本日発売『まんがタイムきらら』10月号最速レビュー!第2巻発売間近の『星屑テレパス』など9作品を紹介!

2021年9月9日の本日は「まんがタイムきらら」10月号の発売日!

表紙は『星屑テレパス』より海果ユウ遥乃が描かれています。先月までの展開を考えると、あえてこの3人しか描かれていないことに対して、この先の展開で導き出される回答が気になるような表紙ですね…!

今月はゲスト作品が6本、新連載1本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきらら」の10月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品6本の、合計9作品をご紹介いたします!

『星屑テレパス』

宇宙から来た女の子と宇宙に夢を見る女の子が、同じ目標を掲げて前に進む物語。『星屑テレパス』は、大熊らすこ先生により描かれている作品です。

10月号では、の家にやってきた海果たちの様子が描かれています。

星屑テレパス

(※コミックス第1巻のコマを使用しています)

二学期が始まっても登校してこなかったことを心配した海果ユウ遥乃は瞬の家にやってきました。しかし残念ながら瞬からの返事はありません。以前とは異なり無理にドアを開けることなく、その日は帰路に就くことにした3人でしたが、どうやら遥乃の顔が浮かばれない様子でした。


今回は遙乃が中心のお話です。みんなから頼りにされる優等生な彼女ですが、モデルロケット選手権の終わり際に瞬から言われた一言が胸につかえている様子でした。個性豊かなメンバーを一歩引いた場所で上手く繋いでくれていた遙乃に差し続ける影が、彼女の心の内を映し出しているようで少し胸が痛みます。

しかし、影が差す所には必ず光があるというもの!やがてその光は、途中で言葉をつっかえながらも遙乃に向かって差し込むのでした。海果たちが飛ばしたロケットのように、どこまでも高みに登り続ける面白さから目が離せない10月号です!

星屑テレパス 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
大熊らすこ/著

『むすんで、つないで。』

行方不明になってしまった親友の女の子と、6年後に再開してもう一度友達として過ごす物語。『むすんで、つないで。』は、荒井チェリー先生により描かれている作品です。

10月号では、いまだに疑心暗鬼なつなぐの様子が描かれています。

むすんで、つないで。

(※コミックス第1巻のコマを使用しています)

前回、七色つなぐに憧れる胸の内を曝け出しました。しかし自己肯定感が圧倒的に低いつなぐは「気遣いでああ言ってくれただけであって」と、なかなか受け入れることができません。一晩考えたつなぐは「これからはもっと軽く考えていくよ」と決意を胸に、七色の待つ学校へと向かいます。


相変わらず自己肯定感の低いつなぐが、ポジティブに物事を捉えたい内なるつなぐと葛藤しているシーンは、読むたびに筆者を「『むすんで、つないで。』らしいなぁ…」という感覚を呼び起こしてくれるようでした。

つなぐの自己肯定感の低さには敵いませんが、それでも「こそこそ話してるし…」と、自分が通り過ぎた後のコソコソ話を悪い方向に捉えるシーンなんかは、筆者のように共感できる人が多いのではないでしょうか…(でもきっと思い込みですよね、そうですよね!)。

相変わらず勘違いの嵐は吹き荒れるものの、いつもとは違う方向に進展を見せたつなぐと七色の変化に、続きが気になる10月号でした!!

むすんで、つないで。 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
荒井チェリー/著

『ほぐして、癒衣さん。』(新連載)

過酷な労働を耐え抜いた体を、2人きりのオフィスでほぐしほぐされる物語。『ほぐして、癒衣さん。』は、ミナミト先生により描かれている作品です。

新連載1話目となる今回は、夏鈴癒衣さん富美子の3人で行う飲み会の様子が描かれていました。

夏鈴と癒衣さんがハグしている様子を目撃してしまった富美子は、癒衣さんの同期であり同じ会社の営業です。前回のお話では、クライアントからの要求に応えるべく夏鈴に無茶な修正を依頼してしまいました。仕事は無事に終わったのですが、引け目を感じ続ける富美子は夏鈴と癒衣さんが退勤するタイミングで飲み会へと誘うのでした。


居酒屋に入ってすぐに癒衣さんとの仲の良さを見せつけようとする富美子ですが、一方で癒衣さんは「選んでるから少し静かにして」とやや冷たい対応です。

しかしそれがいい…。最高な関係性です。制作と営業の間に感じる壁をなくしたい富美子でしたが、見事に夏鈴&癒衣に富美子という構図が居酒屋でも展開されていました。わかり合えるのはいつになるのだろう…。

富美子に対してやや冷たい癒衣さんでしたが、10月号も「冷え」を解消するアレはちゃんとありましたよ!

ミナミト先生の作品が気になった方は、前作『海色マーチ』もぜひ!

海色マーチ (全2巻) Kindle版

『ゆりっと♡かんちがい』(ゲスト)

『ゆりっと♡かんちがい』は、桜那えいか先生により描かれるゲスト作品です。

野々下さんは、移動教室の情報を教えてくれる友達さえいない女の子。そんな彼女は同じクラスの美少女・七海さんにピンチな場面で助けてもらいました。

助けてくれた彼女となんとしても友達になりたい…と、頭がいっぱいいっぱいになった野々下さんは勇気を出して伝えます。「私と付き合ってください!」と!


友達になって欲しいはずが「私と付き合ってください!」と言い間違えてしまったことから始まる物語(しかも本人は間違いに気づいていない)です。

以降、歯車が噛み合ったように気持ちの良い勘違いが次々と繰り広げられます。特に筆者は野々下さんの「友達で良いんですね 後悔しないんですね」という念押しが本作のすれ違いを象徴するような言葉に感じて、飛び出すたびに表情が緩んでしまいました。天然、恐ろしい…!

きっと七海さんは描かれてない部分でも勘違いして赤面してるんだろうな…と想像力を膨らませてくれるゲスト作品でした!

『Vドルあーかいぶ!』(ゲスト)

『Vドルあーかいぶ!』は、小森くづゆ先生により描かれているゲスト作品です。

アイドルを目指すのはリコ。オーディションに落ち続けてヘコむ日々を送る高校1年生の女の子です。アイドルには致命的なアガリ症という欠点を抱える彼女は、諦めきれないアイドルへの道を模索しているうちに「Vチューバー(バーチャルアバターを使って活動する配信者)」としての道と出会うのでした。


「バーチャル」という言葉が何を指すかさえ知らない女の子が、バーチャルの世界でアイドルになるお話です。若いのに最先端の技術に疎いというのは、何とも言えぬかわいらしさがありますよね…。

未知の世界に戸惑いながらも貪欲に夢を追い求めるリコの姿を見ていると、ついつい応援したくなる!そんな温かい気持ちになれる作品です。しかし、それほどまでに彼女をアイドルの道へと突き動かす動機は何なのでしょうか…?

アイドルになりたい理由が気になって仕方がない、3話連続ゲスト掲載の1話目でした!!

『不衛生なのは、お断りです。』(ゲスト)

『不衛生なのは、お断りです。』は、かとろく先生により描かれているゲスト作品です。

3話連続ゲストの3話目となる今回は、つぐは鏡花、2人きりのランチタイムが描かれていました。残念ながら、机を向かい合わせて楽しくおしゃべりしながら過ごすランチタイムを想像していたつぐはの思い通りにはいかない様子です…!


ゲスト掲載2話目を読んだ後であるため、性格が丸くなった鏡花を見られる!と思いましたが…現実はそう甘くはありませんでした。しかし第1話のようなトゲトゲしいだけの鏡花はそこにおらず、物語が進んだ分、2人は着実に打ち解けています。2号という凝縮された連載期間ではありますが、物語の奥行きを確かに感じられる作品です。

読んでいる最中に一瞬だけ、トングの先端に箸を装備するジョイントってどこで売ってるの…?という謎に脳内が支配されてしまいましたが、つかず離れずな2人の物語の続きが読みたくなるゲスト掲載でした!!

『桜色プルーフ』(ゲスト)

『桜色プルーフ』は、妄想先生により描かれているゲスト作品です。

図書室の受付に座る女の子・来実は、甘い物好きな女の子。今日も平和な図書室で甘いものへの想像力を働かせていると、何やら不審な女の子が室内を徘徊していました。カバンを肩に掛けた怪しい女の子は、どうやら過去の新聞が読みたい様子。その理由は、学校で起きた「花壇荒らし事件」の調査のためでした。


推理小説のプロローグのような導入に、1ページ目から期待が高まります。初回は1話完結型で本格的な謎解きが展開されており、今月だけ読んでも満足できるような読みやすさが魅力的です。

登場するのは、好奇心で突き進むジャーナリストの卵・一穂と、物静かで知識が豊富な図書館の住人・来実。正反対の2人はお互いの長所を生かしながら事件を解決へと進めていきます。往年の名コンビを思わせるような2人は、ゲスト掲載1話目とは思えないほど物語に馴染んでいました。これは続きに期待が高まるぞ…!

事件が終われば次の事件へ…と言わんばかり終わり際に、次の展開が気になるゲスト掲載1話目でした!

『ダブルぼっち』(ゲスト)

『ダブルぼっち』は、芝野ななお先生により描かれているゲスト作品です。

2話連続読み切りゲストの2話目である今回は、憧れのカフェに入るこゆず美月が描かれていました。しかし2人は相変わらず1人ぼっち同士に変わりありません。結果として2人で楽しいカフェタイムを過ごすのではなく、1人ずつカフェを楽しむことに。果たしてこゆずはキラキラのオシャレカフェを前に、1人で完璧な注文を行えるのでしょうか…?


オシャレなカフェって注文の仕方分からないよね…!という、共感せざるを得ないお話でした。

この作品は2人のぼっちが「それぞれのぼっち」として過ごすわけですが、今回のお話に関してはこゆずと美月の間に師弟関係が芽生えているかのように感じられます。圧倒的にぼっち同士なのに、なぜか暖かみを感じるのが本作の良さなんですよね…!

カラオケ、焼肉、遊園地などなど…まだまだ2人の「ぼっち○○」を楽しみたい…!と思えるゲスト掲載でした!

『三毛猫アイスクリーム』(ゲスト)

『三毛猫アイスクリーム』は、深谷りん先生により描かれるゲスト作品です。

新天地に引っ越してきたテトラは、ちょっぴりコミュニケーション能力が低い猫。そんな彼女は重い足取りの中、猫たちが集まる「猫集会」へと向かいます。早く集会から出てここに戻ってこよう、と心に決めながら道中の海を眺めていると、地元の猫・小夏との出会いを果たすのでした。


本作は猫たちが繰り広げる物語です。しかし自由気ままな猫のイメージとは異なり、テトラはコミュニケーションに課題意識を感じている様子。そんなテトラは過去に何があったでしょうか。そして猫たちが参加しなければいけない猫集会とは一体何なのでしょうか…。暗くはないけれど、かわいいだけでもない!と言わんばかりの物語の奥深さをもっと味わいたい再登場ゲストでした!

次回11月号は2021年10月8日に発売!

次回11月号は2021年10月8日に発売します。表紙は2021年10月27日に第1巻が発売するあの作品から。『蜂も刺さずばうたれまい』の連載が始まる号でもあるので、見逃せませんよ!

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まんがタイムきらら 2021年9月号 [雑誌]
まんがタイムきらら編集部/著

OGP及び記事内画像はTwitter「まんがタイムきらら編集部公式アカウント」のツイートよりhttps://twitter.com/mangatimekirara/status/1435619218876080139