1952年(昭和27年)のこの日、東京・日比谷で「更生保護大会」が開かれたことに由来。刑務所から出所してきた人たちに更生の道をひらくことを目的として記念日が制定されました。そんな「更生保護記念日」に読みたいのは...
児童精神科医・宮口幸治先生の同名ベストセラー新書をもとに、鈴木マサカズ先生がコミカライズした『ケーキの切れない非行少年たち』。医療少年院の精神科医・六麦克彦の視点から、少年院の非行少年たちの生きづらさをリアルに描いた作品です。
本作の非行少年たちは境界知能(知的障害とは言えないが現代社会を生きていくうえで困難を抱える人たち)ゆえに、更生以前に反省ができない子も多いです。彼らは人口の14%程度いるとされ、生きづらさを抱えた人たちの更生の難しさ、サポートの重要性を強く感じます。他人事と思わず、全ての人たちに読んでほしい作品です。
選/ひか(アルライター)