漫読の秋🍂『十角館の殺人』『紛争でしたら八田まで』など涼しい夜風に吹かれながら読みたい5作品〜イサミ編〜

涼しい夜風に吹かれながら、物思いにマンガを読みふける。秋は「漫読」にピッタリのシーズンですね!

本記事では、この秋に読んでおきたいオススメのマンガ5作品を選書させていただきます!

紹介する人:イサミ

最近メンバー入りしたアルライター。『漫読の秋』というフレーズがとても気に入っている。普段はAPTX4869の解毒剤を作るために薬剤師をやっています。

『十角館の殺人』

『十角館の殺人』は、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞した綾辻行人先生の原作小説を、清原紘先生がコミカライズした作品です。ミステリの新時代を抉じ開けた傑作が、コミックリメイクで蘇ります。

原作既読の身としては、文章だからこそ紡げるあの巧妙なトリックをどうコミカライズするのか興味津々でしたが…なるほど!

時代を現代に移し、設定を細かに変えながらも原作を忠実に再現。本誌ではいよいよクライマックスに突入します。世界を変える『たった一行が』どのように描かれるのか、秋の夜長にじっくりと味わいたい一冊です。

『喰う寝るふたり 住むふたり 続』

前作『喰う寝るふたり 住むふたり』は、10年以上付き合ったからこそ滲み出る二人の距離感が魅力的な作品でした。そして、待望の新作はなんと結婚5年目!『喰う寝るふたり 住むふたり 続』では、仕事・妊活・親との関係など、夫婦ならではのリアルな問題に向き合います。

同じ出来事をそれぞれの視点から語る、ザッピング形式で描かれる物語。何てことのない日常だけど、お互いを思う気持ちがとても温かい作品です。結婚しても、ふたりはやっぱりふたりでした。単行本の発売が待ち遠しいです。

『人の息子』

『人の息子』は、マンガ家で元保育士の31歳独身男性・旭が、保育士時代に接していた小学生男児・高嶺の里親になろうと奮闘する里親・里子物語。あなたなら、他人の息子を育てることはできますか?

本作品を読んで、里親という選択肢を思い浮かべたことがなかったなと感じました。選択肢の一つとして考えてくれる人が増えるといいなと思います。本秋に最終巻が発売されたばかり。全3巻を、秋のお供にして下さい。

『紛争でしたら八田まで』

「チセイ」を使って世界中を交渉して回る解決屋さん。『紛争でしたら八田まで』は、地政学に基づく知性とちょっとの荒技で世界中の事件を解決する、地政学リスクコンサルタント八田百合の物語。

民族、言語、思想、文化。最近の世界情勢トレンドがピックアップされており、知的好奇心をくすぐられる興味深いストーリー展開とあらゆる難問をまとめ上げる構成力には脱帽です。個人的な推しポイントは、地味に毎回その地の食べ物を食レポするところ。食欲の秋にもオススメ。

『ハイパーインフレーション』

『ハイパーインフレーション』は、奴隷狩り、両親の死、最愛の姉がオークションに出品と、度重なる絶望の果てに主人公のルークがある能力を手にすることで始まる物語。それは、生殖能力を失う代わりに『体から贋札を生み出す』能力でした。

ルークに降りかかる問題と、『体から贋札を生み出す』能力との関係性の乖離が絶妙に面白い。個性的なキャラクターたちが織り成す頭脳戦に、スパイスとして加えられるアンニュイなセリフ回しが妙にクセになる奇作です。物語はどんどん加速し、まさに『ハイパーインフレーション』を巻き起こします!

「芸術の秋」にこそマンガを!

改めて、マンガとは奥深いものでまさに日本の芸術作品だと感じます。今回は、既刊数も少なくすぐに追いつける多様な5作品を紹介しました。お口に合えば幸いです。

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