どこよりも詳しいザ・ファブル情報
アルでは、ザ・ファブルの情報を詳しくまとめています!
目次
『ザ・ファブル』とは?
南勝久(みなみ・かつひさ)先生による、痛快人情アクションコメディです。
2014年から「週刊ヤングマガジン」で連載されていて、先日11月18日発売の51号で第一部が終了しました。次回の第二部は、2020年の夏から開始予定です。
コミックは19巻(執筆時2019年11月26日現在)まで発売されています。20巻は、2019年12月6日に発売されました。
単行本『ザ・ファブル』
最新第20巻の書影が
公開されましたので
アップいたします──。
オクトパスの新メンバーに
アザミ兄さんも加わりました♪
何卒ご贔屓によろしく
お願い申し上げます──。
👇絶賛予約受付中♪
ザ・ファブル(20) (ヤンマガKCスペシャル) https://t.co/jBCnRsqFix… #Amazon pic.twitter.com/W7aUVm9NX3— タサカ兄さん(マンガ編集者) (@tinpozaru) November 22, 2019
2014年に岡田准一さん主演で映画化され、2019年12月25日(クリスマス!)には Blu-ray&DVDが発売されます。(予約はもう開始しています)
【コメント到着──💥】#ファブル 先輩役 #岡田准一 さんから #おさらいファブル コメントをいただきました🔥
あああ~‼
早くファブりたいっ‼待ちきれないっす💨
.。oO(ディスクには…未公開映像も…✨https://t.co/QN3Axx7hlU#ザ・ファブル#12月25日発売#クリスマスはファブる pic.twitter.com/M7l11mURlh— 映画『ザ・ファブル』公式 (@thfablemovie) October 31, 2019
『ザ・ファブル』は、2017年に第41回講談社漫画賞一般部門を受賞しています。
知って欲しい『ザ・ファブル』の魅力!
殺しの天才である主人公(以下、「アキラ」)は、物語の序盤で「人を殺すな」と命じられます。そこでアキラの一般人としての生活が始まるのですが、この一般人っぷりが茶目っ気たっぷりに描かれていて、面白いです。
怪物的な能力を抑えなくてはいけない主人公アキラの元に、次々と災難が降りかかります。スリリングな展開に目が離せません
コマで読む『ザ・ファブル』のはじまり
これは、ある"殺しの天才"の物語です。
彼には名前がありません。
人々は彼のことを「ファブル」と呼びます。
「ファブル」は日本語で「寓話」という意味です。その"伝説的"な強さが、「ファブル」と呼ばれるゆえんです。
ファブルが殺した人数は、6年間で71人でした
組織のボスは、これ以上目立たないために、ファブルに1年間の"休業"を言い渡します。
プロとしての"一般人"生活のはじまりです。
メインキャラ「アキラ」と「ヨウコ」の魅力が分かるコマ
メインキャラクターの「アキラ」と「ヨウコ」についての魅力がわかるコマを紹介します。
「アキラ」は12点、「ヨウコ」は8点ピックアップしました。
他の登場人物については後半で紹介しますので、そちらをご覧ください。
ザ・ファブルの真の魅力はサブキャラに! どこかに居そうな彼らをマンガのコマで紹介
※ここからは思いっきりネタバレもしていきますのでご注意ください※
(執筆時2019.11.29現在、単行本最新刊19巻までの情報を元に作成しています。20巻は2019.12.6に発売)
佐藤明(サトウ・アキラ)※偽名
(この記事では「アキラ」と表記)
この作品の主人公であり、殺しの天才。大阪で一般人として暮らすという司令がくだる
幼少の頃から、森から自力で出るなど、殺し屋として育てられた。
「どんな敵でも6秒以内に倒す」という訓練を受けてきた
絶望的に猫舌
基本的に無表情
愛用の銃はナイトホーク
銃以外の武器は、そこらで買えるものばかり
眠るときはバスタブに裸で寝る
標準語、関西弁、広島弁、九州弁、東北弁を流暢に話すことができる。
おでこをトントンすることでスイッチを切り替える
「ジャッカル富岡」というお笑い芸人の大ファン。
人殺しの直後でも爆笑する画伯。心があたたかくなる絵を描く
佐藤洋子(サトウ・ヨウコ)※偽名
(この記事では「ヨウコ」と表記)
アキラの運転手。アキラの妹という設定になっている
天才的な記憶力の持ち主
10歳の時に火災で家と両親を失った後、ボスに保護された
人を殺したことはない
すごくつよい
目を開けて眠る
料理をするときは片足で立つ
酒豪で、酔い潰れた人間をいじるのが好き
名言
作中に登場する名言を紹介します。
命のやり取りをする殺し屋だからこそ、言葉にも重みがあります。
もっと抽象的にとらえれば、ビジネスにも応用がききそうです!
弾もつまってないのに何を撃つんや?夢と希望か━━?
クロから銃口を向けられたアキラが、一歩一歩近づきながら言うセリフ。
昨日と同じ今日がきて、今日と同じ明日をむかえる。平和っていいなオイ
生きるか死ぬかの人生を送ってきたアキラが、ペットのカシラにこぼしたひとこと。
たいがいの事は━━、知恵と工夫で乗り切れる
アキラがボスから何度も受けた教えです。
たぶん、なんでもそうやろ。絶対がない以上━━、確率を上げる方法を身につけるしかない
クロは山に篭った際に、生き残る為の心得を教えてもらいます。
俺はそういうふうに考えない━━プロとして行動てきたかどうかしか━━
宇津帆に勝利したアキラが、勝利した感想を聞かれた時に答えた言葉。
知っていると楽しい言葉
この作品を読むにあたって、題名でもある「ファブル」と、度々登場する「プロ」というワードは知っていて楽しいので紹介します。
「ファブル」
アルファベットつづりでは「fable」。日本語では「寓話」や「伝説」といった意味があります。アキラや組織のあまりに"伝説的"な強さに、人々がそう呼ぶようになりました。
本来、「アキラ」や「ヨウコ」をはじめとする組織の構成員には、名前がありません。組織自体にも名前がなく、自分達では「組織」とだけ言っています。
以下、組織の構成員のそれぞれの反応を載せます。
アキラの場合
ボスの場合
山岡の場合
アザミの場合
「プロ」
作中、何度もこの「プロ」という言葉が出てきます。
組織の男は、「プロ」という言葉に反応します
アキラの場合
アザミとユーカリの場合
ザ・ファブルを彩るサブキャラクター達の魅力
ファブルの魅力の一つに、「キャラクターがすごくリアル」というのがあります。殺し屋の世界という、おそらく私たちが触れる機会のない世界を描いているんですけどね!この街のどこかにいるような、圧倒的な実在感。
個人的な話をすれば、筆者の知人に「クロ」にそっくりな人がいるんです。今度会ったら訊いてみます、「ファブル、出てた?」って。
『ザ・ファブル』に登場するグループ
『ザ・ファブル』のキャラクターは大まかに
「1.組織」「2.株式会社オクトパス」「3.真黒(マグロ)組」「4.太平興信所」のグループに分けられますので、この順で紹介していきます。また、その他の登場人物についても網羅していきます。
なにせ網羅したかったので、すっごい量です。
心して、楽しんでお進みください。
※ここらかはネタバレも含まれますので、ご注意ください※
(執筆時2019.11.29現在、単行本最新刊19巻までの情報を元に作成しています。20巻は2019.12.6に発売)
1.「組織」の構成員
主人公のアキラが所属している、殺し屋の組織です。
本来この組織にも構成員にも名前はないのですが、人からは「ファブル」と呼ばれています。
ボス
「組織」の長。本名は不明。
ボス自身も名前を持たず、アキラと同様に「ファブル」という呼び名のみがある。
愛用のナイフは「スライ」
「ランボーナイフ」も作ったジミー・ライルが製作したもの。「ランボーナイフ」と形はよく似ているが、映画では採用されなかった。
いまは裏方に回っているが、若い頃は自らも殺し屋だった。
カシラ
アキラのペット。ズグロシロハラインコ。
ボスの「ペットを飼え」という指令で飼いはじめた。
「ホーク、ジャッカル、クミチョー」など色々呼んでみたところ、「カシラ」に反応したのでこの名前になった。
おーい
ヨウコのペット。ボスの「ペットを飼え」という指令で飼いはじめた。
「おーい」と呼んでいるうちに、それが名前になった。
山岡(ヤマオカ)※偽名?
本名は不明。「組織」の幹部。
「組織」に所属しながらも、個人的な目論見で暗躍している
脳の偏桃体がイカれており、恐怖を感じない。
アザミ※偽名
本名不明。山岡の部下。
「アザミ」は山岡から付けられた呼び名で、
花言葉は「触れてはいけない」。
温和な雰囲気でカムフラージュしているが、かなりの実力者。
山岡の下で働きつつも、実はボスからは山岡を拘束するように命令されていた。
ユーカリ※偽名
本名は不明。山岡の部下。アザミのパートナー。
「ユーカリ」は山岡から付けられた呼び名で、花言葉は「記憶」。
洋子と同じように、並外れた記憶力の持ち主。
2.「デザイン企画 有限会社オクトパス」
アキラが働くデザイン会社です。一般人と同じ生活をするために働くことにしたのです。面接に落ちまくっていたアキラを見かねて、ミサキが自分の勤め先に紹介してくれました。
田高田(タコウダ)社長
「デザイン企画 有限会社オクトパス」の社長
面倒見がよい。アキラとミサキをくっつけようとしている。
酔うと暴力団にもからむ
清水岬(シミズ・ミサキ)
(この記事では「ミサキ」と表記)
アキラの近所に住んでいる
親の借金を背負っていて、アルバイトを5つ掛け持ちしている。いつか自分の店を持ちたいという夢がある。
物語が進むにつれて、アキラを男性として意識しはじめる。
貝沼(かいぬま)
「デザイン企画 有限会社オクトパス」の社員
ミサキのストーカー
3.「真黒(マグロ)組」
ボスと古い付き合いのある、大阪の暴力団です。小規模ながら他の大きい組に狙われないのは、「ファブル(組織)」のおかげとされています。
浜田広志(ハマダ・ヒロシ)
真黒組4代目組長。2年ほど前に組長を襲名した。
古くから付き合いのある「ファブル(組織)」の依頼で、明と洋子を一般人として預かることに。周囲には、二人の事を「友人の子供」と紹介している。
愛用の銃はルガーP08
愛用のルガーP08は、2代目組長が酔ったアメリカ兵から取り上げたものを、受け継いだ。
山岡が差し向けた「二郎」という殺し屋に毒を盛られ、死亡する。
海老原剛士(エビハラ・タケシ)
真黒組の若頭
真黒組の中でアキラとヨウコの正体を知っているのは、組長の浜田と、この海老原のみ。
愛用の銃は38口径の回転式拳銃(通称「レンコン」)
愛車は「ハコスカGT-R」
「ハコスカGT-R」は、弟分である小島の調査を依頼する際に、アキラに託した
レクサスと交換で「ハコスカGT-R」を返してもらおうとするが、クロにスクラップにされてしまった
アキラとヨウコのことを気にかけている
浜田が死んだあと、「真黒(マグロ)組」5代目組長に就任する。
手料理の味付けにこだわる
小島
海老原の弟分
15年間の服役生活を終え、刑務所から出てきた。
出所後、手に入れた銃は「コバルトパイソン357マグナム」
刑務所に入った理由は、一般人の女性を殺したから。それ以来EDになり、衝動を殺人で満たしていた
同じ真黒(マグロ)組でありながら幹部である砂川に喧嘩を売ってしまった落とし前として、海老原に殺される
黒塩
若手の組員。「クロ」と呼ばれている。
アキラに非常に憧れており、弟子入りを志願する
アキラと山に篭った際に、ブラックホークをもらう
高橋
新人の組員
海老原の運転手をしている
ヨウコに一目惚れした
砂川(すながわ)
真黒組の幹部
自分の部下を、小島に殺された
山岡に協力して組の乗っ取り計画に協力するが、利用されているだけであった。山岡に打たれて死亡
水野
真黒(マグロ)組の幹部。
次期若頭候補の一人とされている
変態
浜田の死後、山岡に脅されて、砂川の若頭就任を認めた。
4.「太平興信所」
9巻から13巻に登場する、闇の組織です。表向きは、興信所として活動しています。
宇津帆(ウツボ)※偽名
本名は川平浩一(カワヒラ・コウイチ)。表向きは興信所の経営者。
過保護に育てられた子どもを追跡し、成人してから金を巻き上げて、失踪に見せかけて殺害している。
かつては少女買春をしていたが、組織の命を受けたアキラに幹部と実弟を殺された。
アキラを殺す作戦が失敗したあと、自ら手榴弾を投げて打たせるように仕向けた。
井崎ツトム
宇津帆(ウツボ)の部下。
元は真黒(マグロ)組の組員で、クロの兄弟分であった。
鈴木ヒロシ ※偽名
現役の殺し屋。宇津帆と専属契約をしている。
若く見えるが、整形を繰り返していて、実際は40近い。
ヒナコの事を気にかけている。
愛用の銃はハッシュパピー
佐羽ヒナコ
宇津帆の部下
宇津帆(ウツボ)の性欲発散役もさせられている。
両親を殺した相手に復讐するために、宇津帆(ウツボ)が危険な人物と知りながらも付きしたがっていた。
以前アキラが仕事で殺した男は宇津帆(ウツボ)の実弟である「カワヒラ・ケンジ」であり、このときヒナコも同乗していた。
首を切られたカワヒラケンジが起こした事故によって、両足が不自由になった
5.「組織」以外の殺し屋
アキラが所属する「組織」以外にも、様々な殺し屋が登場します。
フード※偽名
本名は不明。殺し屋。
砂川から小島暗殺で雇われていたが、アキラに阻止された。
鈴木に挑発され戦闘になり、射殺される。
コード※偽名
本名は不明。殺し屋。
フードの助手。
フードと同様に、鈴木に射殺された。
マツ※偽名
本名は不明。
「マツ」は山岡から付けられた呼び名で、花言葉は「憐み」。
表の顔はバー経営やペットの輸入を手掛けている
大学生になる娘を山岡に人質に取られているため、作戦に従う
二郎※偽名
毒殺のプロ
砂川に、海老原か浜田のどちらかの殺害を依頼される
ハンモックで眠る
そのほかの登場人物たち
「そのほか」でくくってしまいましたが、この人たちなしではファブルは語れない!
河合ユウキ(かわい ゆうき)
生活の全てを女遊びに捧げるペラ戦士。女たらしのプロ。
ヨウコを口説こうとするも、ベロベロに酔わされて、返り討ちに遭う。
バッファローのマスター
ヨウコのいきつけのバー「バッファロー」のマスター。客商売のプロ。
ヨウコの酒飲み勝負を見守る。
ジャッカル富岡(ジャッカルとみおか)
アキラが愛してやまないお笑い芸人。
「サブキャラ」でまとめましたが全員「メイン級」
これで、ファブルの登場人物は網羅できたと思います。
(執筆時2019.11.29、最新刊19巻現在。20巻は2019.12.6に発売)
「アキラ」と「ヨウコ」以外ということで「サブキャラ」でまとめましたが、全員メイン級にキャラが濃いです。それぞれの人物にも物語を感じます。このサブキャラの圧倒的な存在感が『ザ・ファブル』の世界の広さ、深さ、解像度の高さを演出しています。
『ザ・ファブル』の仲間に会いたくなった時には、このページが役に立つと嬉しいです。
南勝久(みなみ・かつひさ)先生について
1971年大阪府岸和田市生まれ。誕生日は5月30日。
週刊ヤングマガジンで14年にわたる長期シリーズ連載となった『ナニワトモアレ』 (通称『ナニトモ』)と続編の『なにわ友あれ』(通称『なに友』)で人気を博しました。14年に渡る長期連載の直後に、この『ファブル』を発表しています。
『ナニワトモアレ』 は1999年に第41回ちばてつや賞準大賞を受賞しています。
『ザ・ファブル』の「佐藤明」は、『ナニトモ』と『なに友』の中でも強さで人気のある「ゼンちゃん」に着想を得たそうです。とことん強いキャラ、生き死にまで背負えるキャラを描いています。
南勝久先生の公式ツイッターアカウントは、『ザ・ファブル』20巻の発売をもって、いったん削除されました。2020年の夏に始まる予定の、第二部へ向けての演出です。ファブルっぽいですね!