六本木の国立新美術館で開催中の「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」。会期も終盤を迎えつつありますが、未訪の方には是非、行ったよ!という方には再訪を願って、ここにイベントレポをさせて戴きます。!
【MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020】とは
日本が誇る独自のカルチャーの発信に力を入れている国立新美術館。2015年に「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展を開催。2018年には、フランス・パリにて『MANGA⇔TOKYO』展を開催し、3万人を超える来場者が展示を楽しみました。
そして2020年。満を持して、パリで好評を博した『MANGA⇔TOKYO』展が日本凱旋!「「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」の開催となったのです!!
都市そのものが「聖地」。東京の巨大ジオラマで作品の舞台を確認
まず目を引くのが、こちらの巨大ジオラマ&スクリーン。東京都心を1/1000スケールで再現した、幅およそ17メートル、長さおよそ22メートルの巨大で精巧な都市模型です。スクリーンには、東京を舞台にした様々な映画やアニメの映像が流れます。
例えば『シン・ゴジラ』がスクリーンに流れると、俗に言う「内閣総辞職ビーム」で破壊されたところはこの辺、というように、舞台となる都内の場所をスポットライトで教えてくれる仕組みなんです。
こんな精巧な東京の模型越しのスクリーンで、『AKIRA』の東京がめちゃくちゃ吹っ飛ぶシーンを観て、直後に『AKIRA』の同じシーンの複製原画を見ることができる、それがこの展示会なんです!鳥肌がめっちゃ立つ!!
破壊と復興を繰り返す東京の歴史を豪華ラインナップで振り返る!
東京と密接な関係にある90タイトル以上の特撮・マンガ・アニメ作品の原画や制作資料が500点以上展示されている「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」。その展示作品のラインナップが……
超!豪!華!
まさに、日本を代表する作品のオンパレード!!
しかも、新型コロナウイルスの影響で日時指定制になっているため、こんな豪華なラインナップなのに、全く密にならずにじっくりと1枚1枚堪能できるんです。私は3時間確保して行ったのですが、時間は全く足りませんでした。
以下、マンガ作品だけをピックアップしてみました!覚悟はいいですか?すごいですよ!?
こんな豪華な作家・作品の原画・複製原画が見れます!
手塚治虫先生『陽だまりの樹』
高森朝雄先生・ちばてつや先生『あしたのジョー』
石ノ森章太郎先生『佐武と市捕物控』
大友克洋先生『AKIRA』
大和 和紀先生『はいからさんが通る』
岡崎京子先生『リバーズ・エッジ』
松本大洋先生・永福一成先生『竹光侍』
安野モヨコ先生『さくらん』
和月伸宏先生『るろうに剣心』
上條淳士先生『To-y』
上條淳士先生『8 -エイト-』
北条司先生『シティーハンター』
桜沢エリカ先生『ラブリー!』
桜沢エリカ先生『Love so Special』
CLAMP先生『X』
CLAMP先生『カードキャプターさくら』
わたせせいぞう先生『東京エデン』
羽海野チカ先生『3月のライオン』
関川夏央先生・谷口ジロー先生『『坊っちゃん』の時代』
久住昌之先生・谷口ジロー先生『孤独のグルメ』
久住昌之先生・水沢悦子先生『花のズボラ飯』
木尾士目先生『げんしけん』
秋本治先生『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
西岸良平先生『三丁目の夕日』
杉浦日向子先生『二つ枕』
杉浦日向子先生『百日紅』
一ノ関圭先生『鼻紙写楽』
和久井健先生『新宿スワン』
浅野いにお先生『ソラニン』
いけだたかし先生『34歳無職さん』
高尾じんぐ先生『くーねるまるた』
村上もとか先生『フイチン再見!』
イーピャオ先生・小山ゆうじろう先生『とんかつDJアゲ太郎』
黒川依先生『ひとり暮らしのOLを描きました』
永島慎二先生『フーテン』
滝田ゆう先生『寺島町奇譚』
会期は11月3日まで!芸術の秋だから!
新旧、レジェンド級からこれからレジェンドになっていく作品まで…。いかがでしょう、すごくないですかこのラインナップ…!しかも、これはあくまでマンガだけのラインナップ。特撮映画、アニメ、ゲームも合わせて見る展示の豪華さは、正に日本の文化の粋を集めたと言っても過言はありません。
日本が世界と一緒になって育んだオタクカルチャーを全身で受け止めて感じて下さい。まだ会期は残っています。2度3度と、是非!
【会 期】
2020年8月12日(水)~11月3日(火・祝) 毎週火曜日休館
※ただし、9月22日、11月3日は開館(9月23日(水)は休館)
【開館時間】
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は21:00まで 当面の間、夜間開館は行いません。
※入場は閉館の30分前まで
【会 場】
国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558東京都港区六本木7-22-2