本日発売『まんがタイムきららMAX』8月号最速レビュー!TVアニメの制作順調な『ぼっち・ざ・ろっく!』など9作品を紹介!

2021年6月17日の本日は「まんがタイムきららMAX」8月号の発売日!

表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』よりぼっちちゃん(後藤ひとり)が描かれています。ネオンライトがぼやけたような街の光を背景に、ビニール傘を差しながら佇んでいる様子はロックな雰囲気がただよっていて素晴らしいですね…!

今月はゲスト作品が6本、センターカラー(巻頭カラー含む)が4本ありました。この記事では、「まんがタイムきららMAX」の8月号に掲載されている作品から、連載作品3本、ゲスト作品6本の合計9作品をご紹介いたします!

『ぼっち・ざ・ろっく!』

輝く日を夢見てギターの練習に明け暮れる陰キャ(イケてない)な女の子・後藤ひとりが、下北沢を中心に活動する「結束バンド」のギターとして音楽の道を駆け抜ける物語。『ぼっち・ざ・ろっく!』は、はまじあき先生の作品です。

ぼっち・ざ・ろっく!

(※コミックス第3巻のコマを使用しています)

8月号では、ライブ審査の本番当日がやってきた「結束バンド」メンバーの様子が描かれました。

ひとりたちの出番は5番目、それより前には注目を集めるガールズバンド「SIDEROS」と「ケモノリア」の演奏があります。今回のオーディションでトップクラスの人気を誇る2組のバンドを前に、ひとりたちの緊張がピークを迎えるのでした。


前回審査はギリギリの合格、演奏順も5番目と、何かと微妙な位置にいる「結束バンド」。ただし音楽に込めたメッセージに順位は付けられません。何よりも、不利な状況から逆転するのが一番カッコいい!

彼女たちを応援し続けるファンの胸が熱くなる8月号でした!

ぼっち・ざ・ろっく! (全3巻) Kindle版

『エンとゆかり』

森の中で命を救ってくれた凄腕の剣士・エンに心を奪われ、冒険者を志すゆかりの物語。『エンとゆかり』は、しろううらやま先生の作品です。

最終回を迎える8月号は、エンとゆかりのこれからが描かれています。

エンをかけてロッソと戦うことに決めたゆかり。勝負は一度きり、負ければ二度とエンと会えないかもしれない。そんな絶体絶命の状況で始まったのは、あっちむいてほい(みなさんが知っているあのゲームです)。ゆかりは激闘の末、ロッソとの勝負に敗北してしまいました。そこへ、事情を知らないエンがやってきます。


しばらく緊張感のあるお話が続きましたが、一番重要な勝負で「あっちむいてほい」が描かれるあたり、最後まで『エンとゆかり』クオリティは顕在でした。本作の冒険はここで終わりではなく、最終回の先にある物語のために2人の縁が生まれたのではないか、と思わせるようなラストシーンに注目です。

しろううらやま先生、お疲れ様でした!!

エンとゆかり 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
しろううらやま/著

『ご注文はうさぎですか?』

カフェでアルバイトをしながら高校生活を楽しむココアと、彼女の友達が繰り広げる平和でちょっとスリリングな日常生活が魅力の作品。『ご注文はうさぎですか?』はKoi先生の作品です。

ご注文はうさぎですか?

(※コミックス第9巻のコマを使用しています)

8月号では、メグマヤの同級生・エルナツメ姉妹のお話が描かれていました。

エルとナツメは双子の姉妹。いつもボーッとしているエルは、しっかり者のナツメと並ぶと妹に見られてしまうことに気づき、ショックを受けてしまうのでした。頭を悩ませているエルを見かけた友人のメグは、気分転換のお出かけに誘うのでした。


やはり他人から「妹っぽい!」と言われると気にするものなのでしょうか…?双子で生まれてこなかった筆者は、気にするがあまりドジを重ねてしまうエルの様子が微笑ましくて仕方ない、そんなことばかり考えていました。いけないいけない、彼女たちは悩んでいるのに。

物語後半の、更にしょんぼりしてしまったエルを慰めるためにシャロが明かした「とっておきのエピソード」にも注目です!

ご注文はうさぎですか? (全9巻) Kindle版

『ちなはきょうも幸福です。』(ゲスト)

極度な不運体質にもめげることなく、前向きに生きるちなが魅力的な物語。『ちなはきょうも幸福です。』は。日芽けい先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載3話目となる今回は、カガシチロノタが対決する様子が描かれています。

前回、福の神だと明らかになった同級生のチロノタは、カガシにやたらと威圧的な態度で接してきます。チロノタの挑発に対し、ついにカガシも我慢の限界に。負けた方がちなの元を去る、という条件で対決する流れとなりました。


料理勝負にて、チロノタは思いやりのある料理で差を見せつけるのに対し、カガシが作った料理は「水溶き片栗粉」でした。…水溶き片栗粉は料理なのだろうか。筆者に芽生えた疑問はさておき、ちなを大切にしたいと思いながらも不器用なカガシの姿には、思わず頬が緩みました。

対決の後半で明らかになるカガシの「本当の気持ち」が優しすぎるあまり、もう少し先の物語を求めたくなってしまうようなゲスト最終話でした!

『JSリトルスターズ!』(ゲスト)

隠し通したい自分の正体がバレるかバレないか、というスリルを抱えながら送る日常生活が魅力的な作品『JSリトルスターズ!』は、杉原ぽてと先生により描かれているゲスト作品です。

ゲスト掲載2話目(後編)である今回は、友達の家に招待されたミカエルの話が描かれています。

前回のお話で、階段から足を踏み外した友達のきららを助けたミカエル。そのお礼にきららの家へと招待されました。ミカエルの家の隣という衝撃的な近さに住んでいたのですが、それより衝撃的だったのはきららの家がお金持ちの空気が漂う大豪邸だったということです。


学校とは違う一面が描かれた今回のお話。天真爛漫な女の子・きららの新しい一面を垣間見ることができました。物語の後半では意味深な家族写真を見つけてしまい、ミカエルときららが出会ったのは本当に偶然だったのか?というワクワクを残したゲスト掲載2話目でした!

『ユメル・マジカル・ボタニカル』(ゲスト)

『ユメル・マジカル・ボタニカル』は、はせあお先生により描かれているゲスト作品です。

植物園で学芸員を務めるシーは、展示用の花を栽培している最中に、魔女のユメルと出会いました。何やら彼女には目的がある様子。ユメルは目的を達成すべく、シーの力を借りてとある植物の本を解読するという挑戦を始めるのでした。


ファンタジーのような世界観ですが、登場するのはジャガイモ、ヤツデ、ハエトリソウなど、どれも聞いたことのある植物ばかり。そのおかげで物語にも親しみが持てました。

そして物語が進むにつれて、既存の植物同士を「合体」させて新しい植物を生み出すという新たな可能性が出てきます。植物に詳しいシーを見ていると、新たな生命誕生のワクワク感が伝わってくるようでした!

『リリカお嬢様に振り回される!』(ゲスト)

『リリカお嬢様に振り回される!』は、メイス先生により描かれているゲスト作品です。

家政婦のユリがお世話をするのは、リリカお嬢様。彼女のお世話はとっても大変でした。なぜなら、性格がねじ曲がっているから。ユリはリリカお嬢様の奇想天外な行動に今日も頭を悩ませていたのでした。


車いす生活の不便さを吹き飛ばすほどわがままなリリカお嬢様。登場するたび何かと騒いでいる彼女ですが、そのおかげで作品の良いテンポ感が保たれています。

どう考えても手のかかる性格なお嬢様には変わりないのですが、ユリだけが知っている年相応なリリカ胸の内が垣間見るとちょっと愛らしくなってしまう。そんなキャラクターの魅力が込められたコメディ作品です!

『いただきますは天使と一緒に。』(ゲスト)

『いただきますは天使と一緒に。』は、幸原ゆゆ先生により描かれているゲスト作品です。

「全然良い案が思い浮かばない」と落ち込むゆり子は漫画家の卵。落ち込んででも腹は減ってしまう、ということでひとまず腹ごしらえをすることにしました。決して贅沢とは言えないご飯でしたが、そのおいしそうなニオイに釣られて2人のお客様がやってきます。


筆者はタイトルを見て、グルメ系のマンガなのかな、と想像していました。確かにグルメ系のマンガではあったのですが、まさか第1話から温かいご飯の上にもやしと焼肉のタレをかけただけの「もやし丼」が振る舞われるとは…。しかし、そういうグルメの方向もアリかもしれない。おいしそうにおかわりをする2人のお客様を見ていると、そう思えてくるんです…!

『農道のファッショニスタ』(ゲスト)

『農道のファッショニスタ』は、四月しづき先生により描かれているゲスト作品です。

引っ越したばかりの田舎町でやっとできた友達との初めてのお出かけが描かれている本作。ドキドキしながら向かった待ち合わせ場所には、それぞれに個性的なファッションをした3人が現れました。こうして田舎道を舞台に、お互いのセンスへの文句の言い合いが始まるのです。


相手のファッションのダメな部分は分かるのに、自分のファッションは悪くないと思い続けている者同士、会話が絶妙に噛み合っていないところがたまりません。現役ファッションモデルとして活躍される四月しづき先生ならではの作品でした。来月にも期待が高まります!

次回9月号は2021年7月16日に発売!

次回9月号は2021年7月16日の発売です。表紙は再びあの作品。勢いが止まりません…!

ゲストには、最近まで本誌で『しょうこセンセイ!』を連載していたなじみ先生が登場します。来月も見逃せません!

ぼっち・ざ・ろっく!

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まんがタイムきららMAX 2021年7月号 [雑誌]
まんがタイムきららMAX編集部/著

OGP及び記事内画像はTwitterまんがタイムきらら編集部のツイートより
https://twitter.com/mangatimekirara/status/1405163420521955328