【11月15日】今日は何の日?何を読む日?

数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の時に子の成長を祝い、神社や寺院に参詣する行事。なぜこの日なのかという理由は諸説あるものの、旧暦の15日は二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)とされた、15日は毎月ほぼ満月になるため、月満ちる満月の日に大切な年齢儀礼をおこなった、7+5+3=15で15日となったという説もあるそうです。そんな「七五三」に読みたいのは…

よつばと!』は「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」がキャッチコピーの、四つ葉のクローバーのような緑色の髪形をした5歳の少女・よつばが、大好きなとーちゃんやご近所さんと一緒に日常を全力で楽しむ姿を描いた物語です。主人公である5歳の”よつば”と、○○といった形で、とにもかくにも「よつば」が、真ん中にいるほのぼのとしたストーリーにホッと癒される作品です。

よつばと同じ年頃の子どもを持つ親御さんは、日々起こる突拍子もない出来事に、驚き、腹を立てながらも、「馬鹿だよねー」「あちゃー」「そうきたか!」と、目の前で起こる喜劇と悲劇を楽しんでいることでしょう。よつばの目線以上にも以下にもならないこの作品は、どこから読んでも楽しめて、よつばのちょっとした成長を覗き見しているような気分が味わえます。日々の忙しさに忙殺されつつも、3歳~7歳という子どもらしさ全開な時期を宝物のように感じられる作品です。その時期を過ぎてしまったら、きっと懐かしさを連れて読み返してしまいそう!

選/そふえ(アルライター)