ジャンプ+読切作品『メメ』我慢しない君こそがいちばん美しい! 

福地優人先生の『メメ』は、「少年ジャンプ+」で2021年4月29日から2021年5月26日まで開催された「GW読切祭28連弾!!」の第26弾として2021年5月25日に掲載された読切作品です。

2020年に読切作品『COME TOGETHER』で「JUMP新世界漫画賞」の佳作と超新星賞をW受賞した期待のルーキー 福地優人先生。本作では、大食いで早食いなのを周りに知られたくない乙女が主人公のスクールコメディを描いています。この記事では、作品のあらすじと魅力をご紹介します。

『メメ』のあらすじ

文武両道で才色兼備、家はお金持ちと文句のつけようがなく周囲の誰もが憧れる学園一の乙女 朝霧メメ(あさぎりめめ)には、誰にも知られたくない秘密があります。それは彼女が食べることがだいすきで大食い・早食いであること。

ある日、教室でごく少量のランチを済ませ屋上で隠れてたくさんのお弁当を大食いしているところを生徒会長 夜白カイト(やしろかいと)に目撃されてしまいます。彼が口止めの条件として提示したのは、彼の目の前でたくさんの弁当を完食すること。夜白は重度の「食い面フェチ」だったのです。

メメは夜白に連れられて人生初のラーメン屋に行くことに。果たしてメメの羞恥心と食欲はどちらが勝るのか?

我慢をしない君が好き

冒頭ではたくさん食べることを我慢し、お腹がなったことも隠し通そうと必死なメメ。そんな絵に描いたような乙女っぷりに周囲の女子生徒たちは憧れます。しかしメメにとっては恥ずかしい自分の欲求をむしろ「好きだ」という夜白、そしてラーメン屋で大食いしているところを偶然見かけて「カッコイイ!」「美しい!」という女子生徒たち

自分が我慢したくてもやめられないようなことこそが実はいちばんの魅力になっているのかもしれない、と思わせてくれるところが本作の魅力。自分では醜いと思っている欲求を少しだけ受け入れられる気がしてきます。メメが美味しそうにご飯を平らげる姿を見ているとこちらまでお腹がすいてくる…これってものすごい魅力じゃありませんか?

たくさん食べちゃう人もちょっとしか食べたくない人も、食事にかかわらず自分の欲求が恥ずかしくていつも我慢しているすべての人におすすめしたい作品です。

「GW読切祭28連弾!!」他作品もチェック

「GW読切祭28連弾!!」では、期待のルーキーからすでにヒット作を生み出している作家まで幅広く参加されていました。「少年ジャンプ+」で無料で手軽に読める読切作品から新たなお気に入り作家に出会えるチャンスがここにも!

👉GW読切祭28連弾!! 第1弾~第9弾

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行楽だけでなく面白い読切作品に出会えた今年のゴールデンウィークでしたが、9月は待望のシルバーウィークがやってきます。今度はどこで、どんな作品と出会えるのでしょうか!?

あれ?メメちゃん「バ帽」かぶってない?

OGP画像は少年ジャンプ+『メメ』掲載ページより
https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496325240845