【マンガ食堂・十食め】『極主夫道』(おおのこうすけ先生)のお魚ハンバーグプレート

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極主夫道

伝説の最凶ヤクザが「専業主夫」になったら……この設定だけで面白さが約束された感のある『極主夫道』。はいもちろん、めっちゃ面白いです。

ひとりで抗争相手の組を殲滅、誰もが恐れたヤクザ「不死身の龍」。現在は「暴力では大切なもんは守れへん」と足を洗い、働く妻を支える主夫に転身。妻のためにキャラ弁当を作り、特売の日はカチコミし、色柄もんのシマをきちっと分けて洗濯……そんな「主夫道」を極める日常が描かれます。

小説、映画、そしてマンガでも、日本のフィクションにおけるヤクザキャラのポテンシャルの高さってハンパないよな…とつねづね思うのですが、「ミニマムな日常ネタ」と組み合わせたときの破壊力たるや。

家事のエキスパートである龍さんは、当然料理の腕も超一流。

包丁のセールスにやってきた悪徳訪問業者を「ちょっと捌いとったもんで」とドス片手に凄味100%で出迎え、商品の包丁(ヤッパ)の切れ味を試させてくれと頼みます。

極主夫道

そのついでに作ったのが、見た目も華やかなハンバーグプレート。

試食した営業マンは「このハンバーグ派手じゃないが…魚のすり身を使っているから口当たりが優しい…」と、本来の目的を完全に忘れ、繊細な料理を堪能。

単なるハンバーグかと思いきや、魚のすり身入り、という意表をつくメニュー。流れるような調理といい、龍さんの家事スキルの高さがわかるシーンです。

コマの絵を見ると、確かに肉ではなく魚をさばいていますね。見た目がアジっぽいので、今回はアジのハンバーグとして再現してみることにしました。

本レシピ記事はumebon(梅本ゆうこ)さん運営の「マンガ食堂」に掲載されたエントリーから寄稿いただき掲載されています。http://mangashokudo.net
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作り方:

アジ(1人前につき1尾)はウロコとって内臓とって、3枚におろして皮をはがし、骨をぬいておく。中骨の部分はスプーンで身をこそぐ。

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ミキサー(フードプロセッサー)にかけてミンチ状に。

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ボウルにアジのミンチ、炒めて粗熱をとった玉ねぎのみじん切り、パン粉、溶き卵、しょうが、塩コショウを加えてよく混ぜる。

楕円形にまとめたら油をひいて熱したフライパンに入れて中火で焼き、焼き目がついたら裏返してフタして中弱火で火が通るまで焼く。

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いろいろと盛りつけ、スープを添えて完成。ふだん自分では絶対作らない、インスタ映えするワンプレートディッシュにテンションが上がる。

ソースはケチャップ+しょうゆ+ソースを適当に混ぜたものです(照り焼き風のタレにしてもよかったかもしれない)。

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食べた感想:

見た目は普通のハンバーグですが、食べるとふわふわのつみれ風。

確かに口当たりが優しいし、合いびき肉と違ってお腹にもたれないのもヘルシーでうれしい。大根おろしと醤油でも合いそう。

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ちょっと味つけ濃いめのケチャップライスには、クマさんの旗つき。

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付け合わせはパスタ(ペペロンチーノ風にしてみた)、ミニグラタン、ポテト、サラダ。こんな面倒くさい品数をささっと用意する龍さん、確実に私より家事力も女子力も高い。

しかし最近、くらげバンチの連載作がどれも面白すぎるせいで、私のなかではすっかり新潮社=漫画のイメージになってしまっている。

極主夫道 (全6巻) Kindle版
本レシピ記事はumebon(梅本ゆうこ)さん運営の「マンガ食堂」に掲載されたエントリーから寄稿いただき掲載されています。

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