1話からまとめてご覧ください!

続きがあるのなら来実とお姉さんのお話が読みたいな…と思わされるようなゲスト掲載最終話でした!

『ゆりっと♡かんちがい』(ゲスト)

『ゆりっと♡かんちがい』は、桜那えいか先生により描かれたゲスト作品です。

百合花と一緒に帰宅しようとする七海さん。しかし仕事をサボろうとしていることがバレて生徒会長に連行されてしまいました。七海さんと離れたくないがゆえに百合花も生徒会の仕事を手伝おうとするのですが…生徒会が絡むと、やはり一筋縄ではいかないようです!


今回のお話は生徒会室で繰り広げられました。生徒会メンバーとの絡みとなると必然的に人数が増え、本作のワイワイ感がいつも以上に伝わってきますね。前回は怖いだけの印象だった生徒会長も、一緒に過ごすうちに意外な素顔がわかってきました。これは人気が出そうだ…!

さらっと新キャラクターも登場し、盛り上がりはこれからなのでは…!?と期待させられてしまうようなゲスト掲載3話目でした!

次回2月号は2022年1月8日に発売!

奥さまは新妻ちゃん

(※コミックス第3巻のコマを使用しています)

次回2月号は2022年1月8日に発売します。表紙は新展開を迎えたあの作品から。「まんがタイムきららキャラット」から出張してくる『ばっどがーる』もお見逃しなく!

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まんがタイムきらら 2021年12月号 [雑誌]
まんがタイムきらら編集部/著

OGP及び記事内画像はTwitter「まんがタイムきらら編集部公式アカウント」のツイートより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1468596340515274753