【11月9日】今日は何の日?何を読む日?

自治省(後の総務省)消防庁が1987年(昭和62年)に制定。現在の緊急通報電話番号(119番)は、1927年(昭和2年)まで「112番」が使われていました。当時の黒電話はダイヤル式(円盤状の文字表示面を回転できるようにした入力機器)で一刻を争う緊急のためにダイヤルを回す時間の短い番号として指定されましたが、慌てて誤った接続をしてしまうことことがあり、これを防ぎ気持ちを落ち着かせる意味で「119番」となりました。そんな「119番の日」に読みたいのは…

め組の大吾 救国のオレンジ』は、特別救助隊(レスキュー隊)の、若き消防士たちが「命の現場」で奮闘する熱き物語です。前作の『め組の大吾』連載終了から20年の時を経て、昨年新シリーズとして始まった本作品は、前作の登場人物の影もチラホラ見えつつも、新たな3人のオレンジ(レスキュー隊員)が、それぞれの思いを胸に災害現場に立ち向かいます。災害大国日本で、国を、人々を守るレスキュー隊のお仕事を綿密な取材を通して描かれているリアルな描写やストーリー展開にも注目です!

119番の日」と聞いて、『め組の大吾』シリーズで活躍する消防士やレスキュー隊の鬼気迫る一触即発の現場が思い浮かびました。メディアから流れてくる事故や災害のニュースは事実ではあるものの、自分が当事者でない限りはどこか遠くの場所で起こっていることで、自分事としては感じにくいですよね。ニュースからは知りえない、惨事の裏側。絶体絶命、一歩間違えば自分も命を落としてしまうような状況下で、必死に人命救助にあたる彼らの仕事をドキュメンタリー作品のようにリアリティたっぷりに体験できる作品です。小中学生のお子さんに是非読んでほしい!

選/そふえ(アルライター)