昨年「マンガ大賞2020」で大賞を受賞した山口つばさ先生の『ブルーピリオド』。
2021年1月21日はファン待望の最新刊9巻が発売されます。
毎巻『ブルーピリオド』の作中に欠かせない主要キャラクターたちが表紙を飾る中、今回表紙を飾るのは別名「通り魔の太陽」の異名を持つあの人でした。
『ブルーピリオド』3つのストーリー
『ブルーピリオド』は、美術室で見た一枚の絵に心を奪われた矢口八虎(やぐちやとら)が、初心者ながらも美しくも厳しい美術の世界へと突き進んでいく物語です。絵を描くことに夢中になった八虎は、東大よりも倍率の高い東京藝術大学合格を目指し、より一層美術の世界へと没頭して行きます。
今まで美術とは無縁だった八虎が、努力を積み重ねて圧倒的な成長を見せるところ。そして、八虎同様に美術初心者の読者にも分かるように、美術に関する知識が詳しく解説されていくところが本作の魅力です。
また、同じく東京藝術大学を目指すライバルたちの覚悟を感じるアツいセリフの数々にも注目です。
2021年1月現在では8巻まで発売中で、1月21日に待望の最新刊9巻が発売されます!
大きく分けて3つのストーリーに分かれている『ブルーピリオド』。新巻に向けて読み直したい方はぜひ参考にして見てくださいね。
1巻〜3巻 | 美術予備校編 |
4巻〜6巻 | 東京藝術大学受験編 |
7巻 | 東京藝術大学入学編 |
今回表紙を飾る、通り魔の太陽って?
「通り魔の太陽」の異名を持つ彼女の名前は、三木きねみ。
彼女の初登場は東京藝術大学入学編の7巻かと思いきや、実は4巻の16話で描かれる東京藝術大学の第一次試験の時なのです。
八虎は試験の課題で必要な鏡を落としてしまうのですが、それを見たきねみは鏡が割れないようにと必死に取ろうとするのです。実はこのアクシデントが八虎にとって巧を奏すのですが、その続きは4巻を読んで確かめてみてください!
そして、彼女が「通り魔の太陽」と言われる所以は8巻にありました。
32話で東京藝術大学の一大イベント「藝祭」で神輿の準備をすることになった八虎。この神輿を準備する「神輿隊」で隊長を務めるのが三木きねみでした。
神輿隊、法被隊、出店隊...と各隊の中で一番人数が多く大変な神輿隊を、彼女を持ち前の体力と明るい性格で引っ張っていきます。ですが、様々なアクシデントに見舞われ、スケジュールがどんどん押していくのはもちろんチームの志気も下がって行きます。
絶望的な空気の中、きねみが喋り始めます。
そして一気に空気が変わり始める神輿隊。
その様子を見た八虎は、自分には作れない空気を作り出したきねみに敬意を評して「通り魔の太陽」みたいな人だと心の中でつぶやくのです。
通称「藝大生のガチの遊び」藝祭編突入!
藝大生のガチの遊びとも言われている「藝祭」。
1年生が主役となって執り行われる藝祭は、美術学部と音楽部混合の8チームに分かれてそれぞれ神輿と法被を作ります。そして、藝祭1日目に作った法被を着て、神輿を担ぎ上野を練り歩きます。
大賞を受賞した神輿は校門に展示されるというまさに花形の催し。
藝祭まであと4日...。三木きねみが率いる神輿隊は果たして、神輿を完成させることができるのでしょうか?
待望の9巻は1月21日に発売です!
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