本日発売『まんがタイムきららMAX』10月号最速レビュー！完全版コミックス第1巻が発売間近の『ご注文はうさぎですか？』など11作品を紹介！

2021年8月19日の本日は「まんがタイムきららMAX」10月号の発売日！

表紙は『ご注文はうさぎですか？』よりチノとリゼが描かれています。この2人の組み合わせだからこそ、炭酸のような清涼感のあるアイテムをモチーフにした画面構成が映えますね…！

今月はゲスト作品が9本、センターカラー（巻頭カラー含む）が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきららMAX」の10月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品9本の、合計11作品をご紹介いたします！

『ご注文はうさぎですか？』

喫茶店「ラビットハウス」でアルバイトに励むココアと、彼女の周りに集まる個性豊かな仲間たちとの日常が描かれた物語。『ご注文はうさぎですか？』は、Koi先生により描かれている作品です。

10月号では、ラビットハウスで働くチマメ隊が描かれています。

雨のせいで客足が少ないラビットハウス。しかしチノはなんだか楽しそうでした。なぜなら今日はメグとマヤがラビットハウスでのアルバイトを本格的に始める日だから。そんなチノ、マヤ、メグの3人組（通称：チマメ隊）だけで切り盛りするラビットハウスへ最初にやってきたお客さんは…エルとナツメでした。

今回はチノ、マヤ、メグの3人に、お客さんのエルとナツメ、そして後からフユも駆けつけ、新高校生組が勢揃いしました。この6人で顔を合わせるのは球技大会以来ですね！前回は勝利を目指してライバル意識が強かった（？）エル&ナツメとフユは、今回どのような物語を生み出してくれるのでしょうか。

この6人が集まったら平和な物語しか生まれないでしょ…と思わずにはいられない10月号でした！

『ぬるめた』

天才メカニックのちあき、ミステリアスなさきな、常識…人…なしゆきが、ちょっとおバカな人造人間・くるみを囲んで楽しく過ごす物語。『ぬるめた』は、こかむも先生により描かれている作品です。

10月号では、海に来たちあきたちが描かれています。

「うみにいきたいです」と土下座したくるみに頼まれ、海にやって来たちあきたち。しかし単純に海で遊ぶだけだと味気ないと考えたちあきは、今回もくるみに改造を施していました。さっそく「1個目」の改造のお披露目です…！

最初に披露したのは「水につけると色が変わるくるみちゃん」でした。「どうやってもキモい色になるからカラーページじゃできないんだぜ」と、モノクロのページで楽しそうにするくるみ。サービス回かと思いきやしっかりと『ぬるめた』してましたね…！

終始繰り広げられる『ぬるめた』らしい夏のひとときを、「海でもくるみちゃんは可愛いなぁ」と遠い目をしながら満喫してしまった10月号でした！

『リリカお嬢様に振り回される！』（ゲスト）

『リリカお嬢様に振り回される！』は、メイス先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載第2話目の今回は、愛犬と遊ぶリリカお嬢様が描かれています。

「あ！今日はお庭でシャルロッテと遊ぼうかしら！」とリリカは思い立ちました。シャルロッテはリリカの棲む屋敷で飼っている犬です。上品な見た目をしているシャルロッテですが、実はリリカお嬢様と同じくらいヤンチャな犬なのでした。

人に序列をつけ、ご褒美への素直な反応を見せるシャルロッテ。この現金な性格、どこかで似た人を見たことあるような…。しかし素直なだけで、きっと悪意はないんですよね。シャルロッテに似ているどこかのお嬢様も、素直になれないのは悪意があるわけじゃないんです。

怖がらないで、ゆっくり触ってあげるのが犬の警戒心を解くコツ。そうやって周りの世界を怖がらずに馴染める来る日がきて欲しいな、と思う10月号でした！

🎉『リリカお嬢様に振り回される！』は12月号からの連載開始が決定しました。メイス先生、おめでとうございます！

『お姉様のVな事情』（ゲスト）

『お姉様のVな事情』はMOTO先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載第2話では、ルーティーン動画の撮影の様子が描かれています。

ルーティーン動画とは、動画配信者が普段どのように過ごしているのかという日常生活を録画した動画です。大人気Vチューバーの神酒シズクこと苦楽園ミユキはどのような日常を過ごしているのでしょうか。

初日はしっかりと夕方に目覚めるというダメダメなスタート。期待通りの展開には安心感さえあります。

しかし街を歩けば道ゆくファンに声をかけられる人気ぶり。ゲスト掲載2話目にして、筆者はこのギャップがクセになってきました。作品の中毒になっているのは筆者だけではないはず。もうこれは新連載するしか…ありませんよね！？

ミユキさんの活躍をもっと目に焼き付けたい。そして、裏方に徹しているマリナの人となりに温かみを感じた10月号でした。

🎉『お姉様のVな事情』は、12月号からの連載開始が決定しました。MOTO先生、おめでとうございます！！

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』（ゲスト）

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』は、「まんがタイムきららMAX」で『しょうこセンセイ！』を連載をしていたなじみ先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載2話目は、新しく登場したメンバーとともに夜勤をするアルールが描かれていました。

初めて一緒のシフトになったのは、ねね。彼女はアルールがひとめで見抜けるほどトンデモない瘴気に満ちていました。先輩・天子によると「怒ると怖い」ねね。何事もなければいいのですが、そんなわけにはいかない夜勤が始まります。

ねねさん、個性が強かったですね…！しかし悪い人ではなさそうです。実際に店長への呪詛を吐く人は多…ゴホンッ。日中の勤務と違って見えるのは客層だけでなく、店員の方も変わった人が多いのかもしれない。でもみんな悪い人じゃないんです。そう考えさせられるような回でした！

🎉『コンビニ夜勤のあくまちゃん』は、11月号からの連載開始が決定しました。なじみ先生、おめでとうございます！！

『お金に釣られるっ！市子ちゃん』（ゲスト）

『お金に釣られるっ！市子ちゃん』は、織先生により描かれているゲスト作品です。

お金が欲しい市子は、深夜までアルバイト先を探すような熱心な女の子。しかし睡眠不足のせいで電車を寝過ごしてしまいました。次の電車まで時間があるため、近くで時間を潰すことに。そして辿り着いたのは廃墟…ではなく、1軒のマンガ喫茶でした。

マンガ喫茶はどうやら人手不足のようで、アルバイトを募集していました。お金を稼ぎたかった市子には願ってもない状況ですが、何やら「裏」がある様子…。

すぐに「裏」の事情がバレたことで開き直ってグイグイと押してくる店長のワタルと、怪しみながらもお金を稼ぎたい気持ちが大きすぎる市子の問答が、適度な温度感で噛み合っていましたね！

それにしてもなぜ市子はここまでお金が欲しいのか…と、続きのお話に興味が湧くゲスト掲載です！

『オウルデイズ』（ゲスト）

『オウルデイズ』は、ゆーま＆てまき先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載2話目である今回は、フクロウ先輩に学校案内をしてもらうお話が描かれています。

人と鳥人間の世界をつなぐことを夢見ているフクロウ先輩。しかしほとんど図書室で暮らしている先輩にはおおよそ社会性と呼べる要素がありませんでした。このままでは口だけで終わってしまう…と危機感を抱いた蛍は、学校案内がてらフクロウ先輩を図書室の外へ連れ出すのでした。

相変わらずフクロウ先輩がチョロ可愛い（褒め言葉）おかげで、今月号も非常に満足させてもらえました。ありがとうございます。それにしても、回を追うごとにゆーま＆てまき先生のフクロウ愛が伝わってきますよね！

例えば、フクロウ先輩は「そもそもボクは群れる種じゃないんだ」と言っています。

これは、シマフクロウが共に行動するのはつがいとなる相方だけ、という特徴の表れなのではないでしょうか。つまり蛍と行動を共にするフクロウ先輩は「蛍を夫婦のように信頼している」のでは…！？と、想像を膨らませてしまいました。（勝手な妄想です。失礼しました）

読んでいると鳥について調べたくなる。そんな魅力を秘めているゲスト作品です！

『はねのね』（ゲスト）

『はねのね』は、えぬつー先生により描かれているゲスト作品です。

興奮すると鼻血が出てしまう女の子・真乃は、先輩・蓮花とのスイーツデートを楽しみに放課後を迎えました。しかし蓮花は真乃の誘いを断ると「今日はこれやんだ」と、手に持ったバドミントンのシャトルをこちらに見せてくれたのです。

バドミントン部に所属する唯花（蓮花の姉）の呼び出しに応じて、真乃と蓮花がバドミントンをするお話です。スポーツとしての紹介を交えながら、終始楽しいバドミントンが繰り広げられています。読んでいた筆者は、思わず友達とのお遊びバドミントンをしたくなってきました。しかし、唯花の情熱はお遊びバドミントンなど許さないようで…。

気づけばふつふつとヒートアップしてきた彼女たちのバドミントンの今後が気になるゲスト作品でした！

『ユメル・マジカル・ボタニカル』（ゲスト）

『ユメル・マジカル・ボタニカル』は、はせあお先生により描かれるゲスト作品です。

10月号はゲスト掲載2話目が掲載されています。愛しのセラ様に会いたい一心のユメル。悩み抜いた結果「植物に手紙を託す…なんてどうだ？」というシーの提案を受け入れ、手紙を託す植物を育てるために、冒険に出るのでした。

前回は後半まで温存されていた危険な表情が最初の1ページ目で登場するという、インパクトの強い回でしたね…。相変わらずユメルの暴れ具合にハラハラさせられてしまう一方で、冷静に植物の知識を教えてくれるシーとの温度差は適度なバランスが保たれているように感じました。

意外と乙女チックな提案をするシーにも注目して欲しい、ゲスト掲載2話目です！

『おにこむそう！』（ゲスト）

『おにこむそう！』は、杉原ぽてと先生により描かれているゲスト作品です。

悪霊を退治して立派な鬼になるべく、ミロクと共に街を歩くオニ子。今日向かうのは、ミロクが悪霊の気配を感じ取った保育園です。「何ですか 保育園て？」と純真なオニ子を待ち受けているのは…悪霊ではなく、わんぱくな子供たちでした！

心優しいオニ子と保育園の子供。この組み合わせに癒されないわけがないのでした。オニ子が子供のおもちゃにされている一方で、ミロクは別の場所で悪霊退治の仕事へ。今回の悪霊は何と…ミロク自身！？

今回はミロクを襲った悪霊と、その背後にいる不穏な人物まで気になるお話でした！

『死にたくても死ねない私と死んでも死なないあなた』（ゲスト）

『死にたくても死ねない私と死んでも死なないあなた』は、原作：なまず先生と、作画：さくらうめ先生により描かれるゲスト作品です。

「死にたくないけど死のうと思った」そう考えるスイは、鉄塔の頂上に腰をかけていました。次は自分が、と言わんばかりに手に取ったノートを放り捨てると、いつのまにか横には人影が。「死ぬか」と飛び降りてしまったその人物は、鉄塔の下に落下した後、なぜか元気そうに起き上がるのでした。

タイトルに入っている4つの「死」が目を引く作品です。

テーマは予想通り重たいものでしたが、まるで1本の小説のおいしいところをギュッと短縮して楽しませてもらったかのような読後感があり、不快な重苦しさは感じませんでした。特に、永遠にも感じられる一瞬を縦3コマでスマートに切り取った構図は必見です！

彼女たちの人生の途中にあったお話を読んでみたいな、と思えるゲスト掲載でした！

次回11月号は2021年9月18日に発売！

次回11月号は2021年9月18日の発売です。表紙は第1巻の発売が決定している注目のあの作品から。新連載にスペシャルゲストと盛り沢山の11月号を、見逃さないようにっ！

電子書籍は「COMIC FUZ」で！

まんがタイムきららＭＡＸ　２０２１年１０月号 - 映像化作品などのバラエティ豊かなマンガが読める芳文社公式

<p></p>

comic-fuz.com

バックナンバーは電子書籍サイトで！

OGP及び記事内画像はTwitter「まんがタイムきらら編集部公式アカウント」のツイートより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1427993783275192323