『売れっ子漫画家×うつ病漫画家』異才と熱量 二つの力に圧倒されるpixiv発創作マンガがめちゃくちゃスゴい!

今や主流となりつつある、SNSを主としたインターネット発の創作マンガ。Twitterやイラストコミュニティサイト「pixiv」からも日々ネットの口コミから火が付き、時には”鬼バズり”するような作品が日々産声を上げています。

つい先日、Twitterの一般の方のツイートからトレンドにまで上がるほどの話題となった創作マンガ『売れっ子漫画家×うつ病漫画家』。こちらの作品も、今まさに大勢の人々が注目するそんなネット発作品の1つ。多くの人々に衝撃を与える本作、あなたはすでにチェックしましたか?

『売れっ子漫画家×うつ病漫画家』ってどんな話?どこで読めるの?

数日前にTwitterのトレンド欄にもキーワードが急上昇した『売れっ子漫画家×うつ病漫画家』。この作品は2021年4月24日にイラストコミュニティサイト「pixiv」にてアップされたばかりの作品です。

2人のマンガ家を登場人物とした本作は、いわゆるBL(ボーイズラブ)を主題とした作品。主人公であるうつ病を抱えたマンガ家・古印葵こと福田矢晴が、彼を異常なまでに慕う売れっ子マンガ家・望海可純こと上薗純と出会い関わりを持っていくストーリーです。


少しずつ認知度は高まっているものの、それでも未だ作品の傾向としてはややニッチなジャンルであるBL。ですが本作はそのBLという前提を以てしても、現在pixivにて100万PV超を叩き出すほどの注目度を誇っています。

また物語の内容性もあり、マンガ家や小説家として活動する方からの絶賛の声もネットで散見されるのも大きな特徴ですね。

(ちなみに実写映画化もされたpixiv発作品『ヲタクに恋は難しい』一作目(2014年に掲載)は現在サイト内で約360万PV。たった2週間ほどでこの数字の1/3近くを突破していることから、注目度の高さがうかがえることでしょう。)

気になる実際の作品はこちらから!↓

話題の理由は圧倒的異才さ…人の闇を描く独特の空気感に引き込まれる

今作の話題のポイントの1つは、物語に描かれているうつ病マンガ家の仄暗い感情と鬱々とした描写が非常に真に迫っている点。

SNSでは彼の心情描写を受けて「自分の辛い時期を思い出して思わず泣いてしまった」「本当のうつ病を知る人にしかわからない、どす黒い感情が見事に描かれてる」といった感想を洩らす読者の姿も非常に多く見受けられています。

そしてもう一つは、一見「良い人」に見える売れっ子マンガ家・上薗純が抱える本当の闇の深さと恐ろしさ。矢晴の熱狂的ファンとして彼に付き慕う純ですが、その過干渉とも呼べる関わりは思慕を越えて異常なまでの執着性を滲ませます。

当然矢晴もそんな彼の不穏な異常性に気付いており、一見好青年に見える純が腹の底で抱え持つ只ならぬ本性の気配を感じ取っている様子。

純がここまで矢晴に向ける好意はシンプルに純粋且つ狂気的な情愛だけなのか、あるいは何か裏があっての物なのか。全く先の読めない2人の関係の展開もまた、物語の続きが気になる理由でもありますね。

物語の魅力は作品への圧倒的熱量にもあり!?謎に包まれた作者の正体は

これらの物語としての面白さが、やはり本作の一番のポイント。ですがさらに多くの人を魅了する要素として、作品そのものに込められた圧倒的熱量を感じる人も多いからではないでしょうか。

先述の通り、2021年4月某日にネットにアップされた本作。この作品をpixivで描いた溺英恵先生は作品紹介のページで、驚くべきことになんとたった8日間で4話・総127ページを描き上げたことを明らかにしています。

単純換算でコンスタントに1日平均15ページ以上となり、その驚異的なペースはマンガやイラストを描いた経験のある人からすれば、それがいかに恐ろしいスピードかはよく分かることでしょう。

この逸話や作品のタッチからも、一部ではこの作者はすでに商業作家として活動している方ではないか?という仮説も浮上している模様。SNS上では具体的な先生の名前もいくつか上がっており、その正体を予測する人も出ているようですね。

気になる続きは少し先!のんびり続編を待とう

SNSでの口コミをきっかけに、大勢からの注目を集める『売れっ子漫画家×うつ病漫画家』。次の更新は少し先になるという作者さんからのコメントもあるため、首を長くして次回更新を楽しみに待ちましょう♪

OGP及び記事内画像は溺英恵先生許諾の元掲載してあります。快く許諾していただきまことにありがとうございます。
©2021 deki hanae