本日発売『まんがタイムきららキャラット』1月号最速レビュー!2022年のTVアニメ化が待ち遠しい『RPG不動産』など10作品を紹介!

2021年11月27日は「まんがタイムきららキャラット」1月号の発売日!

表紙は『RPG不動産』より琴音ファールフリアラキラが描かれています。吹き抜ける風を肌で感じ取れるかのような素晴らしい構図ですね…!

今月はゲスト作品が7本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきららキャラット」の1月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品7本の、合計10作品をご紹介いたします!

『RPG不動産』

異世界に暮らす住民たちを、素敵な暮らしへと導く不動産屋さんの物語。『RPG不動産』は、険持ちよ先生により描かれている作品です。

1月号では、サトナの本当の姿が描かれています。

RPG不動産

(※コミックス第3巻のコマを使用しています)

前回のお話で衝撃の過去が明らかになったサトナ。アリスの姉との死闘を繰り広げるうちに、やがてファーたちが追いついてきました。すでに全ての事情を知っていたファーは、サトナに真実を問いかけます。


胸が苦しくなる展開が続きますね…。サトナの過去の行いは決して変えられません。それは悪い行いであろうと、善い行いであろうと。全ての事情を聞いた上で改めて対峙する、ファーとサトナの問答をぜひとも本誌でお確かめください。

この歌はやっぱり…!な展開に希望の灯し火はまだ消えていないと思わされた1月号でした!


2022年放送予定のTVアニメ企画も進行中です!🎉


RPG不動産 (全3巻) Kindle版

『ニチアサ以外はやってます!』

「特撮」が大好きな女の子たちが、自分たちの手でヒーローを作り上げる物語。『ニチアサ以外はやってます!』は、猫にゃん先生により描かれている作品です。

1月号では、ついに始まった本編撮影の様子が描かれています。

廃部を阻止するため、たった1週間で1本の特撮を完成させなければいけない「特撮研」のメンバーたち。本人たちからしても、無謀な挑戦でした。しかし特撮研の全員が本気で取り組んだおかげで、まずは脚本ができ、次にスーツが完成します。

もしかすると、行けるかもしれない。そんな期待が漂い始め、ついに撮影の段階に入りました。


今回のお話を読んでいて、胸が熱くなりました。

全員が同じ熱量で取り組む姿は、心を震わせてくれます。たとえ人は集められても同じくらい全員が本気で取り組める制作って得ようとしても得られないですよね…。尊敬と憧れが同時に詰め込まれているお話でした。もちろん、彼女たちらしいテンポの良さもちゃんと描かれていましたよ!

筆者がもっともエモさを感じた(COMIC FUZにおける)P.50のページ右4コマをぜひとも確認していただきたいと思った1月号でした!

『ポンポコタヌキとへっぽこ王子』

一人前のタヌキを目指す豆子と、彼女が憧れる王子様・玲音が演劇部で過ごす日常が描かれた物語。『ポンポコタヌキとへっぽこ王子』は、桜Qり先生により描かれている作品です。

1月号では、次の公演の準備をする演劇部が描かれています。

部室に入ると、そこで待っていたのは森の女神様。ではなく、部長の咲耶でした。どうやら副部長の珠緒と一緒に次の公演で使える小道具を吟味していたようです。公演に向けた準備の一環として、玲音は豆子に演劇の裏方について教えてあげるのでした。


いよいよ本格的に豆子を迎え入れた演劇部が動き始めるお話でした。その前段階として、欠かせない裏方の知識が語られています。同時に裏方のメインメンバーの紹介もあり、いよいよ演劇部の役者が揃ってきたなぁ…と感じました。本作のワイワイとした雰囲気に拍車がかかる、見逃せないお話でしたよ!

公演といえば主役がいるもの、ではその主役は…?と、今後ますます気になる展開が繰り広げられた1月号でした!

『ぽんこつ魔法のプチフール』(ゲスト)

『ぽんこつ魔法のプチフール』は、りの先生により描かれているゲスト作品です。

ついに試験当日を迎えたリアたち。学校に足を運ぶと、同じく試験を受ける魔法使いたちが大勢集まっていました。リアはその中にいた腐れ縁のアルスとバチバチ火花を飛ばしながらも、みゆりにとってはワクワクの定期試験が幕を開けます。


新キャラクターが出てきましたね!

毛先がカールしたツインテールが印象的なアルスは、悪役令嬢のような立ち振る舞いでリアたちの前に立ちはだかります。憎まれ口を叩いてばかりですが、なんだか憎めません。こういう子こそ主人公がピンチの時なんだかんだ手を差し伸べてくれるんですよね…(筆者の希望でもあります)。

そしていよいよ試験本番が始まりました。予想外の試験内容でしたが、デコボコな組み合わせの3人は無事に試験をパスできるのでしょうか。ついに明かされるリアの本音にも、注目の第3話です!

いっそう絆を深めた3人が繰り広げる4話目に期待が高まるゲスト掲載3話目でした!

『異世界アイドル、推参です!』(ゲスト)

『異世界アイドル、推参です!』は、椎野せら先生により描かれているゲスト作品です。

リアルミナをアイドルにするため、共に会社へと向かう咲良。道中、なにかとぶっそうな魔法で物事を片付けようとするリアとルミナにハラハラしながらも、社長のもとへと連れてくることに成功しました。


かわいい顔してなにかと魔法という名のパワープレイで物事を片付けようとするリアとルミナ。ついに本性を表したな…!と思いましたが、1話目から玄関破壊してましたね。平常運転でした。

そして今回は本性だけでなく、彼女たちの意外な特技と苦手がわかります。果たしてアイドルになるために社長を説得できるのでしょうか…?

リアとルミナのバランス感が安心するなぁー!と思ってしまったゲスト掲載2話目でした!

『キミと歌うシネマ』(ゲスト)

『キミと歌うシネマ』は、わたなべみづ先生により描かれているゲスト作品です。

ミュージシャンを目指す女の子・曲川詩織には共に夢を目指すパートナーがいました。しかしパートナーの女の子は、共に夢を目指し始めてすぐに転校してしまい、それ以来会っていません。それから時が経ち、20歳になった詩織。彼女はまだ夢を諦めきれず、一人公園でギターを弾いていました。


ミュージシャンを目指す不良少女が、内気だけど歌うのが大好きな女の子と出会うガールミーツガールでした。しかし2人は転校で離れ離れになってしまい、結局夢は叶わなかったのです。

それでも音楽をやめられない詩織。音楽を続けて20歳になりました。いい年になり、プロの夢も遠くに感じていた頃…またしても運命が訪れます。その運命とは?今度こそ、夢に向かっていけるのか!?と、いつの間にか物語に引き込まれる筆者は、終始ワクワクしていました。3話連続ゲストの1話目にして壮大な物語を予感させる圧倒的な完成度の作品です!

再び出会った運命の人と繰り広げる2話目以降の物語に期待が高まるゲスト掲載1話目でした!

『プランタンワープ』(ゲスト)

『プランタンワープ』は、滝本翠先生により描かれたゲスト作品です。

転校生の花園遊莉はお嬢様学校からやってきました。なぜ超お嬢様学校からうちの学校へ…?と、ざわめく同級生たち。そんな同級生を尻目に、隣の席になったは遊莉に軽く挨拶をしてみると、想像もしていなかった返事が返ってきました。「あっ はい 仲良くしてください」「それはもうリア充の如く」と。


お嬢様っぽい女の子が、なにか変なことを言ってる。それだけでグッと掴まれるお話です。箱入りお嬢様が転向してきた理由は経済的な理由か、はたまた政治的な理由か…なんて思いながら読み進めていると、遊莉の口から「リア充」なんて出てきたら、それは気になりますよ…!

ちょっとズレてて、しかし真っ直ぐな女の子が、お嬢様学校では実現できなかった充実を掴む。そんな初々しい第1歩に注目です!

『ふる潔き!』(ゲスト)

『ふる潔き!』は、W・INK先生により描かれたゲスト作品です。

おばあちゃんっ子な女子高生・アケミが家に帰ると、知らない少女がくつろいでしました。彼女の名前はリン。親戚の子で、小学3年生です。歳の差があるせいか、リンはアケミに対して一定の距離を保っている様子。一方で、せっかくなら甘えて欲しいアケミはあの手この手を尽くすのでした。


安心感がある作品でした。その安心感はアケミの性格によるものだと感じてます。おばあちゃんっ子なアケミは、ゲームをピコピコと呼んだり、子供にはすぐお菓子を与えたりしていて、高校2年生なのになぜか言動がおばあちゃんっぽいんですもの…。

そんな女子高生いるのだろうか…?と思いながらも、実家に帰ったかのような安心感が心地よく、物語を読み進める手は止まりません。圧倒的な安心感で包み込んでくるアケミは、はたしてリンを攻略できるのでしょうか…?

年齢性別問わず、安心してオススメできるゲスト作品でした!

『放課後!DBK』(ゲスト)

『放課後!DBK』は、たちかわあや先生により描かれたゲスト作品です。

部活動参加自由の学校生活に幸せを感じていた花園カヌレは、今年から部活動への加入が強制となった学校に気分を重くしていました。運動は得意じゃないし、文化部は難しそう…。悩みに悩むカヌレ。そんな彼女は部活動一覧を見ながら歩いていると「デリシャスイート部」という謎の部活動に出会いました。


10月号で『我ら不登校』を執筆されたたちかわあや先生のゲスト作品です。

運動も文化的活動もあまり得意ではないカヌレが行き着いたのは「デリシャスイート部」という、活動内容がわからない部活でした。最初はカヌレも不信感をいだいていた様子ですが、先輩たちと話している姿を見ていると、案外良い相性が良いように感じてきます。はたして部活嫌いのカヌレの気持ちに、どのような変化が起きるのか…注目です!

『我ら不登校』の時と同様に、今回も居場所を大切にする作者の温かさが感じられるゲスト作品でした!

『無田さんは生きづらい』(ゲスト)

『無田さんは生きづらい』は、蟹田ほだか先生により描かれたゲスト作品です。

とある会社で総務として働いているは、20歳を過ぎた頃から薄々感じていました。自分が押しが弱く、人に嫌われたくないという厄介な性格だということを。

この物語には、人より生きることが苦手な無田律の日常が描かれています。


お願いを断りづらく、かつ人に嫌われたくない。人によって大小あれど、思い当たる人は多いのではないでしょうか。本作は、人が社会に出る上で抱えがちな悩みに寄り添ってくれます。だからこそ軽い気持ちで同情してはいけないのかもしれません。しかし同時に、決して重い気持ちで読まずに楽しんでいただきたい作品です!

みんなほどよく適当に生きて欲しい…と願わずにはいられないゲスト作品でした!

次回2月号は2021年12月27日に発売!

恋する小惑星

(※コミックス第4巻のコマを使用しています)

次回「まんがタイムきららキャラット」2月号は2021年12月27日に発売します。表紙は連載再開を待ちわびていたあの作品から。『ねことちよ』のせらみっく先生が原作を務めるゲスト作品『同居人ゲーマーズ』も掲載されるので、お見逃しなく!

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まんがタイムきららキャラット 2021年12月号 [雑誌]
まんがタイムきららキャラット編集部/著