『明日クビになりそう』とは
『明日クビになりそう』は、サレンダー橋本先生による、ダメなサラリーマンの会社生活を描いたクズ系コメディーマンガです。基本的に1話完結でストーリーが進行します。
2017年から『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で連載中。1話と2話が公式サイトにて無料公開中です。
1話のあらすじ
主人公の宮本はウォーターサーバー販売会社の溜池ウォーターで営業をしているサラリーマンです。ウォーターサーバー販売会社に勤めていますが、水よりドクターペッパーが好きな26歳です。
宮本の最大の特徴は圧倒的なダメさです。スケベDVDのことを考えていて、営業の先輩からの指示に上の空で対応してしまい、何をするのか全くわからないまま仕事を引き受けてしまいます。
素直に先輩に確認すればいいものを、「分かったふりをしていたことを白状するのは恥ずかしい」という理由で、指摘されるまで忘れていたふりをすることにします。
全てなかったことにして、楽しみにしていたスケベDVDを購入する宮本。業務時間中にもかかわらず、頭の中はスケベDVDのことでいっぱいです。そんな中、ついに先輩から応接室へ呼び出されます。
応接室に呼び出された先にいたのは、取引先大手「藤村ホテル」の藤村社長とその家族。実は、先輩から頼まれていた仕事は、藤村社長の娘の進学祝いを買ってくるというものだったのです。先輩は宮本が手に持っていた袋が進学祝いの品だと勘違いし、宮本が持っていたスケベDVDの袋を社長の娘に渡してしまう…というところで1話が終わります。
登場人物
宮本
本作の主人公。人に怒られることが何よりも嫌いで、自分のミスを隠そうと必死になるが、バレてしまってより悲惨な結果になることが多い。能力は低いがプライドは高いため、先輩の沼田や経理事務担当の市川に対して偉そうな態度を取る。
別所
宮本の先輩。宮本に対して、常に説教をしている。一見パワハラ気質の強面のサラリーマンだが、お酒が入ると宮本に対してアツく語って泣き出してしまう一面もある。宮本のミスによる影響を一番受けている被害者。
沼田
宮本の先輩。穏やかな性格をしているため、「営業部の地蔵尊」と呼ばれている。気弱な性格で、後輩のはずの宮本からなめられており、宮本からミスの責任を押しつけられることがしばしばある。
市川
経理事務を担当する女性社員。宮本のことを心底クズだと軽蔑しており、いつか宮本をクビにしたいと思っている。夏休みにマンガ喫茶で刃牙シリーズを一気読みしていると宮本に出くわすといった、似た者同士な部分もある。
社長
宮本たちが勤める溜池ウォーターの社長。セクシーアイドルのチェキ会に参加するも、チェキ券を忘れて絶望していたところを宮本に救われてから、宮本に恩義を感じている。
見どころ
宮本の圧倒的なダメさ
このマンガの一番の見どころは主人公のダメな行動です。仕事ができないだけでなく、嫌なことから徹底的に逃げようとする姿勢は見ていてついつい笑ってしまいます。
会社のコピー機で私物を印刷する。
事務担当に対して露骨に見下した態度をとる。
寝不足だと傲慢になる。
忘年会の店の予約を忘れてしまうが当日まで言い出せない。
資料を作るフリをしてブログを更新する。
プレゼン中にうんこを漏らす。
客先でもうんこを漏らす。
会社員なら一度は見たことある描写
会社がテーマの作品だけあり、会社員なら一度は出くわしたことがありそうな描写が多数出てきます。
出張先のホテルでクオカードつきの宿泊プランにして、経費を横領する。
苦手な上司と帰り道がかぶる。
取引先とのカラオケに参加せざるを得なくなる。
腕時計自慢。
上司からお下がりのゴルフクラブセットをもらう。