『初恋、ざらり』求められると拒めない女の子の初めての恋愛

ざく ざくろ先生の『初恋、ざらり』は、男性に求められると拒めない女の子・中戸有紗が、初めて恋をするお話です。

求められると断れない

軽度の知的障がいをもつ有紗は、人の役に立ちたいという想いを抱えていました。可愛らしい顔立ちの有紗は、男性に求められることも多く、自分が望んでなくても役に立てるならと流されるように求めに応じていたのです。

世界に必要とされるには普通でいなくちゃ。

でもわたしはバカだから人より努力しないと。

岡村の優しさに惹かれていく

そんなある日、新しく昼間のアルバイトが決まり、そこで有紗は35歳の岡村龍二と出会います。有紗が障がいを隠して働いていたため、有紗の簡単なミスや勘違いも、岡村の目には可愛い失敗として映っていました。

失敗を責めることなく、有紗の気持ちに寄り添ってくれる岡村に、有紗は徐々に惹かれていきます。

初めての恋に気づく

岡村のことが気になり始めてから、他の男性の接待をするコンパニオンの仕事に行けなくなった有紗。友人に言われて初めて、「自分が岡村に恋をしている」と気づかされます。寝転がってバタバタしたり、岡村のことを待っていたり。あふれる気持ちが、有紗の行動から感じ取れる巧みな感情描写に惹き込まれていきます。

岡村も健気な有紗に惹かれ始め、ついに二人は付き合うことになるのでした。

障がいがあることは隠すべきか

「障がいがあることは言っちゃダメ」

友達からアドバイスを受け、有紗は岡村を騙しているような気になって悩みます。自分に障がいがあったら、岡村が自分のことを好きじゃなくなっちゃうんじゃないか。不安が募る有紗は、ついに岡村の前で吐いてしまうほどに。

障がいがあることを言うべきか隠すべきか。有紗は葛藤しますが、職場の人に療育手帳(知的障がいがあると判定された方に交付される手帳)を見られてしまい、障がいのことがバレてしまうのでした。

障がいのことを知る機会があるのか

作品を通じて、障がいについて知る機会が一般に少ないのかもしれないと気づかされます。

障害者手帳という言葉は聞いたことがあっても、それが身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳という3種の手帳の総称であることを知っている人はどれだけいるでしょうか。

障がいがあると言われなければ、有紗と一緒に働く職場の人も有紗のことを障がい者とは思っていなかったはずです。障がいにも種類があるし、程度もいろいろです。

有紗の知的障がいはB2と呼ばれる等級で最も軽度、支援学校でも一番上のクラスでした。とはいえ、軽度ってどのくらいなのか、何ができて、どうなると分からなくなってしまうのか、すぐに答えられる人はどれだけいるでしょう。

よく知らないから大変そうに感じてしまうし、よく分からないから隠した方がいい気がしてしまいます。でも、分かることが増えたら、お互いに支え合える部分もたくさんあるのかもしれません。

誰かを好きになる気持ちは一緒

望まない関係を繰り返していた有紗は、岡村との恋愛をきっかけに、本当に好きな人とだけ関係をもちたいと考えるように変わっていきます。有紗の初恋は、流されてばかりだった有紗の中に初めて、自分のための強い意志が生まれたできごとなのかもしれません。

物語の舞台裏はざく ざくろ先生のnoteでも公開されているので、さらに詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてくださいね!

二人なりの幸福を見つけて欲しい

精一杯生きている有紗の葛藤と恋心が描かれ、有紗と岡村の幸せを応援したくなるとても魅力的な作品です。電子書籍1巻が2021年6月25日に発売です!

初恋、ざらり(1) (コルクスタジオ)
ざくざくろ/著

試し読みしたい人は、ざく ざくろ先生のブログTwitterからどうぞ!

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