「老後資金は2000万円が必要」。先日この文言が世間を騒がせました。日本政府は資産形成を呼びかけていますが、「資産形成と言っても何だかさっぱりわからない」という方もいるのではないでしょうか。そんな方にまず読んでもらいたいのが『インベスターZ』です。
どんなマンガ?
このマンガは、学費無料の中高一貫校に首席入学した主人公の財前考史が、学校の資金調達を投資によって行う「投資部」に入部し、同じ部活の先輩や投資家、さらには実在する起業家などとの交流と投資活動を通して、1人前の投資家として成長していく物語です。作者は『ドラゴン桜』でお馴染みの三田紀房先生。
このマンガのすごいところは、とにかく具体例が豊富でわかりやすいところです。お金とか株とか、さぞかし難しいんだろうなぁ…と思いきや、理論的な話はほとんど無く、セブンイレブンなどの身近な企業や、江戸時代や明治大正時代の歴史、さらには実業家の堀江貴文さんやZOZO社長の前澤友作さんがご本人のキャラクターでそれぞれの経営哲学と説いていく。これらを通して主人公と一緒に経済の仕組みを学んでいく物語です。
さらに物語の中盤ではベンチャー投資について、終盤ではFXや不動産投資が題材になります。ここまでだとなんだかお堅いような感じですが、投資部の存続を巡って投資バトルが勃発するなど青春要素もあり、最後まで飽きずに読み進められます。
物語の随所で飛び出すキャラ達の名言・格言も物事を見る上で非常に参考になってます。巻末には有名ファンドマネージャーや経営者などの取材記事や用語、株取引の解説などが掲載されており、本編を読んだ後にこちらを読むとさらに理解が深まるようになっています。
最近は高校生も投資!
先日、学校法人角川ドワンゴ学園の運営する通信制高校、N高校に設立された投資部はこの作品をモデルにしたものです。マンガの世界が現実に存在するなんて何だかワクワクしますね!
今後ますます盛り上がりを見せる投資の世界に、是非インベスターZから飛び込んでみてください。