『まんがタイムきららMAX』2月号最速レビュー！グランドフィナーレを迎える『ステラのまほう』など9作品を紹介！

2021年12月18日は「まんがタイムきららMAX」2月号の発売日！

表紙は『ステラのまほう』より珠輝、水葉、乃々が描かれています。それぞれが手のひらに星を乗せている様子は、まるで本作で起こった小さな奇跡を温かく包み込んでいるようですね…！

今月はゲスト作品が7本、センターカラー（巻頭カラー含む）が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきららMAX」の2月号に掲載されている作品から、連載作品2本、ゲスト作品7本の、合計9作品をご紹介いたします！

『ステラのまほう』

「ゲーム作り」を通じて、ものづくりの本質と向き合う女の子たちの青春が描かれた物語。『ステラのまほう』は、くろば・U先生により描かれている作品です。

2月号では、解散の選択を前にしたSNS部の様子が描かれています。

ステラのまほう

（※コミックス第1巻のコマを使用しています）

12月号にて「SNS部 解散しない？」という衝撃的なラストが描かれて以来、2ヶ月ぶりの2月号でした。今回は本作の最終話が描かれています。解散の理由は受験ということでしたが、なにやら珠輝には心残りがある様子で…。

2012年の10月号から連載されていた本作は、2016年にアニメ化を実現し、以降も多くのファンに愛されてきました。

心に重くのしかかるお話も多く描かれていましたが、作品を貫いていた「作り手の意志」に救われた人は多いのではないでしょうか。最終もブレずに描かれてた、ものづくりの本質。作り手になる前のアナタにこそ届いて欲しいと思います。

第1巻から読んできたファンにはたまらない構成で描かれた最終話でした。くろば・U先生、ありがとうございました！！

『ご注文はうさぎですか？』

大好きなカフェで働く女の子たちが、自分たちの夢に向かって楽しみながら歩き続ける物語。『ご注文はうさぎですか？』は、Koi先生により描かれている作品です。

2月号では、お茶会をするチノ、マヤ、メグが描かれています。

ご注文はうさぎですか？

（※コミックス第7巻のコマを使用しています）

季節は移り変わり、木組みの家と石畳の街に夏服のシーズンがやってきました。放課後、街を駆けるマヤとメグの行く先にいたのはチノ。高校になって初めての夏服を着ながら、楽しいお茶会が幕を開けるのでした。

久々に3人だけの時間を過ごしたチノ、マヤ、メグは、ちょっと大人になったかな？と自分たちの成長を振り返っていました。少し前にココアやシャロの進路が明らかになり、物語は前に進んでいると思わされましたが、今回のお話で後輩組からも成長が感じられましたね…！

これから3人はどのような進路へと進むのだろう…と妄想してしまうような、温かい時間が描かれた2月号でした！

『SAN値直葬！闇バイト』（ゲスト）

『SAN値直葬！闇バイト』は、ムクロメ先生により描かれたゲスト作品です。

父親の会社の倒産をきっかけに1人暮らしを始めた黒乃あかりは、生活に苦しむ女の子。水道水としょうゆかけパスタでなんとか凌いでた生活を脱却すべく、高給バイトに応募しました。見事採用されたバイト先は、オカルトショップ。時給は5,000円。おっと…なにやら危険な香りがしてきましたね！

独特な世界観と、シュールな間が本作の魅力だと感じました。そして線の書き込みが多く、街全体がレトロでありどこかオカルトチックな背景描写には目が惹き付けられます。安心・安全を売りにしていたオカルトショップの、危険そうな仕事内容が気になって仕方ないゲスト掲載1話目でした！

『マグロちゃんは食べられたい♥』（ゲスト）

『マグロちゃんは食べられたい♥』は、はも先生により描かれたゲスト作品です。

港町で暮らす高校2年生の女の子・みさきの夢は、マグロをまるごと1匹食べること。そんな彼女の夢は、まさに今日叶わんとしていました。念願叶って、ついに自分の力で釣り上げたマグロ。一目見せてあげよう、とマグロのそばを離れ、友人のなぎさを連れて戻ってくると…彼女のマグロは人間になっていたのでした。

人間がマグロになっていた、という衝撃的な幕開けでした。しかし最初のインパクトだけでは終わらず、マグロ愛が伝わる丁寧な描写が魅力的な作品です。とくに、マグロを陸釣りする難しさをレアリティで表現する描写は、非常にわかりやすく納得感のあるものでした。そしてなによりマグロちゃんが…かわいい！！！

もし仮にマグロに戻れたとして、こんなかわいい子だと知った後に食べられるのか…！？と気になって仕方がないゲスト掲載1話目でした！

『メイドさんとおたのしみ』（ゲスト）

『メイドさんとおたのしみ』は、相馬一先生により描かれたゲスト作品です。

メイドさんに誘われるがままに再びお店へやってきたフブキ。相変わらずゲームには勝てないようで、もう何杯ジュースを飲まされたかわかりません。そんなフブキを尻目に、メイドさんは次のゲーム「絵双六」の準備を始めるのでした。

新キャラクターのイダチが登場し、 メイドさんとフブキの3人で「絵双六」をするお話でした。しかしどうやらただの絵双六ではなく、止まったマスに書かれている遊びを実践する、という特殊ルールつき。「コレってボクの知ってるすごろくじゃないです！！」と意見しつつも、メイドさんとの触れ合いまんざらでもないフブキ。今回もニヤニヤが止まりません…！

「イダチちゃんに勝ったらご褒美あげますよ…♡」というメイドさんの甘いささやきに今月も感謝するしかないゲスト掲載2話目でした！

『私、異世界で奴隷にされちゃいました（泣）しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!（でも超美人←ここ大事）無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』（ゲスト）

『私、異世界で奴隷にされちゃいました（泣）しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!（でも超美人←ここ大事）、無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』は、原作：スーパーまさら先生、作画：よしだひでゆき先生により描かれているゲスト作品です。

転生した先の異世界で奴隷にさせられてしまった光。妄想に反して右も左もわからない世界に少しガッカリしていたところ、再び美人エルフのシリウスから呼び出されました。これは文明の利器を見せつけてマウントをとるチャンス！と意気込みます。そうして異世界にやってきた気持ちよさを味わうため、再び美人エルフの前に姿を現すのでした。

みんなが異世界に憧れる理由を絶妙に私的なものにすりかえてる気もしますが…その明るさが光の良いところだと思います。そんな光は今回も高慢な美人エルフに対してなんとかマウントをとろうと試みるのでした。当然のようにアホかわいい結果になってしまう姿をぜひ本誌でご覧下さい！

読みの浅さに気づいた光の迫真の描写に注目して欲しいゲスト掲載2話目でした！

『ハコイリクリエイト』（ゲスト）

『ハコイリクリエイト』は出先生により描かれたゲスト作品です。

入社して1週間が経ち、段々仕事に慣れてきたハイル。大切なことはしっかりとメモをして、今日もマジメに働いています。そんなハイルは凜々に連れ出され、今日は外でのお仕事へ。なにやらとっても重要なお仕事だと聞かされたハイルは、緊張のあまりカチコチになってしまうのでした。

とっても重要なお仕事を任され、凜々と共にとあるレストランの本社（と隣接する本店）にやってきたハイル。責任感と好奇心が入り交じって終始プルプルしている様子を見ていると、優しく声をかけてあげたくなってしまいます…。前回に引き続き、へ〜！となるような広告制作会社のお仕事解説も必見ですよ！

ハイルと一緒に働きたい…と思えるほど元気を貰えたゲスト掲載2話目でした！

『白魔導士はゾンビの夢を見るか？』（ゲスト）

『白魔導士はゾンビの夢を見るか？』は、バニライタチ先生により描かれているゲスト作品です。

2人で過ごす世界にすっかり慣れてきた様子のリルーとアヤ。その日、目が覚めた頃にはすっかりお昼でした。2人だけで迎えるゆっくりした1日を始めようとしますが…え？リルーの杖がしゃべった！？

リルーの杖が覚醒してしゃべるようになりました。

しかしそれより重要なのは、今日がリルーの誕生日だということ！誕生日をお祝いするため、アヤは急いでプレゼントを調達しに行きました。2人だけの空間が平和すぎて忘れていましたが、ゾンビだらけの世界に単身で乗り込んでいくアヤのたくましさを再認識させられましたね…！はたしてプレゼントには何を持ってくるのでしょうか？

この世界をこれからも生きていく2人の物語に目が離せなくなったゲスト掲載3話目でした！

🎉バニライタチ先生、新連載決定おめでとうございます！

『令和人妖街道』（ゲスト）

『令和人妖街道』は、青海先生により描かれたゲスト作品です。

自然が豊かな町に引っ越してきたゆずとコト。運んできた荷物を積み下ろしていると、近所の山に神社を発見しました。さっそくいってみることに。「やっぱ雰囲気あるなー」と、興味津々で神社まで足を運んでみると、いつの間にかお祭りの会場に迷い込んでしまったゆず。はたしてここはどこなのでしょうか？

自然の少ない地域で暮らす筆者は自然豊かな地域に行くと、あの山の中にある建物は何のためにあるんだ…？と興味津々になるのですが、まさにそのときの好奇心が描かれている作品でした。

自分の知らない神秘的な場所を見つけて、実際に足を運んだら想像を遙かに超える世界が広がっている。本作には、そんな夢のようなワクワクが込められているのではないでしょうか。

深掘りすれば、もっと広い世界を見られる気がするワクワク感が魅力的なゲスト作品でした！

次回3月号は2022年1月18日に発売！

次回「まんがタイムきららMAX」の3月号は2022年1月18日に発売します。表紙はコミックス第2巻が2022年1月26日に発売するあの作品から。新連載の『白魔導士はゾンビの夢を見るか？』がスタートする3月号をお見逃しなく！

電子書籍は「COMIC FUZ」で！

まんがタイムきららMAX２０２２年２月号

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OGP及び記事内画像はTwitter・まんがタイムきらら編集部公式アカウントのツイートより
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