『ショートピース』は、リーグユースチームを舞台に描いた大人気サッカーマンガ『アオアシ』の作者としても知られる小林有吾先生による、高校の映画研究部を舞台にしたヒューマンストーリーです。
主人公は映画研究部で監督・脚本を担当する「映画バカを絵に描いたような男」恩田キヨハル。
本作の魅力は「映画」という手段を通して描かれる人間描写です。キャラクターの心の機微を捉える力、葛藤を乗り越える様の描かれ方と、それらはまるで一本の映画を観ているかのようです。映画を手段に人を描き、それら描写こそがまるで映画であるかのような、映画というキーワードをダブルミーニング的に使った作品構造に思わず引き込まれそうになります。
今回はアルでコマ投稿可能な本作の印象的なコマを、1シーン1シーン切り取りながらその魅力に迫っていくドキュメンタリー形式でお送りしていきます。
では早速、シーン16カット1、、、スタート!
ショート・ピース
始まりは、屋上で釣りをする男。彼が監督兼脚本を務める映画に取り憑かれた男、恩田キヨハルです。
凧糸を手繰って空を舞う。破天荒な映画監督、ここに見参。
映画研究部にMVの作成を依頼してきたバンドの楽曲を聴いてにやけるキヨハル。頭にはもう撮る映像のイメージが流れているのでしょうか。
自分たちが本当にやりたいモノより、売れ線のラブソングを強要されるバンドのボーカル月子。やり切れない想い。
思わず漏れた本音。
悔しさから覗くのは、言葉を超える剥き出しの表情ー。
何一つ嘘偽りない言葉を、全力で届けようとしたから、届く。
ほら。
自分たちの音を貫く彼女らに、喝采を。
プリティ・フライ
第2幕の主役は、役者を辞めた天才子役、足立光。
役者なんて曖昧な世界、ずっといるような場所じゃないと、自分から見限った筈だった。
その点、勉強は分かりやすくて良い。努力が全て点数で現れてくれるから。
ただ、本物には、全て見透かされていた。
ずっと覆い隠してきた本当の自分。
そして、今更になって気付いた素直な感情。
光の出した答えはー?
静動レフレックス
第3幕では天才写真家だった父を持つ服部要が主役
カメラマン見つけた。監督のレーダーがビンビンに反応してます
レンズから覗く、人への執着
からの強引なスカウト活動
父親を見返したい想いで意固地になる要
監督であるキヨハルは怒りを隠しません。
小手先の技術に頼って本質を見誤った人間には、素人だろうと容赦しない監督。
要はこの試練を乗り越えられたのか?
本編の続きは劇場版、もといコミックス1巻でお確かめください。
ファンに嬉しい特典も
巻末には映画ファンには堪らない本編のNG集・・・ではなく、アオアシ&ショート・ピースの 誕生秘話が全12ページに渡り描かれています。『アオアシ』の言語化力の秘密を垣間見れるようなエピソードも紹介されています。小林有吾先生作品のルーツを垣間見れる貴重なシーンです!
『アオアシ』から小林有吾先生を知った方も、まだ作品を読んだことがない方にも、自信を持っておススメしたい渾身の一本を堪能してくださいね。
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