作品概要
『はたらく細胞BLACK』は、体の中の細胞たちのはたらきぶりを描く清水茜先生の『はたらく細胞』のスピンオフです。ブラック企業さながらの体内で、はたらかされ続ける細胞たちの過酷な日常を描いた細胞ドラマが魅力です。原田重光先生が原作、初嘉屋一生先生がマンガを担当され、2018年6月7日発売のモーニング、Dモーニング27号(講談社)で連載開始されました。
【第6話ハイライト公開】
TVアニメ「はたらく細胞BLACK」
第6話「腎臓、尿路結石、涙。」より
ハイライトをGIFアニメ化!
尿路結石に追われるシーン!
GIFMAGAZINEでは本編を振り返る
GIFアニメを更新中!
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あらすじ
飲酒や喫煙、睡眠不足などでストレスいっぱいの体内ではたらく細胞たち。はたらいても、はたらいても、途切れることのない仕事に、どんどん過酷になっていく労働環境。脱毛が進んだり、EDになってしまったり。ついに心筋梗塞を起こして心臓が停止。体内で生きる細胞たちは、身体と共に死を迎えてしまうのでしょうか。
24時間はたらき続ける新人赤血球は、ブラックな環境に心折れながらも自らの仕事を全うしようと、身体のすみずみまで酸素を運び続けるのでした。
作品の魅力
食べすぎや寝不足で起こる身体の変化が細胞目線で語られています。過酷すぎる状況で細胞が暴走し始めたり、細菌たちに蹂躙されてボロボロになったり。具合が悪くなった時に身体の中で起こっていることや治療法などが解説されているので、とても勉強になります。また、24時間休みなくはたらく自分の身体が愛しくなります。
登場人物に固有の名前がないまま進む珍しい物語ですが、キャバクラ嬢のような肝細胞や毛のような形をした毛母細胞など、キャラクターが細胞の役割に沿ったビジュアルになっていて、それぞれの細胞にも愛着が湧いてきます。
アニメ情報
2021年1月9日からTVアニメ放送開始。
TVアニメ『はたらく細胞BLACK』Blu-ray/DVD、予約受付中!
ANIPLEX+限定特典も盛りだくさん!
●ケーブルマスコット(赤血球/白血球)
●はたらく出張セット(アイマスク+ピルケース)
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スタッフ
監督:山本秀世
シリーズ構成・脚本:森ハヤシ
キャラクターデザイン:安彦英二
アニメーション制作:ライデンフィルム
キャスト
赤血球(AA2153):榎木淳弥
赤血球(AC1677):KENN
白血球(1196):日笠陽子
白血球(8787):Lynn
白血球(1212):内山夕実
主細胞:鳴海崇志
血小板:久保ユリカ
マクロファージ:椎名へきる
肝細胞:ブリドカット セーラ 恵美
脳細胞(司令):平川大輔
ナレーション:津田健次郎
イベント情報
2021年5月23日に『はたらく細胞』と『はたらく細胞BLACK』の合同イベント「一緒にはたらく祭典」が開催されます。
出演
はたらく細胞!!
花澤香菜、前野智昭、小野大輔、井上喜久子、長縄まりあ
はたらく細胞BLACK
榎木淳弥、日笠陽子、KENN
©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社・CODE BLACK PROJECT
作者情報
原田重光(はらだしげみつ)先生
マンガ原作者。『はたらく細胞BLACK』 の他に、「月刊ヤングマガジン」にて『女神のスプリンター』、「ヤングアニマル」にて『魔女は三百路から』を連載中。
初嘉屋一生(はつよしやいっせい)先生
京都精華大学出身で、『はたらく細胞BLACK』が自身初の連載となっています。
『はたらく細胞BLACK』、本日で最終話になります。
作品を貸してくださった清水先生、原作の原田先生、アシストさん、担当編集さん、本の出版に携わる沢山の方々。そして読者の皆さまのおかげで、ちゃんと最後まで描ききることができました。
本当に、本当に、ありがとうございました。
連載はこれ(続 pic.twitter.com/a4SR7Gaqq7— 初嘉屋一生@9/23『はたらく細胞BLACK⑦巻』発売! (@hatsuyoshiya) January 21, 2021
清水茜(しみずあかね)先生
東京都出身のマンガ家で、「マンガ専門校 日本マンガ塾」プロ養成科を卒業(13期生)。2014年に「細胞の話」で第27回「少年シリウス新人賞」大賞を受賞。『はたらく細胞』がデビュー作です。
豆知識
『はたらく細胞』のスピンオフシリーズがたくさんあり、『はたらく細胞BLACK』もその一つです。
登場人物紹介
はたらく細胞たち
赤血球(AA2153)
真面目な性格で、酸素を運ぶ役割を担う新人赤血球です。責任を抱え込んで自らを追い詰めてしまうような一面も。眼鏡をかけています。
白血球(1196)
体の外から侵入した細菌やウイルスなどの異物排除を行う細胞です。刀を使って異物を攻撃します。
赤血球(AD6614)
先輩の赤血球。感情を押し殺し、笑顔でひたすらはたらき続けます。
赤血球(AC1677)
AA2153の友達で、毛細血管に詰まったフリをするという上手なサボリ方をAA2153に教えた赤血球。AA2153の身代わりとなって胃液の海に落ちました。
肝細胞
物質の代謝やアルコールの解毒などを担当する癒しの細胞。アセトアルデヒドの毒素に侵されながらも、訪れた細胞には笑顔を絶やしません。
クッパー細胞
肝臓の類洞内に存在するマクロファージの一種。異物を貪食して活性化します。古くなった赤血球も貪食し、ヘモグロビンから胆汁色素をつくる役割も持っています。
精原細胞
精子に成長する細胞です。
成長して精子になると、このような姿に。
セルトリ細胞
精巣内で精原細胞の支援、栄養補給などを行っています。
毛母細胞
細胞分裂し、毛を作り出します。
色素細胞
メラニン細胞とも呼ばれ、色素を作り出します。
主細胞
胃の内壁に数多く存在する細胞で、胃液に含まれるたんぱく質分解酵素・ペプシンのもとになるペプシノーゲンを分泌します。
副細胞
胃酸やペプシンによって胃が傷つくのを防ぐため、粘液を分泌している細胞です。
血小板
細胞成分のひとつで、血管が損傷した時に傷口を塞いで止血をします。
赤脾髄
血液をろ過し、不要な物質を取り除く脾臓のエリア。古くなった赤血球の仕分けも行います。
癌細胞
遺伝子に異常が起き、際限なく増殖するようになった細胞です。
樹状細胞
体内に侵入した細菌やウイルス感染細胞などを抗原として提示し、ほかの免疫細胞に伝える役割を持っています。
記憶細胞
抗原の免疫を記憶しているリンパ球の一種です。
マクロファージ
白血球の一種で、細菌などの異物を捕らえて殺し、抗原や免疫情報を見つけ出します。また、死んだ細胞や細菌の処理も行います。
NK(ナチュラルキラー)細胞
全身をパトロールし、癌細胞やウイルス感染細胞などを攻撃する細胞です。
ヘルパーT細胞
外敵侵入の知らせを受けて、その情報をもとに戦略を決める細胞。免疫細胞たちに出動命令を出します。
キラーT細胞
ヘルパーT細胞の命令で出動する細胞。細菌だけでなく、癌細胞やウイルス感染細胞も異物として処理します。
糸球体(しきゅうたい)
血液をろ過するフィルターのような役割を担っているところ。細い毛細血管が毛糸のように丸まってできています。生まれた時には200万個ほど存在していますが、損傷しても再生しないために、数は徐々に減っていきます。
皮脂腺細胞
皮脂をためこんでいる細胞。
β(ベータ)細胞
膵臓の細胞でインスリンの分泌を担当しています。GLP-1というホルモンによってインスリン分泌が促進されます。
分泌細胞
前立腺液を分泌する細胞です。
桿体(かんたい)細胞
視細胞の一種で、明暗を認識します。
錐体細胞
視細胞の一種で、色を認識します。
赤芽球
赤血球になる前の分化途中段階の細胞。骨髄内に存在していて、核を持っています。
細胞たちの敵
肺炎球菌
肺炎などを引き起こす呼吸器病原性菌で、強い毒性があります。
淋菌(りんきん)
淋病を起こす菌で、増殖スピードが非常に早く、潜伏期間が短いです。本来は強い菌ではなく、粘膜から離れると数時間で感染性を失います。一回の性交での淋病感染率は30%と高く、放っておくと精巣上体に炎症を起こして精子の通り道が塞がってしまうことも。
白癬菌
自然界に多く存在する真菌(カビ)の一種。皮膚の角質内に侵入してかゆみを引き起こします。足の指や裏に入り込むと水虫の原因となります。
ヘリコバクター・ピロリ
毒素を分泌して胃粘膜を傷つけ、胃潰瘍の主な原因となる細菌です。ウレアーゼという酵素によって胃酸を中和し、胃の中での生存を可能にしています。
化膿レンサ球菌
喉や消化管に生息する常在菌ですが、時に血流にのって敗血症を引き起こすこともあります。人食いバクテリアと呼ばれることも。
大腸菌
下痢などを起こすものは病原性大腸菌と呼ばれます。