アオアシ

小林有吾著 上野直彦取材・原案協力

コマ投稿OK

『アオアシ』にハマる人続出な理由をコマで「言語化」20選!

『アオアシ』は2015年からビッグコミックスピリッツで連載中のJリーグユースを舞台にしたサッカーマンガです。

主人公の成長する過程が丁寧に描かれ、サッカーをあまり詳しく知らない人が読んでも理解出来るように動作の「言語化」がしっかりと描かれていることが人気の秘訣です。

このプレーは何がスゴイんだろう?というような疑問も丁寧に作中で噛み砕いて説明してくれるので、サッカーの奥深さを感じつつ主人公と一緒に読者も成長していける、そんなマンガなのです。

アオアシ
小林有吾(著) 上野直彦(取材・原案協力)

アオアシ(1) (ビッグコミックス)
小林有吾/著,上野直彦/その他

今、アオアシのコマ投稿が熱い!!

そしてアル内での『アオアシ』コマ投稿が盛り上がってます。個人的にはコマ投稿されている作品ランキングでもトップ3に入る勢いです!

コマ投稿したくなる作品=作中にグッとくるシーンが多い、ということですよね。サッカーにおける成長のみならず、人間同士のぶつかり合い、葛藤、迷い、決断、など様々な分野で成長していく選手達。高校生という年代の成長力って半端ないな、と読んでいて実感した人も多いのではないでしょうか。

厳選されたコマを「言語化」して魅力を解説

そんな『アオアシ』サポーター(サッカーマンガなのであえてここはファンではなくサポーターと表記)の皆様が熱い想いで投稿したコマを可能な限り言語化して紹介していきたいと思います!では、早速いってみましょう!

人間は考える葦である

とは威勢よく言ったものの『アオアシ』のコマの良さをちゃんと言語化出来るか自信がないなぁ。と思っていた矢先に目に飛び込んで来たのがこちらのコマ。花ちゃん、オレ、頑張ってみるよ!

ちなみにこのコマを投稿している方が3人いらっしゃいました。読者の記憶にも残る深いセリフです。主人公青井葦人の「葦」もこのセリフにかかっていますね。要約すると花ちゃんが可愛いです。

けんすう👀🚀

人間は考える葦である。かっこいいセリフよ、、、

限られた時間で正解を導き出す

そんな花ちゃんの言葉を胸に秘め、正解を導き出そうとする葦人。サッカーという瞬間瞬間で場面が切り換わるスポーツで、最適解を出す為に常に考える努力をすることがプロへの第一歩なのだと感じさせられる一コマ。

お松

拍手の効果

いいぞ

福田監督の目が凄いんです。こんな監督に日本を率いて欲しいなぁと本気で思いますね。そんな福田監督に見出された葦人。葦人がプレーを解釈し言語化出来ているかどうか、その動作を見るだけで把握出来るところも名監督たる所以です。東進で塾講師をしても大成功しそうな福田監督がステキ!な一コマ。

もり氏

言葉にするって大事なんだよなって思う

大いなる俯瞰

葦人の天賦の才。ピッチ上にいながら空間を俯瞰で見られる能力。それこそが大いなる俯瞰。俯瞰という言葉がすでにだだっぴろい印象なのにそれが大いなるってどんだけ俯瞰なんだ、というそれくらい驚愕の能力なんですよというコマ。

けんすう

大いなる俯瞰!

言語化からの直感力

ロジカルに物事を組み立てるだけでは完成ではない。その先は最適解を瞬時に掴み取る直感力。最終的には本能で動けと語る福田監督の目も動物的な本能むき出しな気がする一コマ。

ケイティー

とことんロジカル、言語化を追求した後の直感を信じるとこ、震える。

素直な言葉が美しい

競争相手であるセレクションでのライバル達に向けて放った葦人の言葉。なんの狙いも裏もなくストレートに放つ言葉が気持ちよく、美しい。スポーツの素晴らしさってこういうところにあるんじゃないかな、な一コマ。

お松

褒める青井少年

何言ってんのか全然わかんねぇ

とはいえやっぱり言語化できない時もあるんです。人間だもの。

それぞれの気持ちが交錯するこのコマ。セリフがない表情だけのコマにどれだけの感情が込もっているのか、想像することしか出来ない余白。この余白が読者が『アオアシ』に惹かれる一つの要因になっているのではないでしょうか。

えーき

葦人の感覚 おそらくこの中で福田さんしか分からない 分からないけど何も言わない母さんすげーな だが花ちゃんの気持ちも分かる

褒め方大事

直接褒められるより、人づてに褒められる方が嬉しいというのはよく聞く話です。しかもそれが憧れの存在や、尊敬する上司なら尚更。それを高いレベルにいる人間から聞いたなら嬉しさもさらに倍増。これも一つの監督の人心掌握術なのか?な一コマ。

お松

褒め上手監督

引き返すも勇気

『アオアシ』に出てくる言葉はビジネスでも大切な要素が溢れているように感じています。だから社会人層の読者の支持も厚いのではないでしょうか。時には引き返すことも必要。捨てる勇気も大事、ということがひしひしと伝わる一コマです。

竹内裕詞(コカケア)

『危ういと感じたら、引き返す勇気も大事だ』 "損切り"というコトバにも近い📝 今までを勇気持って捨てて、 その経験を次へ!!決断せよ🔥 #学びになるコマ

自分で掴む体験こそ重要

人に教えられて分かった気になっているだけでは自分のものにはなっていなくて、その知識を自分のものとして体験し、経験値として掴んでいけば忘れない。福田監督はとても本質的なことを言語化してくれています。な一コマ。

えーき

知識+経験=知恵 知恵は一生忘れない。

強いチームの条件

筆者自身も高校時代サブだったので(実質サブ以下レベル)この言葉はずしんと胸に来ました。サブの選手って無意識的に、自分は控えだからとレギュラー陣と勝手に線引きしてしまうんですよね。

そうなるとレギュラー組を脅かすような成長は見込める筈もなく。レギュラー組が最も戦う相手が日々の練習を共に行うサブ組です。サブが弱いとレギュラーにも悪影響を与えるということ。サブ組の面々に火を付ける言葉でもあります。福田監督、やっぱ名将だわ、な一コマ。

お松

ティーチングが適した場面

頑張れ、力の限り

うーん、ここまで書いてきたけど上手く言語化できているのだろうか。『アオアシ』の魅力が伝わる記事がちゃんと書けているのかな。不安になるなぁ、と思っていた時に視界に飛び込んで来たのがこのコマ。力の限り頑張ろう!とやる気を充電させてくれる愛すべきシーンです。

えーき

花ちゃんの言葉は不思議と強くしてくれる。

個を凌ぐチームの力

ユースに上がれなかった選手で構成されたチームが、個の力で圧倒的に劣るチームに対して一枚岩の組織で対抗する。サッカーの醍醐味を如実に現したシーン。自分達の弱さから目を背けず、自分達に出来る事を考え抜いて実践することがこれだけの力になるということを証明してくれる。なんだか勝手に背中を押されたような気持ちにさせてくれる、弱者の兵法的一コマ。

味噌煮込みうどん

弱さと向き合って強くなったチーム

当然、なるという気持ち

正に主人公!たる熱い気持ちが込み上げているシーン。他人がどう思うかは関係ない。なりたい、でもなれたらいいでもない。こんな強い気持ちを持っている男が主人公じゃない筈がない。。。ほら、やっぱり主人公じゃん!な一コマ。

すぎ。

なるからなるんだ。

正解をすぐ教えるのは怠慢

指導者として長年サッカー経験を積んできたのだから、子供達に正解を教えることはやろうと思えばすぐに出来ること。それでも、それを「怠慢」だと言い切る福田監督。日本人指導者にありがちなのかも。創造性に溢れる選手を輩出するためにはこんな監督がどんどん増えていかないとダメなんだろうな〜と自分も育成について深く考えてしまうそんなコマ。

えーき

こういう指導者なかなかいないよね。 あれやれこれやれ が多い。

とっくに、誇り

地元の愛媛から東京に出発する車内で母親の手紙を読み号泣する葦人。母親にとって子供って何を為していようがいまいが元気にこの世に生まれてきてくれただけでとっくに誇りなんだよという、母親の愛に包まれた一コマ。

味噌煮込みうどん

ユースの面々

すき焼き食べたい

あれっ?『アオアシ』ってグルメマンガだったっけ?と勘違いしてしまうほど美味しそうな料理が目を惹くこちらのコマ。プロを目指す選手達にとって、元気の源たる食事は何よりも大事ということが伝わります。それにしてもすき焼き美味しそうです。

味噌煮込みうどん

ご飯が美味しそう

アイツの目はまだ死んでない

困難に見舞われても気持ちは折れてない。それはソイツの目を見れば分かる。花ちゃんが言うのだから間違いない、なコマ。

狸屋たぃしょぅ

どんな壁にぶつかっても、気持ちが折れてなければ目は生きてる。

目指すは、世界

物語の始まりは、福田監督のこの言葉。世界までの道筋をしっかり描いてその過程を「言語化」出来る福田監督の言葉ならではの重みと力強さがありますよね。ここから始まる壮大なストーリーを連想させる言葉にワクワクさせられます、なコマ。

けんすう

世界へ、連れていってやる

今日という日は、素晴らしい

選手が指導者の想像を超えてくる。指導者にとってこんなに嬉しいことはない、ということを的確に表現した素晴らしいシーンです。この言葉一つとっても『アオアシ』の魅力を伝えるのには十分なのではないか、と思えるくらい大好きなコマを最後に。

竹内裕詞(コカケア)

『今日という日は、素晴らしいな』 選手が監督の予想を超えていく瞬間! スポーツの指導に携わる人にとって、こんなにも嬉しい瞬間ははないです。

『アオアシ』の世界を言語化、をテーマにした名シーン20選、如何でしたでしょうか?思わず唸ってしまう言葉の数々に、愛すべきキャラクター達のひたむきさに心を揺り動かされたのではないでしょうか?

他にもたくさんの名シーンに溢れている『アオアシ』を読んで、自分のお気に入りをコマ投稿して、自分の言葉で言語化して紹介していくのも楽しいですよ!

アオアシ
小林有吾(著) 上野直彦(取材・原案協力)

アオアシ (全18巻) Kindle版