日本は創業100年を超える企業が世界一多いと言われています。商売の神様である恵比寿様のお祭り「恵比寿講の日」にちなんで、「老舗通販.net」を運営するスターマーク株式会社が「老舗の日」を制定しました。そんな「老舗の日」に読みたいのは…
『日に流れて橋に行く』の舞台になるのは明治末期。かつて大きな賑わいを見せていた老舗呉服店「三つ星」。「三つ星」を再建すべく奮闘する三男坊星乃 虎三郎(ほしの とらさぶろう)を中心に、ぶつかり合いながらも困難や挫折を乗り越え、傾いた老舗呉服店を変えていく姿を描いた作品です。
老舗と言われる店が代々続いていくことがいかに大変か。経営者の苦悩、女性が働くことの厳しさなどが描かれています。でもとにかく登場人物たちがみな魅力的!!特に女性店員として働く卯之原 時子(うのはら ときこ)が「三つ星」と共に成長していく姿は、同じように働く女性に刺激を与えてくれます。次々に繰り出されるアイディアにドキドキ・ワクワクしながらどんどん読み進められてしまいます。
選/Ato Hiromi(アルライター)