『ご注文はうさぎですか?』の連載10周年を記念した展示会「ご注文はうさぎですか?展 Café Lumière(カフェ・ルミエール)」が開催されました。
Koi先生、おめでとうございます!🎉
本記事では、実際に足を運んだ筆者が展示会の魅力をご紹介していきます。日程が合わず足を運べなかった人も、すでに展示会を楽しんだ人も、Koi先生が歩んできた10年の歴史を一緒に振り返っていきましょう…!
(これから展示会に足を運ばれる方にとってはネタバレを含むのでご注意ください!)
目次
- 連載開始から10周年の『ご注文はうさぎですか?』
- 自然と足が止まってしまったのは、3つのコーナーでした
- いち読者として「かわいい」のためにできること
- パンフレットは10年を閉じ込めた永久保存決定でした…
- イベント概要
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連載開始から10周年の『ご注文はうさぎですか?』
『ご注文はうさぎですか?』は、木組みの家と石畳の街でアルバイトに勤しむ女の子たちの物語が描かれた作品です。Koi先生により2011年3月号から『まんがタイムきららMAX』にて連載されています。
作品を象徴する言葉は「かわいい」。中心人物のココアを始めとするかわいい女の子たちや、手触りが伝わりそうなほどモフモフに描かれたうさぎ、ドールハウスのようでずっと眺めていたくなる木組みの家と石畳の街並みなど、作品にはこれでもかと「かわいい」がたくさん詰め込まれています。
今回の展示会では、ごちうさ(※)の人気を確かに感じさせる「表紙イラスト」や「巻頭カラー」はもちろんのこと、特別に用意された展示物が来場者を迎え入れてくれました。
(※「ごちうさ」は『ご注文はうさぎですか?』の愛称です。以下にも頻繁に登場します)
自然と足が止まってしまったのは、3つのコーナーでした
入場するとすぐに、Koi先生からのメッセージと共にキャラクターたちが来場者を迎え入れてくれます。展示会はこれからだというのに、最初からKoi先生秘蔵の情報が明かされ、動揺が隠しきれませんでした…。これから展示会に行く人は心してくださいね!
今回の展示会で、筆者がとくに感動したのは「特別セットの展示」「未公開資料の展示」「特別映像の上映」の3つのコーナーです。
それぞれ足を止めてじっくり眺めていると、展示会を見終わる頃には1時間を軽く超えてたほどに心を奪われてしまいました。
「ラビットハウス」に迷い込んでしまった…
まず心を奪われたのは「特別セットの展示」です。
本作の主要メンバー・ココアたちはカフェや喫茶店でアルバイトをしており、作中では彼女たちが働く姿が頻繁に描かれています。そんな彼女たちを見て「こんなカフェがあったら常連になるのに…」と、本編を読みながら想像するばかりでしたが、今回の展示会では作中のカフェを再現したセットが用意されていました。
今回再現されたのは「ラビットハウス」。
中心人物のココア、チノ、リゼがアルバイトをするカフェです。作中で何度も描かれるカフェの再現だったこともあり、ごちうさが現実にやってきた!という感覚を強く味わえる展示でした。ずっとここにいたい…!
またラビットハウスの中ではココア、チノ、リゼ、千夜、シャロが等身大のフィギュアとなって来場者を迎えてくれています。見事なバランス感覚で作り上げられている造形美に感動しつつ、思ったより小さいんだな…!と新しい発見をしてしまいました。写真を撮っている時の顔は、とうてい人に見せられません。
動画撮影は全般的にNGなものの、指定された場所での写真撮影はOKです。記憶だけじゃなく記録にも残せるのは嬉しすぎます…ありがとうございますッ!
初期設定と未公開マンガネームの展示…!?
後ろ髪を引きずられながらラビットハウスを後にすると、次のコーナーには展示会最大級の人だかりができていました。
なんだなんだ…と思いながら、筆者も自然にできた列に当たり前のように参加。ほかの展示を眺めながら少し待ち、ようやく作品の前に辿り着くと…そこにあったのは、アニメ用の作画資料とマンガの制作ネームでした!え、そんな貴重なものを見せてもらえるんですか!
展示されていたものはどれも未公開の資料ばかり。他では見られないお宝を前に、自然と列ができてしまうのには納得してしまいます…。完成された作品だけでなく、作品ができるまでの工程が知りたいオタク心をガッチリと掴んだ展示でした!
世界にまた1つ「かわいい」が生まれる瞬間だ…
そして最後にご紹介するのは、筆者が一番長く足を止めていた特別映像の上映コーナーです。
こちらではKoi先生の作業風景が解説付きで上映されていました。描かれていたのは発売予定の最新10巻の表紙イラストです。キャラクター→小物→背景、と順番に描かれていく様子が上映されているのですが…見とれているうちに一瞬で美麗なイラストが完成してしまいました。職人技だ…。
1つ1つの工程が説明付きでしっかりとボリュームがあったにもかかわらず、見ている時間は一瞬に感じてしまうほど惹きつけられる映像でした。
実は、Koi先生の作画風景が上映されるのは今回が初めてのこと。絵を描く人でも描かない人でも見逃せない、目玉展示だったのではないでしょうか?
いち読者として「かわいい」のためにできること
1つ1つの展示はボリュームたっぷりで、10年分の積み重ねを感じられる濃厚なものでした。
単行本や画集の出版に加え、何度もアニメ化された本作。その偉業に対して、Koi先生から「担当編集者や読者様の優しさがとても支えになり、救われたことがたくさんありました」と語られています。
展示会に参加した筆者から見ても、ラビットハウスや登場人物の部屋の再現、そして等身大フィギュアの完成度から愛を感じずにはいられません。ごちうさを応援する人たちと、Koi先生自身のやさしさに包まれて作品はここまでの歴史を積み重ねてきたのだな、と実感させられました。
またKoi先生は「幸いにもかわいいとご意見がいただけるのは、作者の技術よりも見てくださった方の、登場人物の内面や雰囲気を感じ取ってくださる感受性のお陰だと思っています」と語られています。
いち読者としての筆者は、いやいやKoi先生のおかげです本当にありがとうございます…と深く頭を下げたいばかりです…(勝手に読者を代表して頭を下げて申し訳ありません)。
しかし受け手があってこそ作品、というのは素人ながらにも納得できる表現でした。
だからこそ作品を長く続けていただくために、読者も真剣に受け取る。そのような構図があったからこそごちうさは10周年を迎えたのならば、これからも作品と真剣に向き合いたい。そう再認識させられるような展示会でもあったのではないでしょうか?
パンフレットは10年を閉じ込めた永久保存決定でした…
今回の展示会で販売されている公式グッズは事後通販が予定されています。2021年11月5日現在では再販の対象となるグッズの種類は発表されていませんが、会場に足を運べなかった人でもグッズを手に入れられるチャンスは逃せませんよ…!
とくに筆者が再版されて欲しいのは「パンフレット」です。パンフレットには一部の展示が紹介されており、後半にはKoi先生のロングインタビューが記載されています。さきほどからお借りしているKoi先生のお言葉は、ロングインタビューにつづられているものです。
インタビューを読んだ後に今回の展示会を振り返ると、かわいいの積み重ねにさらなる奥深さを感じられます。まだ再販されるグッズの内容は分かりませんが、パンフレットが選ばれた際にはぜひともご検討してみてください!
イベント概要
東京会場は販売終了してしまいましたが、大阪会場のチケット予約は2021年11月6日から開始されています。関西圏にお住まいの方はもちろんのこと、今回日程を合わせられなかった関東圏にお住まいの方も、ぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか!
(チケットは枚数が限定されてた日時指定制の販売です。日時指定で入場制限が行われているため、基本的には前売券が完売した時刻の当日券は行われないので、ご注意ください。)
東京会場
会期
2021年10月29日~11月7日
入場料
前売券:1,800円(当日券:2,000円)
会場
浅草橋ヒューリックホール
開催時間
10:00~20:00(最終入場は19:30)
大阪会場
会期
2021年11月18日~11月30日
入場料
前売券:1,800円(当日券:2,000円)
会場
大丸梅田店 13階 特設会場
開催時間
10:00~20:00(最終入場は19:30)