先日マンガ家のおかざき真里先生がTwitter上でファンの方の投稿に対してこんなリプライをされていました。
エゴサで見つけてリプライ大変失礼いたします。気に入って探していただき誠にありがとうございます。連載終了から10年ほど経っておりますので紙単行本はよほどのことがない限り店頭に並ばないと思います。
これからますます紙の本は連載中でなければ手に入りづらくなると思います。みなさまどうぞ→ https://t.co/QimKia4DRj— おかざき真里『阿・吽』12巻発売中 (@cafemari) November 11, 2020
え?人気マンガ家おかざき真里先生の代表作『サプリ』が今書店では手に入らないの!?過去にドラマ化もされている名作が!?
紙の存在価値を脅かす、電子化の流れは留まるところを知りません。マンガ業界にも変化の波が予想以上のスピードで押し寄せていることに絶句してしまいます。
電子書籍は便利で素晴らしいことに異論はありません。でもやっぱり紙のマンガ好きだ!そんな皆さんへ、紙で欲しいマンガは早めに手に入れるべき理由をお伝えしたいと思います。
後でまとめて買おう!だと欲しいマンガが手に入らなくなる?
電子書籍が年々普及していく中でもお気に入りのマンガは単行本で集めたい。そんなマンガ好きの方、まだまだ多いと思います。なぜならやっぱり紙の本は格別!電子出版物は眼で読むと表現するとしたら、紙は、それを持つ腕が感じる重さ、ページを捲る指が覚える手触りが読書体験に加わります。そう、紙は読むことに加え、感じることが出来るんです。
例えば冒頭で話題に出たおかざき真里先生の『サプリ』。
勿論電子書籍でもこのカバーアートを見ることは出来ますが、紙の本で「所有」している満足感は格別です。美しい装丁、デザインのセンス!広告代理店での勤務経験もあるおかざき真里先生ならではの仕事が光っています。
こんな素敵なマンガがもう大きな書店にも置かれていないのが現状なのです。
物語が完結してからまとめて買う人や、今じっくり読む時間がないからそのうち買おうと思っている人は是非早めに購入を!
後から買うつもりだったお気に入りのマンガ、手に入りにくくなっています!
出版業界のきびしさ
著名なマンガ家の先生のマンガでさえタイミングを逃すと入手困難ということは、デビューして間もない先生達の作品はさらに厳しい状況となっています。
長い時間努力を重ねてようやく単行本を出せたマンガ家の先生達に報いるため、出版社の方たちは日々奮闘。
もちろん書店員さん達も良いマンガを読者に届けるため日々奮闘されていますが、書店に置ける在庫は限られています。
すばらしいマンガが売れず、絶版になっていく現実。
読者である私たちが今応援しないと、紙の単行本はどんどん手に入りにくくなり気軽に購入できなくなってしまうかもしれません。
もし欲しいマンガが品切れしてしまっていたら
2017年に、うらみちお兄さん、トリマニアなどで知られるマンガ家の久世岳先生は以下のようなツイートを残されています。
【拡散希望】探している漫画が書店で見つからない。でも重版はかからない。何故?というお話。 pic.twitter.com/9vOIbZGs9e— 久世岳@うらみち⑤発売中! (@9zegk) January 7, 2017
書店に出向いたのに品切れしていた時は書店員さんに相談のうえ注文、Amazonなどで購入リクエストをするなど是非購入希望の声を上げてください。欲しいマンガが見つからなければ諦めず躊躇わず書店員さんに一声。これ大事です!
ファン1人1人の声は小さいかもしれませんが、たくさんの声が集まれば過去の名作も重版するかもしれません。いや、してもらいましょう。
気軽に素敵なマンガを紙の本で購入できる未来を一緒に守りませんか?
OGPはアルと青山ブックセンター本店のコラボ企画での書棚の画像 / サプリのカバー画像:ライター撮影