9月といえば秋のお彼岸。そして、今日9月19日は祖先を供養するとともに、故人の遺品も供養して整理し、遺族に新たな一歩を踏み出すきっかけになって欲しいという願いが込められた日です。そんな「遺品整理の日」に読みたいのは...
女性コンビで活動をされているnaked ape(ネイキッド エイプ)先生が描く『ツツジモリ‐遺品整理始末録‐』。遺品整理をしながらその場に残る死者の残留思念である遺魂(いこん)を葬ることを家業とする躑躅森(つつじもり)一家と彼らに救われた1人の青年によるヒューマンホラー作品です。
毎話ごとに遺品整理をする現場で明らかになる人間模様は、表向きにはわからなかった真実が隠されており読み応えがあります。後悔や執着という負の想いが色濃く描かれており、人間が一番怖い!と感じるまさにヒューマンホラー!憂いを帯びた雰囲気が漂う本作は秋の夜長にピッタリな作品です。
選/Micha(アルライター)