【2021年夏のスポーツマンガ特集】採点競技マンガ9選 技の難易度、完成度、そして美しさを競う究極の戦いがそこにある!

今年の夏はスポーツの祭典が開催されることもあり、例年以上にスポーツへの興味関心が高まっているのではないでしょうか?

そんな中、筆者がフォーカスしたいこの夏のスポーツは採点競技!

ボールルームへようこそ

本記事では2021年7月15日に発表された「2021年夏スポーツを100倍楽しむマンガ100選」に選書された作品を中心に、アルのライターがこの夏オススメのスポーツマンガをご紹介させていただきます!

今回のスポーツマンガ特集では採点競技をテーマに難易度、完成度、そして美しさを競う究極の戦いを描いた9作品を厳選しました!

選んだ人ちゃんめい。マンガの守備範囲が広くその読書量は月間100冊以上。ちなみに採点競技ではフィギュアスケート推しで、2000年代前半に活躍したアメリカのジョニー・ウィアー選手が好き。

💃目次〜好きな作品まで一気にジャンプできます🕺

『ワンダンス』

『ボールルームへようこそ』

『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』

『ダンス・ダンス・ダンスール』

『舞姫 テレプシコーラ』

『昴』

『メダリスト』

『キス&ネバークライ』

『Theチェリー・プロジェクト』


近年、日本で急速に浸透したスポーツの一つが「ダンス」。

ワンダンス

ダンスを通じてリズム感やバランス感覚、敏捷性が鍛えられるのはもちろん、仲間と一緒に踊ることでコミュニケーション能力の発達に役立つことから教育の現場でも必修科目となっています。

ワンダンス

ワンダンス』ではそんな今大注目のダンスをテーマに、吃音症で人前で話すのが苦手な小谷花木(カボ)が、同級生の湾田やダンス部の先輩たちの交流を経てダンサー、そして人として成長していく様子を描きます。

ワンダンス

ダンスは表現力や技術が大事なのはもちろんですが、まずは音楽を聴くことが一番だと言われています。カボが自分の心の奥底や流れている音楽としっかりと向き合うことで、次第にダンスの動きが音楽にしっかりとハマっていくのですが、その様子がマンガのコマからも伝わってきます。

ワンダンス

そして、なんと作者の珈琲先生はダンス経験者で、先生本人が踊っているダンス動画も公開しています。

そんな珈琲先生が描く圧巻のダンスシーンにぜひ注目してみてくださいね!


ただリズムに乗って楽しく踊るだけではなく完璧なステップ、そして踊りの美しさを求められる「社交ダンス」。1人ではなく、ペアと共に目標を持って取り組むところも社交ダンスの大きな特徴です。

ボールルームへようこそ

将来の夢や趣味もなく、無気力に日々を過ごしていた中学生・富士田多々良(ふじた たたら)は、カツアゲに遭ったところをプロダンサー・仙石要(せんごく かなめ)に助けられたことをきっかけに社交ダンスの世界へ飛び込みます。

ボールルームへようこそ

社交ダンスをテーマにした数あるマンガの中でも、社交ダンスの競技性や選手たちの精神的な部分にフォーカスを当てた作品で、選手たちが闘志を剥き出しにしてぶつかり合うシーンはとても力強く、読んでいると思わず圧倒されます。

ボールルームへようこそ

社交ダンスを大人の嗜みやマナーと思っているあなたにぜひ読んでもらいたい一作。アツくて、壮絶で、そして涙なしでは語れない...まさに「スポ根」の世界がそこにはあります。


部活紹介で競技ダンス部の華麗なパフォーマンスに魅せられた土屋雅春(つちやまさはる)が、初心者ながらも競技ダンスの世界で青春を燃やす物語です。

雅春がダンス初心者であるため、作中には競技ダンスのルールや用語がとにかく詳しく解説されています。また、同級生や先輩、そしてライバルのキャラクターがとにかく個性的で、彼らの存在が物語を一層盛り立てます。競技ダンスをあまり知らない方でも楽しく読めるのはもちろん、競技ダンスの世界を詳しく知りたいあなたにぴったりの作品です。


幼い頃に見たバレエに魅了された村尾潤平(むらおじゅんぺい)。ですが、父の死をきっかけに「男らしくならねば」という気持ちに囚われバレエの道を諦めることに...。その後、男らしさを極めるべく格闘技・ジークンドーを習い、クラスの人気者となった潤平ですが、ある日美少女・五代都(ごだいみやこ)が転校してきたことをきっかけに、幼い頃に憧れたバレエの世界へ足を踏み入れていきます。

昨今では、男性バレエダンサーの活躍が増えているものの、女性に比べてまだまだ少ないのも事実...。特に本作では、潤平が同級生からの心ない一言や「男らしい」と言う言葉に囚われる姿が描かれており、バレエを通してジェンダーについて改めて考えされるところも魅力のひとつです。

そして、なんと言っても見どころは、バレエ初心者の潤平が圧倒的な努力によって才能を開花させていく様子。コマから伝わってくる臨場感、そして熱狂をぜひ感じてください。


2007年に「第11回手塚治虫文化賞」で大賞を受賞した『舞姫テレプシコーラ』。

自宅でバレエ教室を営む母の元でバレエを習う篠原六花(しのはらゆき)を中心に、ほんの一握りの人しか成功しないと言われているバレエダンサーの過酷な現実を描きます。

ちなみに、タイトルにあるテレプシコーラとは、ギリシア神話に登場する文芸を司どる女神の名。私たちが表から見ている女神のような美しさだけでは生きていけない...そんなバレエのリアルに切り込んだ作品です。


バレエのために全てを捨て、ひたすらバレエに打ち込む宮本すばる。そんな彼女の天才ゆえの苛立ちや葛藤、そして孤独について描いた物語です。

数あるスポーツの中でも、持って生まれた肉体の資質に依存する部分が大きいと言われているバレエ。全てを兼ね備えるすばる、そして、これこそが天才なのだと感じさるような印象的なシーンの数々にぜひ注目してください。


小学生の少女・いのりが、夢破れたフィギュアスケーター・司と出会い、オリンピックで金メダルを目指す物語です。

スポーツマンガには珍しく、いのりはとにかく自分に自信がなく、ガラスのように繊細で弱い心を持つ主人公・いのり。そんな彼女と対等に向き合う司、そしてゆっくりだけど確実に金メダルに向かって成長していく姿に勇気をもらいます。

日本でもすっかり浸透したフィギュアスケート。ですが、表彰台に上がるくらい有名な選手でもその後の生活は決して安泰ではない...という日本フィギュアスケート界の過酷な現状にも切り込んでいる作品です。


華やかなアイスダンスの世界が舞台の『キス&エンバークライ』。タイトルは、競技後に選手とコーチが採点結果を待つために、スケートリンク脇に設置された席「キス&クライ」が由来。

幼い頃から母にフィギュアスケートを習い、シングルスケーターとして育てられた黒城みちる(くろき みちる)。そんな彼女はアイスダンサーになることを夢を見て、友達の礼音(れおん)と2人でアイスダンスを習い始めるのですが...。

美しいアイスダンスの世界の裏側に迫るのはもちろん、ラブストーリー、ミステリー要素が掛け合わさった巧みなストーリー展開が魅力です。


あの美少女戦士セーラームーン』の作者・武内直子先生が描いたスケートマンガ。

元プロスケーターの父親を持つ飛鳥ちえり(通称・チェリー)は、ジュニアチャンピオンの続正紀に憧れているのですが、ひょんなことから憧れの続とペアスケートに挑戦することに...!

チェリーの明るい性格や、彼女が纏う衣装がとても可愛くて思わず彼女のファンになってしまう本作。躍動感に溢れたフィギュアスケートのシーンはもちろん、少女マンガならではのキュンとするような恋愛要素も楽しめる作品です。

その美しさに至るまでの物語に注目して

技の難易度、完成度、そして美しさを競う究極の戦い「採点競技」。

ワンダンス

今回ご紹介した作品を通して、今まで知らなかった採点競技のルールや奥深さを知る方も多いことでしょう。ですが、採点競技の世界に触れた時、一番心に響くのはその美しさなのではないでしょうか...。人々を一瞬で魅了するその美しさに至るまでに選手たちが経験したアツいストーリーにぜひ注目してください。

スポーツマンガを味わい尽くそう!

今回ご紹介させて頂いたスポーツマンガには一般社団法人マンガナイト主催のスポーツマンガ100選企画に選出された作品もご紹介されています。どんな作品が選ばれているか詳しく知りたい方はぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね⚾️⚽️🏐🎾🏀🏈🥊🏃‍♀️🤾‍♀️🏓🚴‍♂️🏸🏌️‍♀️

本記事は、競技ジャンル別にアルライターオススメのスポーツマンガ作品をご紹介する「2021年夏のスポーツマンガ特集」の一本として掲載されています。熱量が世界レベルの素晴らしきスポーツマンガの魅力を味わい尽くしましょう!