2002年9月に青木稚華氏が制定したと言われる「地球感謝の日」。12月が1年最後の月であることと「ちきゅう(9)」の語呂合わせから、あらゆる命の源である地球への感謝の気持ちを伝える日とされています。そんな「地球感謝の日」に読みたいのは……
ある日、動物の脳に侵入して神経を支配する寄生生物が地球に放たれる。高校生 泉新一と彼の右手に寄生した生物 ミギーが互いの命を守るため、ヒトを食べる他のパラサイトと戦うマンガ『寄生獣』。人類史上主義的な価値観を揺さぶり、自然との向き合い方を多くの読者に問いかけてきた名作です。
岩明均先生が『寄生獣』を描いた1980年代後半は地球環境問題が世界中で叫ばれはじめた時期。「地球上の誰かがふと思った」というフレーズからはじまる本作ですが、その"誰か"は最後まで明かされません。実は「地球感謝の日」制定者の青木稚華氏も、インターネット上に名前以外の情報が見つからない謎の人物。地球の危機を訴える"誰か"の声に、今日は耳を傾けてみませんか。