バガボンド

井上雄彦 / 著

「強い」とはどういうことか……。六十余戦無敗だった男「宮本武蔵」を、井上雄彦が圧倒的画力で描く超話題作!*

作品概要

宮本村出身の武蔵が強さを求め、天下無双を志して各地の強豪と命のやりとりをする物語です。吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作として、井上雄彦先生によって1998年から「モーニング(講談社)」で連載が開始されました。単行本の発行部数は5000万部を超え、22 の国と地域で出版されるほどの世界中で人気となっています。

👉モーニングの『バガボンド』ページ

あらすじ

幼なじみの又八とともに出世を夢見て関ヶ原の戦いに参加して敗れた後、天下無双を志して故郷の宮本村を出た武蔵。京都の吉岡や槍の宝蔵院、新陰流の柳生石舟斎らと命のやりとりをする中で、強さとは何かを自ら問いかけます。

豆知識

タイトルのvagabond(バガボンド)は、英語で放浪者、無宿人などの意味です。

受賞歴

2000年 第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
2000年 第24回講談社漫画賞一般部門受賞
2002年 第6回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞

イベント情報

『バガボンド』の武蔵の人生をモチーフにした展覧会「最後のマンガ展」では、140 点におよぶ肉筆画が公開されました。

開催場所

2008年5~7月 東京 / 上野の森美術館
2009年4~6月 熊本 / 熊本現代美術館
2010年1~3月 大阪 / サントリーミュージアム[天保山]
2010年5~6月 仙台 / せんだいメディアテーク

作品の魅力

剣に生きる者たちの、強い者と対峙したいという本能的な欲求が清々しいまでに描かれているところが魅力です。登場人物が自らを内観している描写が多く、人物の感情が全身で表されており、人物の内面から世界を見られます。

作者情報

井上雄彦先生は1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司先生のアシスタントを経て、1988年に『楓パープル』でデビュー。「週刊少年ジャンプ(集英社)」で1990年から連載された『SLAMDUNK』が、2004年に発行部数1億部を超えるほど大人気に。『バガボンド』のほか、車椅子バスケットボールをテーマにした『リアル』などを執筆。

👉井上雄彦先生のオフィシャルサイト

原作の吉川英治先生は、1892年8月11日、神奈川県生まれ。『宮本武蔵』『神州天馬侠』『親鸞』『三国志』『新・平家物語』『私本太平記』『新・水滸伝』など多くの作品を発表し、1962年9月7日に死去。

登場人物紹介

宮本 武蔵(新免武蔵 / しんめん たけぞう)

作州吉野郷の宮本村出身。幼なじみの又八と共に関ケ原の戦いに参戦、少しですが小次郎とともに戦いました。天下無双を志し、宮本村を出た後、京都の吉岡道場に乗り込み、門弟を惨殺しました。吉岡清十郎、伝七郎と決闘の約束をしたのち、宝蔵院や柳生石舟斎を訪れ修業を積み、京に戻って再び吉岡一門と対決。旅の途中で木彫を始めます。

その女がいるから生きたいと思う(4巻)

佐々木 小次郎

鐘巻自斎に育てられた耳の聞こえない青年。自斎の弟子の佐々木佐康の子。幼い時から刀を渡されると泣きやむほど刀好き。剣で初めて人を斬ったのは、不動幽月斎の腕。巌流と名付けたのは一刀斎でした。

本位田 又八(ほんいでん またはち)

作州の宮本村出身。武蔵と共に関ケ原の戦いに参戦。おつうの許嫁。お甲に出会って関係を持ち、村を捨ててお甲と共に逃げた際、おつうに別れの手紙を出します。お甲のヒモとして生活していた際、吉岡道場の火事に関わって、お甲の家を出ることに。その後、偶然にも佐々木小次郎の中条流印可目録を手に入れ、佐々木小次郎の名を騙って暮らします。実は、お杉の子ではなく妾の子。朱美に刺され、虫の息の武蔵を寺まで運びます。

おつう

七宝寺に住んでいる又八の許嫁。七宝寺の縁の下に笛と共に捨てられていた過去があります。武蔵、又八とは幼なじみ。悪鬼と呼ばれる武蔵に恐れることなく接します。又八からのお甲と暮らしているという手紙を受け取った後、許嫁を解消し、武蔵を追うように宮本村を出ます。柳生石舟斎の家で奉公していた後、城太郎とともに武蔵を探しに行きます。

沢庵 宗彭(たくあん そうほう)

姫路城主・池田輝政の無二の親友。武蔵(たけぞう)に宮本武蔵(みやもとむさし)の名前を与えます。武蔵と出会うたびに、武蔵に言葉を投げかけ、導きます。

そうやってまるで刃物のように神経をとがらせ人を寄せつけないのは人が怖いからだ(2巻)

闇を知らぬ者に光もまた無い。闇を抱えて生きろ(2巻)

一枚の葉にとらわれては木は見えん。一本の樹にとらわれては森は見えん(4巻)

おばば(お杉)

又八の母。みなしごのおつうを又八の嫁として迎え入れるつもりでいました。又八が関ケ原に行ったのは武蔵のせいだと考えており、武蔵を恨んでいます。

権叔父(ごんおじ)

おばばと共に又八を探して旅をしていた際、襲われていた又八を逃がし、代わりに斬られて死亡。

お甲(おこう)

朱美の母親。戦のあった場所に行き、金になりそうなものを盗んでいます。

朱美(あけみ)

お甲の娘。吉岡一門との戦いを終えたばかりの武蔵の前に現れ、「吉岡清十郎の女」だと名乗って武蔵を刺し、そのまま崖に身を投げます。

新免 無二斎(しんめん むにさい)

武蔵の父で、吉岡拳法を破った唯一の男。十手(じって)術の達人。

辻風 典馬(つじかぜ てんま)

朱美の父を殺した人物。お甲の家を襲ったところ、逆に武蔵と又八に奇襲に遭います。お甲に惚れていました。弟の黄平を肉欲か所有欲の対象として見ています。

辻風 黄平(つじかぜ こうへい)

辻風典馬の弟。不破村出身。母に棄てられたところを典馬に助けられますが、その美貌のために、辻風組の仲間にも肉欲の対象として見られていました。

殺し合いの螺旋から俺は降りる(13巻)

吉岡 清十郎(よしおか せいじゅうろう)

京都にある剣の名門・京八流吉岡拳法の当主。朱美を気に入っており、頻繁に色街に出入りしています。伝七郎と武蔵の決闘の前に、武蔵に夜襲を仕掛け、蓮台寺野に散ります。身体には無数の刀傷があり、これまでも吉岡を脅かす者を陰ながら斬り、家を守っていました。

吉岡 拳法(よしおか けんぼう)

将軍家師範の名門・吉岡拳法の先代。清十郎と伝七郎の父。当主として「十度闘って十度勝てる相手としか闘わないこと」という掟を清十郎に遺しました。

一の太刀、いま!!ここ!!「次」はないっ!!(27巻)

吉岡 伝七郎(よしおか でんしちろう)

清十郎の弟。武蔵と対峙した後、柳生石舟斎のもとへ修業に出ます。女遊びの激しい兄を吉岡の当主としてふさわしく思えずにいました。兄にあって自分にないものを探していた旅の途中で、小次郎と出会い死にかけたことがあります。武蔵との決闘に敗北。

植田 良平(うえだ りょうへい)

吉岡の高弟。捨てられていたところを吉岡拳法に拾われ、吉岡の門下生だった植田のもとに引き取られます。幼少期は清十郎や伝七郎と兄弟のように育てられていました。吉岡道場を守るために、佐々木小次郎に頭を下げ、伝七郎の代役として武蔵との決闘を受けるよう願い出ます。このことがきっかけで伝七郎から(伝七郎存命の間のみ)破門を言い渡されます。伝七郎亡き後は当主として吉岡を盛り立てるよう、伝七郎から託されており、京都の一乗寺下り松で、門下生70余名総がかりで武蔵一人を斬り、死体を晒すことを決めます。誰よりも吉岡のことを思っていた人物。

愚直は美徳ではない(23巻)

この俺もまた守られてきた者なのだろう…万死に値するよ(27巻)

祇園 藤次(ぎおん とうじ)

清十郎のみを当主と認める吉岡の高弟で吉岡十剣の一人。吉岡の刺客として武蔵を追って宝蔵院へ向かいます。吉岡から破門にされていましたが、京都で武蔵を見かけて斬りかかり、返り討ちに。

城太郎

吉岡道場を出た武蔵を看病した少年。武蔵を師匠と考え、柳生の家でおつうに会い、おつうと行動を共にすることに。

柳生 石舟斎(やぎゅう せきしゅうさい)

柳生家の大祖、新陰流の柳生石舟斎宗厳(むねよし)。負けず嫌い。宮本村を出たおつうの奉公先。おつうの家として、彼女が戻った時にはいつでも迎え入れる気でいます。

天下無双とは、ただの言葉じゃ(11巻)

お前は無限じゃろう?(11巻)

宝蔵院 胤栄(ほうぞういん いんえい)

槍の宝蔵院の創始者。覚禅房胤栄あるいは大胤栄。胤舜に敗れた武蔵を看護し、さらに稽古をつけます。

宝蔵院 胤舜(ほうぞういん いんしゅん)

槍の宝蔵院の二代目で、宝蔵院流十字槍を受け継いでいます。本名は満田慎之介。母は小夜(さや)。剣の天分があり、15歳の時には院内に敵うものはいなくなっていました。命のやりとりを渇望していたため、武蔵との対決を心待ちにしていました。

鐘巻 自斎(かねまき じさい)

伊藤一刀斎の師匠。弟子の子である佐々木小次郎の育ての親となります。小次郎の耳が聞こえないことに気づかなかったことから、一刀斎に自分以外の人間に興味がないと言われます。村長に頼まれ、村から搾取していた不動幽月斎を倒します。剣は教えないと言いながら、毎日のように小次郎の剣の相手をしていました。

小次郎よ。お前は人として生きるんじゃ(14巻)

草薙 天鬼(くさなぎ てんき)

鐘巻自斎のもとで小次郎とともに剣を学び、自斎に頼まれて小次郎の印可状を渡すために小次郎たちの後を追います。旅の途中で不運にも殺され、印可状は又八のもとに。幼名は亀吉。

上泉 伊勢守 秀綱(かみいずみ いせのかみ ひでつな)

新陰流の創設者で天下無双と言われるほどの剣豪。武田信玄の誘いを断ったこともあります。

我が剣は天地とひとつ(7巻)

伊藤 一刀斎(いとう いっとうさい)

鐘巻自斎の弟子で自斎を倒した人物。元の名前は弥五郎。小次郎の父の佐々木が兄弟子。17歳になった小次郎を連れて旅に出ます。

柳生 兵庫助(やぎゅう ひょうごのすけ)

柳生石舟斎の孫。

宍戸 梅軒(ししど ばいけん)

鎖鎌の達人。梅軒の死後、辻風黄平が名を騙っていました。本人は黄平に斬られています。

不動 幽月斎(ふどう ゆうげつさい)

村を守る代わりと言って、村から食料や14歳なる娘を差し出させていた剣の使い手。

本阿弥 光悦(ほんあみ こうえつ)

本阿弥本家九代目惣領。家業は刀の研ぎ。清十郎との戦いを終えたばかりの武蔵をかくまいました。佐々木小次郎を同時期に預かっています。伝七郎との決闘前に武蔵の刀を研ぎますが、引退した後に研いだ刀は武蔵のものが二本目。

龍胆(りんどう)

宍戸梅軒の遺児で鎖鎌の使い手。梅軒の死後は、梅軒の名を騙る辻風黄平と一緒に暮らしていました。

伊織(いおり)

貧しい村の少年で、父を失った後に武蔵に出会います。

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