『ゴールデンゴールド』は、『刻刻』を手掛けた堀尾省太(ほりお しょうた)先生の作品で、「このマンガがすごい!2017」オトコ編5位にランクインもしています。
得体の知れないフクノカミが島の住民たちの日常をじわじわと侵していく様子が描かれており、不気味な雰囲気と先の読めない展開がたまらないマンガです。
カミサマ拾いました
人の感情が目に見える中学生の少女・早坂琉花(はやさか るか)。
そのせいで不登校になってしまった彼女は、瀬戸内海の孤島・寧島(ねいじま)の祖母のところに移り、そこでは平穏な学生生活を送っていました。
そんなある日、琉花は不気味な仏像を海で拾います。そして軽い気持ちであることをお願いをしたところ、なんとその仏像がひとりでに動き出し自分についてくるように。
そのまま民宿と商店を営む祖母の家に住み着くようになるのですが、仏像が来て以来、奇妙なほど商売が繁盛するようになります。
まさに福の神のようにも見える仏像ですが、もたらしたのはご利益だけではなかったのでした…。
『ゴールデンゴールド』は、そんな得体の知れない仏像・フクノカミの侵攻と、それを阻止すべく奮闘する琉花の姿を描いた物語です。
侵攻するフクノカミ
フクノカミは一目で異形の者と分かる姿をしていますが、なぜか寧島生まれの人からは普通のおじさんに見えており、誰も気にも止めません。
それなのに、ときおりフクノカミのことを神様のように拝んだりすることもあり、とにかく不気味です。
そして、フクノカミによってもたらされたご利益により、ほとんど観光客も来なかった寧島は賑わい始めます。
しかし、フクノカミの影響は島民たちの行動や言動にまで及び、徐々に不穏な雰囲気が漂うように…。
特にその影響を受けた琉花の祖母はどんどん商売を拡大していってしまいます。
そんな異常な状態にある島民たちがこれからどのような運命を辿るのか、非常に気になります。
片想いから始まるサスペンスホラー
琉花は同級生の少年・及川に片想いをしています。
オタクで子どもっぽいところもありますが、自然体で嫌味がないところに彼女は惹かれていくように。
そんな琉花が照れながらも恋を実らせようと必死にアプローチしたり、ちょっとしたことで悶々としたり、ときめいたりするシーンの数々は見ていてキュンとなります!
しかし、中学卒業後、大阪へ引っ越す及川を引き留めたいという琉花の願いがフクノカミを復活させてしまったことから、彼女の片思いは青春の1ページには収まらない大事に…。
琉花はフクノカミの侵攻を阻止すべく様々な手段を講じますが、その影響はどんどん拡大していきます。
はたして、彼女は寧島の平穏を取り戻すことができるのか、そして、この恋の行方はどうなってしまうのか…ぜひご覧ください!
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