「第3回 医療マンガ大賞」受賞作発表!力作の裏に賞を応援したいという思いあふれる

2021年9月17日~10月18日まで公募された患者と医療従事者の視点の違いを描く「第3回医療マンガ大賞」。85もの応募作の中から、大賞1作品、入賞作品7作品、特別賞11作品が発表されました!

大賞はミューさんの、大腸がん検診を患者家族視点から綴ったエピソードでした。おめでとうございます!

マンガ家のこしのりょう先生からは「親しみやすいやわらかな絵、抑えた表情にリアリティを感じた」とのコメントが。同じくマンガ家のおかざき 真里先生からは「コロナ禍の後、最も大切なものをしっかり確実にそしてあたたかく伝える漫画」とも。

8つの部門賞のうち、おかざき真里先生から「最後まで大賞を争っていた」とコメントがあったのは、花田はせ子さんのコロナ禍でのある施設を医療従事者視点で描いたエピソードです。

こしのりょう先生からは「原作にない患者さんを出したことで物語の深みが一層増した」という高い評価を得ていました。

年々レベルアップする応募作

応募点数が増え、クオリティーも上がってきているという「医療マンガ大賞」。応募作からは、医療に対する強い思いがあふれ出すような作品が集まりました。

ずーさんの「コロナ禍でのある施設」エピソード(介護従事者視点)

ご自身も医療従事者だというずーさんの作品には、辛い思いを表情だけでなく、ぐにゃぐにゃした書体で表すなど、作画にさまざまな工夫がされています。介護士さんの最後の表情に思わず、こちらまで涙!

ちえむさんの「コロナ禍でのある施設」エピソード(医療従事者視点)

ちえむさんの作品は、孤独な気持ちを孤城で表現する比喩力に加え、前を向いて歩く医療従事者の姿を、映画のワンシーンのように力強く描いているところが魅力。線のタッチも優しくて素敵ですね!

よっしーさんの「大腸がん検診」エピソード(医療従事者視点)

大腸がん検診をテーマにした作品では、登場人物の心情が背景の細やかな変化も合わせて伝わってくると共に、院内での感染対策の様子が分かりやすく描かれています。医療の専門用語をしっかりとリサーチしてから執筆したことが伝わってくるようですね!

内海涼流さんの「大腸がん検診」エピソード(患者家族視点)

ご自身の経験から思うところがあって応募したという内海涼流さんの作品は、親しみやすいイラストに感染予防対策が分かりやすく添えられていて、読みやすいストーリーになっています。

すみすねこさんの「心房細動の治療」エピソード(医療従事者視点)

心房細動という病気について非常に詳しくまとめられており、このまま啓発イラストとして使えるのではと思ってしまうほど。さらに、医者が「話そう」と決めるまでの葛藤が、まるまる2ページ使って表されていて、医者の苦悩がひしひしと伝わってきます。

ひかさんの「心房細動の治療」エピソード(患者視点)

親しみやすいタッチのひかさんの作品では、病院に行かない言い訳を積み上げていく主人公の姿がリアリティをもって描かれています。最後のシーンでは、目のアップで細やかな感情の変化を表現しているのもぐっときますね!

中村まさるさんの「言葉にしないと伝わらないこと」エピソード(医師視点)

最も応募数が多く激戦区だったのがこちらのエピソードです。中村まさるさんの作品では、新しい主治医の先生と患者さんとのやり取りが、お互いに投げ合うハートで表現されています。気持ちを伝えるために話を誇張したり、よく分からないので省略して話したり。患者さんの本心とそれに向き合う医師の姿が表されていて、まさに本マンガ賞にぴったりの作品でした。

よねさんの「言葉にしないと伝わらないこと」エピソード(言語聴覚士視点)

よねさんの作品では、うまく伝えられないもどかしい想いを、お茶をこぼすという態度や文字にならない叫び声などで表現されています。黒々とした背景が最後のシーンに向けて徐々に明るくなっていく演出にも、登場人物の気持ちの変化が感じられて素晴らしいですね!

応募者たちのマンガ賞を応援したいという思い

応募作品は審査陣が「選考に苦労した」とこぼすほど、医療への思いが詰まった力作ぞろい。医療マンガ大賞は、医療従事者と患者・家族の立場の違いから、受け取り方が異なることをマンガで伝え、お互いの気づきを促したいという思いで始まったマンガ賞です。

Twitterでの応募には、マンガ賞自体を応援したいというコメントや、ご自身の経験から他の人に同じ思いをさせたくないなど、取り組みへの応援の気持ちが添えられていることも。

※応募作のツイートが削除されている作品については、リンクを控えさせていただきました。

マンガを通じて医療がもっと親しみやすく

マンガという表現を通じ、知らなかった医療現場の事情が分かったり、気づかなかった患者さんの不安に気づけたり。立場が違っても、目指すゴールは同じ。

医療に興味があるけど、マンガなんて描いたことない人もぜひ、次回は参加することで「医療マンガ大賞」を応援してみませんか?

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