本日発売『まんがタイムきらら』12月号最速レビュー!コミックス第9巻発売中の『スロウスタート』など7作品を紹介!

2021年11月9日は「まんがタイムきらら」12月号の発売日!

表紙は『スロウスタート』より、たまて花名が描かれています。白雪姫の衣装に身を包んだ2人は、童話から飛び出してきたかのようにかわいらしいですね…!

今月はゲスト作品が4本、センターカラー(巻頭カラー含む)が5本ありました。この記事では、「まんがタイムきらら」の12月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品4本の、合計7作品をご紹介いたします!

『スロウスタート』

1年遅く高校に入学した花名と、彼女を優しく受け入れる女の子たちの日常が描かれた物語。『スロウスタート』は、篤見唯子先生により描かれている作品です。

12月号では文化祭を終え、普段の学園生活へと帰って来た花名たちの様子が描かれています。

スロウスタート

(※コミックス第9巻のコマを使用しています)

文化祭を終えてから初めての登校を迎えた栄依子たまては、同じく登校してきた果実に出会いました。文化祭の思い出話に花を咲かせていると、少し遅れて花名も合流。ようやく見慣れた朝が帰って来た!と思いきや…栄依子、冠、たまては、果実と花名がお互いに「名前呼びしている」という変化に気がつきます。


文化祭を機に、より一層仲を深めた花名たちが描かれていました。花名と果実が名前呼びしている様子を見て、冠が「んん 納得いかない」と自分たちも名前呼びして欲しがるのは、登場人物の心の温かさが際立っていて微笑ましかったですね…!

そして花名たちが新体制となって迎える学園生活の行方が楽しみだった12月号でした!

スロウスタート 9巻 (まんがタイムKRコミックス)
篤見唯子/著

『星屑テレパス』

宇宙にいきたい女の子と、宇宙から来た女の子が出会い、夢に向かって1歩ずつ前に進む物語。『星屑テレパス』は、大熊らすこ先生により描かれている作品です。

12月号では、を迎え入れるために動き出す海果たちの様子が描かれていました。

星屑テレパス

(※コミックス第1巻のコマを使用しています)

地区予選以降、何度もスピーチの動画を見返す海果。しかしその理由は、決して後ろ向きなものではありませんでした。海果が繰り返し見ていたのは、動画の中に映り込んだ瞬の思い。やがて、何かを決心したかのような海果はユウ遥乃と待ち合わせ、瞬を迎えるための「計画」のために動き出すのでした。


仲間のために、大きな一歩を踏み出す海果たちが描かれています。

同好会を作る際に行ったロケット勝負もそうですが、瞬と海果の意見がぶつかるお話は物語をグッと成長させてきました。仲間でありながら「好敵手」と呼ぶにふさわしい瞬の行動と、海果の内に秘めた熱い思いが再びぶつかるであろう来月が、もう楽しみで仕方がない…!

最近の星屑テレパスには圧倒されてばかりだ…と感じるような12月号でした!

星屑テレパス (全2巻) Kindle版

『ほぐして、癒衣さん。』

ブラック企業で揉みくちゃにされる夏鈴と、彼女の疲れを優しくほぐしてあげる癒衣さんの物語。『ほぐして、癒衣さん。』はミナミト先生により描かれている作品です。

12月号では、休日出勤をする夏鈴の様子が描かれています。

絶好のお出かけ日和となった日曜日、カーテンを開けて前進に日を浴びる夏鈴は、これから休日出勤です。溜まったドラマも消化できず、友達と遊びに行く気力も削がれるほど疲れている夏鈴。しかし、彼女は会社に行くのが昔ほど嫌ではない様子でした。

なぜなら今は、会社に癒衣さんがいるから。


最初は癒衣さんとのハグに抵抗感があった夏鈴ですが、いつのまにか癒衣さんなしでは過酷な労働に耐えられない体になっていました。素晴らしい進展です。ありがとうございます!!!

今回は足を中心としたマッサージのコツが多数紹介されていました。自分でもできるマッサージばかりのため、すぐにでもやってみたい、と思えるのは本作のいいところですよね!さっそく実践してみよう…。

「承山」はデスクワークをする全ての人に知っていて欲しいな…と思える12月号でした!

ミナミト先生の前作『海色マーチ』は第2巻まで発売中です!

海色マーチ (全2巻) Kindle版

『それでは、ステキなセッションを。』(ゲスト)

『それでは、ステキなセッションを。』は、福きつね先生により描かれているゲスト作品です。

「お助け妖精」のてんが引かせてくれたガチャから出たアイテムのおかげで、ライブを大成功に収めた芽衣。その興奮冷めやらぬまま、友人の英梨佳とともにスタジオに向かいますが、ライブの時のような演奏ができません。どうやらアイテムの有効期限が切れていたようで…てんの力を借りるために、今度は英梨佳と共にガチャを引くのでした。


お助け妖精の役目と、ガチャの仕組みが描かれた回でした。

ガチャといえば、実際のゲームと照らし合わせるとレアリティの高いアイテムが出てくるばかりではなく、季節やイベントで開催される限定ガチャがあるものです。そう考えると、もし連載になったらこんなガチャやあんなガチャもあるのかなぁ…という可能性を感じずにはいられませんよね…!

ガチャアイテムでパワーアップした芽衣たちの「気持ちいい!」瞬間を、もっと楽しみたい!と感じさせられるパワフルなゲスト掲載2話目でした!

『Vドルあーかいぶ!』(ゲスト)

『Vドルあーかいぶ!』は、小森くづゆ先生により描かれているゲスト作品です。

あがり症の女の子・リコは、長年の夢を叶えるためにバーチャルへと戦場を移してアイドル活動をする決意をしました。Vドルのことは全く知らず、パソコンすら持っていなかったリコ。そんな彼女が友人の真冬絵美の力を借り、ようやく初配信の当日を迎えたのです。


トップVドルになるため、リコは初めての配信を行いました。しかし緊張で上手く喋れず、結果は散々に終わってしまいます。バーチャルならば大丈夫と思っていたリコには辛い結果かもしれませんが、仕方ないようにも思えます。だって現実世界でも、Web面接は緊張しますもんね…。

とはいえ救いがないのかと言えば、そうではありません。昔と違って、リコには仲間がいるのですから。手を差し伸べてくれた真冬と絵美と共に舞台に立つリコを応援せずにはいられないゲスト掲載3話目でした!


『Vドルあーかいぶ!』は2022年2月号より連載が決定しました。小森くづゆ先生、おめでとうございます!🎉

『桜色プルーフ』(ゲスト)

『桜色プルーフ』は、妄想先生により描かれているゲスト作品です。

図書委員のシフトが変更になったため、推理小説好きの女の子・来実は1人静かな昼休みを迎えていました。しかし平穏は長く続くはずがなく、ほどなくしてジャーナリストを目指す一穂は来実の教室へとやってきました。彼女はガールズトークをしに来たというのですが、そんな用事で済むわけがなく…また賑やかな日常が帰って来たのです。


一穂は、あまりに自然な流れで来実を厄介ごとに巻き込んできました。流石ジャーナリストの卵、やり手です…。ゲスト掲載という短い期間ですが、すっかりバディ感が板に付いてきました。このコンビのお話、もっと続きが読みたいなぁ…。

今回の依頼は、消えた小説を探して欲しい、というもの。さっそく現場に足を運ぶ2人でしたが、現場の部室に向かうと、衝撃の光景が広がっていました。一体どうしてこうなってしまったのか…!

4話連続ゲストの最終話に期待が高まる12月号でした!

『三毛猫アイスクリーム』(ゲスト)

『三毛猫アイスクリーム』は、深谷りん先生により描かれるゲスト作品です。

猫集会の会場にやってきたテトラ。グイグイと距離を詰めてくる小夏アメリアから思わず逃げ出したものの、すぐに追いつかれてしまいました。どうやら2人はテトラと仲良くなりたい様子。しかし自分の気持ちが整理できていないテトラはまたしても2人の前から逃げ出してしまうのでした。


相変わらず表情が豊かな作品でした。ちょっと困ったようなアメリアの表情や、フードを深く被ることであえて表情を想像させるような描写には、強い魅力を感じます。

そして今回は、テトラの過去にも触れられました。猫集会に対して暗い思い出がある様子ですが、はたして小夏とアメリアの存在はテトラの気持ちにどのような影響を与えるのでしょうか?

テトラの心境の変化が起こりそうな物語の続きが気になるゲスト掲載2話目でした!

次回2022年1月号は2021年12月9日に発売!

ゆゆ式

次回2022年1月号は、2021年12月9日に発売します。表紙は連載12周年を迎えるあの作品から。2話同時掲載される『推しごとびより』からも目が離せない1月号をお見逃しなく!

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まんがタイムきらら 2021年11月号 [雑誌]
まんがタイムきらら編集部/著

OGP及び記事内画像は「まんがタイムきらら編集部公式Twitter」より
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1457724850802282506