現在、アルフォンス・ミュシャにフィーチャーする展示会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ― 線の魔術」展(以下=「みんなのミュシャ」展)が、7月13日(土)から9月29日(日)までBunkamura ザ・ミュージアム(東京都・渋谷)で開催されています。
公式:みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ― 線の魔術 | Bunkamura
そのミュシャ展が現在、大好評のようです。
メチャ良かった〜!!!!!ミュシャ! pic.twitter.com/1xzY3sQlcQ— 🚒澱粉🔥 (@dpomcv3) July 31, 2019
渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の『みんなのミュシャ』展に行ってきました。
大好きなミュシャの絵
習作やデッサンも間近で観られて感動。
9月末まで開催してるので、また行こうかな…
本日の戦利品:ミュシャ図録(右)とキレイな箱に入ったカステラ(左)
(結局、色気より食い気) pic.twitter.com/U1N9kv3oRK— 瑠璃 (@lapis_lazulive) July 29, 2019
Twitterでも行ってきた人たちの、感動の声をたくさん見ることができます。
そこで、この記事では、実際にミュシャ展にいく前に知っておきたい情報を紹介いたします。
ミュシャに影響を受けたマンガ家たち
そもそも、ミュシャとはいったいどんな人物なのでしょうか?
19世紀〜20世紀初頭にかけてのヨーロッパでは、アール・ヌーヴォーという、国際的な美術運動がありました。アール・ヌーヴォーとは、
のことを指します。
そこで、大きな役割を演じたのが、アルフォンス・ミュシャという人物です。
彼はチェコのグラフィックデザイナー、イラストレーターであり、後の美術史に大きな影響を与えました。そして、いまなお世界中で高い人気を誇っています。
そんなミュシャの絵は、「線の魔術」とも評されています。その華麗な曲線を使うデザインは、日本のイラストレーターやマンガ家にも影響を与えました。
たとえば、
天野喜孝氏
山岸凉子先生
松苗あけみ先生
花郁悠紀子先生
波津彬子先生
などが影響を受けていると言われています。
この先生方の、流れるような綺麗な髪のタッチやきめ細かな線には、ミュシャの影響があったのです。
「みんなのミュシャ」展では、ミュシャの影響を受けた天野喜孝先生の『ファイナルファンタジー』や山岸凉子先生の『アラベスク』などの作品が数多く展示されています。
天野喜孝《ファイナルファンタジーXIV 嵐神と冒険者》 2010年 アクリル・紙 FINAL FANTASY XIV / ©SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. / IMAGE ILLUSTRATION:©YOSHITAKA AMANO
山岸凉子《真夏の夜の夢》 「アラベスク」(『花とゆめ』1975年4月9号付録ポスター用イラスト) 1975年 カラーインク・紙 ©山岸凉子
松苗あけみ《星座の少女》(『月刊ぶ~け』1989年9月号表紙用イラスト) 1989年 カラーインク・紙 ©Akemi Matsunae
ミュシャ展を解説した一冊が誕生
そんなミュシャの魅力が満載のミュシャ展ですが、7月29日に「みんなのミュシャ」展を解説した『みんなのミュシャ Special』が発売したようです。
同書は、BS日テレで放送している人気アートバラエティ番組「ぶらぶら美術・博物館」のメンバー4人が、「みんなのミュシャ」展をとことん語り尽くしている一冊です。
どんな内容になのでしょうか?
たとえば、タレントで美術評論家の山田五郎さんと、マンガ家でイラストレーターのみうらじゅん先生は、対談「ミュシャと60-70年代米カウンターカルチャーについて」にてミュシャがカルチャーに与えた影響を徹底的に解説していたりします。
その他にも、お笑いコンビ・おぎやはぎさんの「ミュシャゆかりのチェコってどんなところ?」や、
女優でモデルの高橋マリ子さんによる「みんなのミュシャ」展でのコラボメニューの紹介も掲載しているようです。
つまり、「みんなのミュシャ」展をより一層楽しむためのエッセンスが詰まった一冊になっています。
ぜひとも、ミュシャ展にいく方は、読んで見るといいかもしれません!