本日発売『まんがタイムきらら』7月号最速レビュー!『海色マーチ』のミナミト先生が手がけるゲスト作品など11作品を紹介!

2021年6月9日の本日は「まんがタイムきらら」7月号の発売日!

表紙は『ゆゆ式』より、ゆずこが描かれています。梅雨らしくレインコートを身につけつつも、雨上がりを感じさせるイラストを見ていると、気持ちが晴れやかになりますね…!

今月はゲスト作品が7本、新連載1本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきらら」の7月号に掲載されている作品から連載作品4本、ゲスト作品7本をご紹介いたします!

『ゆゆ式』

ゆゆ式』は何か特別なことが起こるわけでもなく、3人の女の子が平和に過ごす日常が描かれた作品です。

7月号では、空を飛びたい、という話から物語がスタートします。

ゆゆ式

(※コミックス第11巻のコマを使用しています)

いきなり「まんがとかで空飛べる人が普通の人抱えて飛んで 普通の人が わー! ってなった後 すごい…飛んでる ってなるやつあるじゃない」と言うゆずこ。確かに名前のない行為だ、と思いながらも、見事に状況を想像させてくれました。流石のクオリティです。

途中から兄弟が欲しいかどうか、と言う話に切り替わるのですが、話が切り替わるきっかけとなった「うちの親が羽あるタイプだからかな?」という、ゆずこのセリフにじわじわと笑いがこみ上げてくる7月号でした!

ゆゆ式 (全11巻) Kindle版

『しあわせ鳥見んぐ』

大学生の女の子たちがバードウォッチング(鳥見)をして仲を深める物語。『しあわせ鳥見んぐ』は、わらびもちきなこ先生により描かれている作品です。

7月号では、鳥見遠征の後編が描かれています。

到着したのは伊豆沼。さっそく出会ったオオハクチョウに盛り上がる一行は、興奮冷めやらぬまま、宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(伊豆沼・内沼周辺の自然について学べる施設)を見学しました。


鳥に対する考え方の違いから、岬と少し気まずい仲になっていたすず。翼の提案で参加した遠征の前編にて、鳥との「ちょうどいい」距離感を体感してきました。

鳥見という新しいジャンルに触れた筆者も、今回の遠征で鳥との接し方について考え直すきっかけをもらったような気がしています。遠征の後編で見せる、すずなりの答えを見つけられたのではないか、という表情に注目です!

『えるくえすと!~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』(新連載)

『えるくえすと!~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』は、ゲームの世界から突如現実に転生したエルヴィーラが、いつか自分の世界に戻るために、現実世界のゲーム屋さんでお手伝いをする物語です。むらさき*先生により執筆されています。

7月号では、本格的にゲーム屋さんの仲間入りをするエルヴィーラに、お店の基本的なルールを教えるお話が描かれました。


いよいよ新連載としてスタートした本作。ゲーム屋さんでお手伝いをするとレベルアップをする、という仕組みは、お手伝いをしてお小遣いを貰う子供のようで微笑ましく思えてきます。今回も異世界の仲間・ルチアと共にレベルを上げることができたエルヴィーラ。彼女たちが今後どのようにゲーム屋さんに貢献するのか、注目です!

『探偵夢宮さくらの完全敗北』

名探偵になることを夢見る夢宮さくらが、「探偵部」で奮闘する物語。ちょぼらうにょぽみ先生により描かれている作品です。

7月号では、部費を横領してお菓子を買っていたことが生徒会にバレました。


毎月20本以上の虫メガネを購入していると報告し、そのお金でお菓子を買っていた部長のナナオ。100本以上も購入しているのは怪しいということで、生徒会からチェックが入りました。もっと早く気づいて…。「よかった☆ いつもの探偵部だ♪」というサニャのセリフが絶妙にダメで安心する7月号でした!

『黒百合クロニクル』(ゲスト)

突然現れた大きな黒百合に記憶を奪われた幼なじみ・ヒダカを助けるため、イザサユリ神と共に立ち上がるさららの物語。『黒百合クロニクル』は、上村なびあ先生により描かれています。

ゲスト掲載2話目となる今回は、ヒダカを襲った黒百合の手がかりを掴むため、情報屋を訪ねました。


新しく登場した情報屋は耳と尻尾をつけた猫のような女の子。中々個性的なキャラクターでした。そんな彼女を置き去りにしてしまうほど印象的だったのがシックスパックの猫猫も鍛えれば腹筋が割れるのかな…なんて思わせるビジュアルは要チェックです!

新キャラクターと猫たちに気を取られていましたが、ヒダカを襲った黒百合のすみかが突き止められました。第3話でどのような決着を迎えるのか、注目です!

『ほぐして、癒衣さん。』(ゲスト)

希望を胸に入社した会社が、実はブラック企業だと気づいてしまった夏鈴。心身共に疲れ切った彼女は、今日も肩こりと偏頭痛に悩まされていました。そんな彼女を見かねて、上司の癒衣さんが声をかけてくれます。「身も心もやわらかくしてあげる」と。

『ほぐして、癒衣さん。』は、「まんがタイムきらら」で連載されていた『海色マーチ』の作者・ミナミト先生が手がけるゲスト作品です。3話連続ゲストの1話目として掲載されています。


過酷な環境で働く同志諸君に届けたい「こんな先輩がいれば…!」が描かれた作品です。かくいう筆者も目の下のピクピクが止まらないときがあるので、ぜひとも癒衣さんにマッサージして欲しい…!と思いました。夏鈴はマッサージをして貰う代わりに癒衣さんからとあるお願いをされるのですが…それがまた、イイ!

期待に胸が膨らむミナミト先生のゲスト作品でした!

海色マーチ (全2巻) Kindle版

『ゆらめきラグーン』(ゲスト)

『ゆらめきラグーン』は、絵本の世界に憧れる内気な女の子・ゆらが、絵本の世界から飛び出してきた人魚の女の子・エリーを元の世界に送り返すために奔走する物語です。花宮みぃ先生により描かれています。

3号連続ゲストの3話目となる今回は、エリーが元の世界に戻る手がかりである「あやみ」さんに会いに行くお話が描かれていました。


初対面の女の子との出会いが描かれている今回。内気な女の子・ゆらにとっては厳しい試練のように思えました。

しかし初めての人に話しかけるのは怖いですが、知らない人=怖い人と結びつけてしまっている、というだけなのかもしれません。はたして「あやみ」さんは怖い人なのかどうか、ゆらと一緒にドキドキしながら楽しめた7月号でした。

次号より新連載作品に決定!花宮みぃ先生、おめでとうございます!

『蜂も刺さずばうたれまい』(ゲスト)

どこにでもいる普通の女子高生・蜂須賀すずめ。友人とさわやかに挨拶を交わし、マジメに授業を受ける、ごくごく普通の女子高生である彼女には1つだけ秘密がありました。それは、中学3年生まで筋金入りのヤンキーだったこと!

『蜂も刺さずばうたれまい』は、3話連続ゲスト掲載1話目となるゲスト作品です。るりえ先生により描かれています。


「普通」を強調する様子、そして1ページ目の「今日も気合い入れていくぞ!」というセリフからすでに普通ではないのだなと予感させていた、すずめ。

やはり…といったところですが、重大な秘密を抱えていました。しかし、秘密を隠そうとするあまりすぐにボロが出てしまう姿がとても魅力的。ただしその魅力に気づいているのは読者だけではないようでした…!

『バス停のお姫様』(ゲスト)

人見知りの女の子が、帰り道に通りかかるバス停で見かけた女の子に心惹かれる物語。『バス停のお姫様』は、シェイミン先生により描かれています。

ゲスト掲載2話目では、美冬を知るにつれて、彼女に対するモヤモヤが募る小蜜の様子が描かれていました。


1話目で美冬に話しかけることに成功した小蜜。2話目で「今日も白雪さんに会えるかなぁ〜」と浮かれている様子がなんとも微笑ましい。ただし憧れの美冬にも、彼女の生活がありました。

偶然友達と会話している様子を目撃してしまった小蜜。当然そういう可能性はありましたが、ちょっと心が揺れ動きますよね…。小蜜は美冬にとってどんな立ち位置なんだろう?そんなモヤモヤを読み解く7月号でした。そしてモヤモヤしていたのは、どうやら小蜜だけではなかったようです…!

『ひがえり異世界と魔女の本』(ゲスト)

レジャー感覚で異世界を探検する「異世界研究部」にて繰り広げられる、部長のヒカリ、そして体験部員している雷斗音葉の物語。『ひがえり異世界と魔女の本』はゆうきそにすけ先生により描かれている作品です。

ゲスト掲載3話目となる今回は、海底にある祠までアイテムを取りに行くお話が描かれています。


2人じゃないと進めない仕掛けがある祠にやってきたヒカリと音葉。順調に祠まで辿り着きますが、水着姿の女の子が2人で危険に立ち向かって何も起こらないはずがないのでした。ありがとうございます。

筆者がヒカリと音葉に目を奪われていた頃。荷物番をしていた雷斗は人間に近い異世界の種族と出会っていました。突然の出来事に戸惑っていたところ、1人で音葉が戻ってきます。さらにややこしくなりそうだ…!

筆者が深夜に笑ってしまった「先輩と合体…したの?」という雷斗の純粋なセリフの詳細とともに、ぜひとも第3話を楽しんでください!

ゲスト掲載第1話の大反響を受けて、ゲスト掲載4話目が8月号に掲載されることが決定しました。

おめでとうございます!まだまだ広がる『ひがえり異世界と魔女の本』の展開に注目です!

『しゅーしゅーまにあ』(ゲスト)

『しゅーしゅーまにあ』は、人から共感をされにくいお宝を集める女の子たちの物語です。トョム先生により描かれています。

ゲスト掲載第3話では、りなっちが朝霧さんと推しについて語るタイミングを見計らっていました。


筆者は当初、色々なお宝を集める女の子たちのお話が展開されると思っていました。しかし3話目で広げられたのは、またもやシリカゲルのお話。突き抜け具合が、たまらないですね!

りなっちが集めているシールについても触れられるのですが、収集家とそうでない人でハッキリした考え方の違いに、思わずハッとさせられた7月号でした!

次回8月号は2021年7月9日に発売!

次回8月号は2021年7月9日に発売します。表紙は『ぎんしお少々』と『推しごとびより』の2作品で飾られる特別仕様。期待が高まりますっ!

電子書籍は「COMIC FUZ」で!

バックナンバーは電子書籍サイトで!

まんがタイムきらら 2021年6月号 [雑誌]
まんがタイムきらら編集部/著

OGP及び記事内画像はまんがタイムきらら編集部Twitter公式アカウントより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1402279376662716420