本日発売『まんがタイムきららMAX』12月号最速レビュー！新連載が2本立て！コミックス完全版の発売で勢いが止まらない『ご注文はうさぎですか？』など10作品を紹介！

2021年10月19日は「まんがタイムきららMAX」12月号の発売日！

表紙は『ご注文はうさぎですか？』よりココアとチノが描かれています。2人は2019年度のエイプリルフール企画である「Clockwork Rabbit」の姿です。この絵は貴重ですね…！そしてよく見てください、重なり合う2人の手を…。ありがとうございます。

今月はゲスト作品が5本、新連載2本、センターカラー（巻頭カラー含む）が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきららMAX」の12月号に掲載されている作品から、連載作品4本、ゲスト作品6本の、合計10作品をご紹介いたします！

『ご注文はうさぎですか？』

喫茶店・カフェ・甘味処。木組みと石畳の町にある様々な飲食店で生き生きとアルバイトする姿が魅力的な女の子たちの物語。『ご注文はうさぎですか？』はKoi先生により描かれている作品です。

12月号では、いつもとは違うココアたちの様子が描かれています。

ご注文はうさぎですか？

（※コミックス第9巻のコマを使用しています。）

いつもとは違う雰囲気が漂う今回。物語の中心になる黒猫は、暖を取るために大きなお屋敷に足を踏み入れました。快く歓迎された黒猫でしたが、どうやら屋敷に住まうのは少し罪深い「悪魔」たちだった様子です。

いきなり見知らぬ黒猫が現れたので驚きましたが、今回は2021年のエイプリルフールで使われた「Seven Rabbits Sins」のネタを再現したお話でしたね…！

筆者もリアルタイムで「Seven Rabbits Sins」をプレイしていたので、あの時の最高のイラストがマンガになってる…と感動してしまいました。ココア、チノ、リゼ、千夜、シャロ、マヤ、メグの全員の特別衣装を見逃してしまった方は必見です！

11月号のラスト4コマの内容がしっかりと回収される、物語後半の展開にも注目して欲しい12月号でした！

「ごちうさ」はコミックス完全版も発売中です！🐰

『今日の授業は恋愛です！』

色恋沙汰が苦手な女の子・さがりと、彼女のことが好きな4人の女の子たちが、「恋愛科」で恋愛について学ぶ日常が描かれた物語。『今日の授業は恋愛です！』は、つみきつき先生により描かれている作品です。

12月号では、文化祭の準備に参加するさがりたちの様子が描かれています。

文化祭で「白雪姫」の演劇を行うことになったため、さがりはなとせと共に脚本の執筆を任されました。夏休みに休めないことに対して不満を募らせるさがりに反して、てきぱきと脚本作業を進めてくれるなとせ。こうして合宿の以来となる、2人きりの時間が幕を開けました。

4人の中でも特にさがりとのカップル関係に踏み込んでいる、なとせと2人きりの作業にワクワクせずにはいられませんでした。と、筆者の期待に反してなとせは少しツンツンしている様子。2人きりなのに楽しくないのでしょうか？その真意をぜひともお確かめください…！

ついにさがりは過去と対峙することになるのか…！？という後半の展開にも注目が集まる12月号でした！

『お姉様のVな事情』（新連載）

元学園のスター・苦楽園ミユキの現在は酒クズ系Vチューバーの神酒シズクだった！そんな彼女と、彼女を支えると決めた逆瀬川マリナの日常を描いた物語。『お姉様のVな事情』は、MOTO先生により描かれていく作品です。

新連載1話目では、大きな荷物を受け取ったミユキさんの1日が描かれています。

アシスタントをすべくミユキさんの家にやってきたマリナは、玄関を開けると大量の段ボールに道を塞がれてしまいました。コスメ？美容家電？と期待して開けてみると、箱に入っていたのは「お酒」。大きな荷物の正体は、メーカーからミユキさん宛てに送られたレビュー用の新商品だったのです。

神酒シズクにはもってこいのレビュー案件ですね…！ しかしお酒を飲むと「おいしい」しか言えなくなるミユキさんにはちゃんとしたレビューができませんでした。確かにお酒を飲むと語彙力なくなる方でしたね、ミユキさんは…。

しかし話を聞くとその根幹には「正直昔から味ってわからなくて」というミユキさんの深い事情がありました。心が痛みます…。果たしてミユキさんのレビューは上手くいくのでしょうか？

ミユキさんの心がほぐされていくであろう今後が楽しみで仕方がない12月号でした！

『リリカお嬢様に振り回される！』（新連載）

車イスに乗ったえらそうなお嬢様・リリカと、彼女のわがままに付き合い続けるクールな家政婦・永野の日常を描いた物語。『リリカお嬢様に振り回される！』は、メイス先生により描かれていく作品です。

新連載1話目では、永野が風邪を引いた日のリリカの様子が描かれています。

風邪で寝込んでしまった永野。ご主人様に連絡を済ませ、リリカにも体調不良の旨を伝えます。するとリリカは優しい言葉をかける…と同時に、なにやら企んでいる様子の悪い表情をするのでした。

永野のいない間に好き勝手やってやろう、というリリカらしい自由な1日が描かれていました。

勝手にケーキを食べて、自由に昼寝をして、気まぐれで永野におかゆを作っちゃって…。なぜか一向に体調が良くならない永野がちょっと心配になる。本当は優しい子なんだろうな…と思わずにはいられない、リリカの行動の変化に注目です…！

物語の後半はちょっと涙ぐんでしまうような12月号でした！

『白魔導士はゾンビの夢を見るか？』（ゲスト）

『白魔導士はゾンビの夢を見るか？』は、バニライタチ先生により描かれているゲスト作品です。

人類の90％が死滅した世界に、異世界からの来訪者が現れました。来訪者の名前はリルー。こことは別の世界で白魔道士として活動していた女の子です。はたして彼女はゾンビウイルスが蔓延する終末の世界で、希望となるのでしょうか…？

RPGの世界で、ゾンビに回復魔法を使うと回復せずにダメージを与えるというルールが鉄板であるように、リルーの回復魔法も終末の世界のゾンビ達を浄化するために役立ちました。

元の世界ではへっぽことバカにされていたリルーが、異世界で無双する！そんな胸が熱くなる展開…に心を躍らせたところでMP切れ。そう、根底にあるのは「へっぽこ」なんです。荒廃した世界なのに、不思議と和みます…。

なぜゾンビウイルスが広まってしまったのか、次元の裂け目とは何なのか…。そして生き残った女の子・アヤとへっぽこ魔法使いのリルーはどのように終末の世界を駆け巡るのか！

2話目以降が気になるゲスト掲載でした！

『やみくも下町ぷりんせす』（ゲスト）

『やみくも下町ぷりんせす』はかたぎし先生により描かれているゲスト作品です。

こやねの家に居候するさあやは、酒を飲み、いつのまにか眠りに落ち、朝起きれば身支度を手伝って貰う日々を送っていました。「あぁ〜ダメになるぅ」と、このままではダメ人間になってしまうという自覚はある様子。やがて重い腰を上げ、さあやは自立への道を再び模索するようになるのでした。

ダメ人間になってしまう、というよりはすでに立派なダメ人間が描かれていました。酒を飲んで、延々と自慢話をし、翌日は二日酔いになる…。そしてそんなさあやの顔を洗って着替えさせてご飯を用意し、ダメ人間っぷりを加速させるこやね。ダメ人間とダメ人間製造機しかいない…！

でもそんな世界もあっていいじゃない…！と、なぜか筆者までダメ人間を肯定してしまうような気持ちに包まれてしまいました。明日から絶対頑張ろうね！

話が進むごとに、家出をする前のさあやはどんな生活をしていたのか、が気になってくるようなゲスト掲載2話目でした！

『にとーしんいもちゃん！』（ゲスト）

『にとーしんいもちゃん！』はえびぽ先生により描かれているゲスト作品です。

今日は高校に入学して始めての授業に参加するいもちゃん。子供のようにキュートな見た目をしていますが、はたして学力の方はちゃんと高校生なのでしょうか…？

ちゃんと学力は高校生でした。ちなみにいもちゃんの得意教科は物理と数学ということで、硬派な理系の様子です。キュートな見た目に全然喋らないいもちゃんから「物理と数学」と硬派なワードが急に飛び出してくるとドキッとしますね。「えっ…いもちゃん急に知性が…えっ」と困惑するさおりは、読者の気持ちを代弁してくれているようでした。

ぶっ飛んだ設定の作品ではありますが、ボケに対するツッコミ部分を丁寧にキャッチすることで、読みやすさは損なわれていません。間違いなく注目すべきゲスト作品2話目でした！

『勇者召喚は想定外です。』（ゲスト）

『勇者召喚は想定外です。』は、うるし先生により描かれているゲスト作品です。

友達になるために幽霊を呼び出すはずが、なぜか勇者を召喚してしまった雫。今日は召還された勇者・リリアと一緒に学校へ行きました。勇者と送る、刺激的な学園生活が始まりを迎えたのです。

勇者は現代の学校に入学してもやっていけるのか…！？と、ワクワクするお話でした。異世界の勇者である上に村の出身であるため座学はあまり得意ではない様子。でしたが、あの教科では輝きを見せてくれましたね。やっぱり勇者は違うぜ…！

「せめて私と同じ陰キャであって欲しかったなぁ…」と言いつつも、もう立派な友達じゃないですか…！といいたくなるようなゲスト掲載2話目でした！

『おつよん』（ゲスト）

『おつよん』は、沼山勇馬先生&水那月09先生により描かれるゲスト作品です。

危険物が送る学園生活が描かれたゲスト作品。『おつよん』というタイトルは乙四試験、つまり「危険物取扱者乙種第4類」という資格の略称です。

しかし恥ずかしながら筆者はここまでしか理解できませんでした。テーマも構成もニッチすぎるもの…！

それだけに「危険物取扱者乙種第4類」の受験者や有資格者には深く刺さる作品なのだと思います。ストーリーとしては「一緒にお昼ご飯を食べるために同級生を探す」というシンプルなものであるため、登場人物のデザイン、行動、一緒にいる友達の組み合わせ、などの意味がわかることで初めて楽しめる作品なのでしょう。

筆者のように隠された意味合いが全くわからない人がいれば、刺さる人にとっては語らずにはいられない、エッジの効いたゲスト作品でした！

『漫画的宇宙で暮らすっていう事』（ゲスト）

『漫画的宇宙で暮らすっていう事』は、なまず先生＆さくらうめ先生により描かれるゲスト作品です。

人類が三次元から二次元に逃げ込み、マンガの世界で暮らす物語。自身がマンガの世界に描かれていると自覚している少女たちは、三次元から二次元へと生活を変え、何を思うのでしょうか？

メタ的な視点が魅力的なゲスト作品でした。「パースとかそういうのもないよ！」「バスケットゴールの高さがおかしい！」など、マンガのキャラクターからは聞けないような台詞の数々には新鮮さがあります。

またコマの外ではマンガ家の先生とアシスタントさんの会話がメモ書きで繰り広げられており、マンガの外の世界でも人が生きていることがヒシヒシと伝わってきます。きららどころかマンガ雑誌の中でも珍しい、新感覚のスタイルを楽しめる作品がここにありますよ！

2つの作品がグランドフィナーレを迎えました

永山ゆうのん先生の『初恋＊れ～るとりっぷ』と土管先生の『いのち短し善せよ乙女』がグランドフィナーレを迎えました。永山ゆうのん先生、土管先生、大変お疲れ様でした…！

永山ゆうのん先生の『初恋＊れ～るとりっぷ』は第2巻まで発売中です！

土管先生の『いのち短し善せよ乙女』は第1巻が発売中です！

次回1月号は2021年11月19日に発売！

次回2022年1月号は2021年11月19日に発売します。2021年のまんがタイムきららMAXは今月でラスト。2022年の近づきを感じますね…！引き続き「まんがタイムきららMAX」を追いかけていきますよ！

電子書籍は「COMIC FUZ」で！

まんがタイムきららＭＡＸ　２０２１年１２月号 - 映像化作品などのバラエティ豊かなマンガが読める芳文社公式

<p></p>

comic-fuz.com

バックナンバーは電子書籍サイトで！

OGP及び記事内画像はTwitter・まんがタイムきらら編集部公式アカウントのツイートより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1450099461070356487