3行でわかるワールドトリガー
突如空間を割って出現する侵略者たち
それに対抗するために準備された界境防衛機関ボーダー
SFマインドをくすぐる最高の舞台で戦いは始まった!
作品概要
2013年から週刊少年ジャンプで連載を開始。作者は『賢い犬リリエンタール』の作者の葦原大介先生。第1~3話はジャンプ+で無料で読むことができます。
また、アニメが2014年10月から2016年4月まで第一期として放送されました。その後、2016年に長期休載に入るも2018年に連載を再開した後、ジャンプSQ.に移籍して現在も大人気連載中(編集時)。
ようやくお伝えできます。大変、大変…お待たせしました。「ワールドトリガー」週刊少年ジャンプ48号(10/29発売)より連載再開&12月よりジャンプSQ.移籍&コミックス19巻発売のお知らせです。https://t.co/UiAXp1YOFbhttps://t.co/Fm0P2MoY4W pic.twitter.com/Dr7PWPoO26— ワールドトリガー公式 (@W_Trigger_off) October 15, 2018
そしてアニメ第二期が2021年1月から放送開始。ジャンプSQ.公式チャンネルからかっこいいPVが公開されています。
原作コミックの公式HPもありますが、一部ネタバレ内容を含みますのでお気をつけください。
あらすじ
ある日突然、街の上空に異世界の「門」が開き、「近界民」と呼ばれる侵略者が現れる。通常の武器では倒せない侵略者によって破壊されていく街に突如として現れた近界民を撃退したのは、近界民の技術を独自に研究し、こちら側の世界を守るために戦う組織だった。
彼らは界境防衛機関「ボーダー」と呼ばれ、街の人々の信頼を獲得。この街においての安全の象徴的存在となった。そのおかげで最初の近界民襲撃から4年たち、依然として襲撃はあるものの、人々はその生活にも慣れて過ごしていた。
そんな街に暮らすボーダー訓練生・三雲修の通う中学校にやってきた転校生・空閑遊真は自らを「近界民」と名乗る。地球、そして「近界民」、二つの世界を巡る物語はここから動き始める。
作品の肝となる要素
トリガー
近界民が生んだ技術で、生体エネルギー「トリオン」の力で可動する。ボーダーはこの技術を研究し、一般隊員でもトリガーが使用できるボーダー用トリガーを開発した。
「トリガーホルダー」と呼ばれるリモコンほどのサイズのケースの中に「トリガーチップ」を収納する。8種類まで収納することができ、自らの戦闘スタイル、トリオン量と相談してこのセットを考えることになる。
戦闘時は「トリオン体」と呼ばれるトリオンから作られるボディで行われる。高い身体能力を引き出し、トリガー以外でのダメージをほとんど受けなくなる。このトリオン体が戦闘不能状態まで攻撃されると「緊急脱出」と呼ばれる機能で基地に帰還する。生身でないからこそ可能な「肉を切らせて骨を断つ」ような戦略も可能になるため、重要な要素である。
防御用トリガー
シールドやエスクードなど攻撃から身を守るためのトリガー。トリオン消費は少ないが、耐久も低い、などそれぞれ特徴がある。
オプショントリガー
他のトリガーと組み合わせて使う、特殊な効果を持つトリガー。
姿を見えなくする「カメレオン」や、空中移動を可能にするジャンプ台「グラスホッパー」、被弾すると重さで相手の機動力を大きく削ることができる「鉛弾」などがある。
攻撃手用トリガー
トリオン消費が少なく、攻撃力が高い。しかしブレードの形状のものが多く、射程距離が短いため近接戦闘用のトリガー。
体のどこからでも出し入れができる「スコーピオン」や、一番人気で万能型ブレード「弧月」、盾モードがある唯一の守備的トリガー「レイガスト」などがある。
銃手用トリガー
中距離から弾丸を浴びせる射撃戦用トリガー。トリオン消費が激しいが、連携攻撃の際にはどのチームも工夫して有効に使ってくるため使用する弾の選定が重要になってくる。
スピード調節も可能な通常弾「アステロイド」、目標を追尾する特殊な誘導弾「ハウンド」、弾道を設定して飛ばすことができる変化弾「バイパー」、広範囲に炸裂する炸裂弾「メテオラ」などがある。
また、それらを合わせて合成弾を作ることも可能。アステロイド同士を掛け合わせ、貫通力をあげた徹甲弾「ギムレット」、メテオラとバイパーの合成弾である変化炸裂弾「トマホーク」などで先頭に応じて使い分ける。
狙撃手用トリガー
射程距離が長く、長距離戦闘用トリガー。トリオン消費量が多く、連射も難しい。乱戦地帯の戦局を遠方から一発で変えうる威力を持つので戦略上でも重要な働きをする。
威力、射程、弾速などのバランスが良い標準型「イーグレット」、一撃の威力重視な一方弾速が重く重量もある重量級ライフル「アイビス」、軽く速く打てるが、威力が低いため読まれた場合は防御されやすい「ライトニング」などがある。
これらのトリガーを組み合わせてボーダー隊員達は戦闘に向かう。例えば自らのトリオン量を防御に割り振るのか、攻撃に割り振るのか、あるいは戦局によって対応できるべくバリエーションを豊富にするか。この選択、そしてそれらを使いこなす戦闘スキルを日々磨くのである。
一方、一般隊員が使用するトリガーの他にもトリガーは存在している。
黒トリガー
桁違いの能力を持つトリガー。一般トリガーと違い、適合者のみ使用が可能。黒トリガー一つでA級上位隊員複数名と対等以上に渡り合うってしまうほどその威力は圧倒的。レベルの差が開き過ぎてしまうため黒トリガー使用者はS級隊員として扱われ、A級以下のランク戦には参加できない。
また、ある特殊な生成方法のため、非常に数が少ない。そのため、ボーダー内部でも黒トリガーを巡って様々な思惑が交錯する。
遊真も黒トリガーの使用者で、印を結ぶことでそれぞの印に応じた特殊能力を発揮する。名称などは不明となっている。目の届く範囲ならどこにでも斬撃を伝播させ、攻撃することのできる「風刃」。このトリガーは非常に珍しいことに20名以上に使用可能候補者がいた。
近界民のトリガー
侵略者である「近界民」も、それぞれ異なったトリガーを持っている。
その能力や威力など、実際の戦闘時までほとんどが未知数であり、ボーダー隊員はその能力に初見で対応せねばならない。近界民の各々のキャラクターに応じた能力に分かれており、能力バトルとしても見応えがある。
近界民との戦闘
近界民はそれぞれの星からやってくるため、その星ごとにその能力やトリガーの内容も異なる。
未知の能力かつ、ボーダーの一般隊員を遥かに凌駕する相手に対し、ボーダーはチームワークと日々の訓練の成果を出し切ることでなんとか戦っていく。
相手の能力と対比したとき、ボーダーのトリガーは基本的な標準能力しかないと思えるが、隊員達による連携、連撃、先にやられた仲間が少しずつ解き明かしていった能力の詳細などを駆使していく。
その様子はまさに詰将棋のような見事なバランスで集団戦闘が展開されていく。
「どうやって倒していくんだろう」と、その一部始終に一戦一戦引きつけられます。
ボーダーランク戦
ボーダーは訓練生のC級、主力部隊のB級、精鋭揃いのA級、そして黒トリガーを使うS級に分けられている。A,B,C級の隊員は複数名で隊を組み、互いにランク戦と呼ばれるボーダー内の模擬戦に挑む。勝敗に応じてポイントが増減し、ボーダー内での順位が決まる。
このランク戦が実戦と異なる点は、「使用可能武器が同じ」「互いに戦闘スタイルなどの情報を持っている」という、原則同じ条件の中での戦いとなる。そのため、お互いの対策や戦略立案などの事前準備が非常に大切になってきており、「作戦勝ち」ということが起こり得る。
この戦闘が物語に組み込まれることで、キャラクターへの理解が進むこと、自分の頭の中で作戦を想像して推理していくような体験ができることが魅力だ。FPS(First-person shooter)と呼ばれる戦闘ゲーム実況が世界的に流行しているように、エリア内での集団戦闘の様子を楽しむことができる。
トリガーというこの世界での武器を用いた戦闘の多様性を「近界民」との実戦・ボーダランク戦の二種類の戦闘を経て読み進めるうちに、「自分だったらどんなトリガーを組み合わせて戦うか」「こういう勝ち方気持ちいな」と自分も隊員目線で考えてしまうに違いない。
登場人物紹介
玉狛支部所属【玉狛第2】:遠征部隊入りを目指す新造チーム
三雲修
自分の信念を曲げない勇敢なボーダー隊員。遊真や千佳を率いて玉狛第2の隊長を務める。
トリオンを弾にして攻撃するシューター。
トリオン量や身体能力で秀でているわけではないため、戦う相手や状況を調べ抜き、事前シミュレーション、戦略などの工夫を凝らし戦い抜く。自分が優れていないことを自覚し、自分に何ができるかを考え抜く愚直さを持つ。
空閑遊真
近界民で玉狛第2のエース。異世界で数多くの戦争地域を渡り歩いてきた経験から、高い戦闘能力を持つ。その実力はボーダーのA級隊員とも渡り合うほど。近接戦闘を得意とするアタッカー。
人の嘘を見抜くサイドエフェクトをもち、「つまんないウソつくね」が口癖。戦闘、日常問わずサポートしてくれる小型多目的型トリオン兵・レプリカと行動を共にしている。
元々は父・有吾の形見の黒トリガーから父を蘇らせるべく地球に来たが、それは叶わなかった。異世界へ帰ろうとしたが、修の強い要請によりボーダーに入隊し異世界遠征部隊への参加のために力を貸すことになる。
雨取千佳
修の幼なじみ。玉狛第2のスナイパーで狙撃の腕は未熟だが、トリオンの量が膨大で強烈な一撃であたり一面を吹き飛ばす。
物静かで主張は強くないが、大変な努力家で、持ち前の根性とトリオン量で少しずつ成長している。
近界民に連れ去られた兄を救うため、ボーダーに入隊し遠征部隊入りを目指す。
玉狛支部所属【玉狛第1】:修達の頼れる先輩。その実力は未知数。
木崎レイジ
玉狛第1の隊長。近・中・遠距離全てをこなすオールラウンダー。玉狛支部特製トリガー「全武装」を使用する。千佳の狙撃の師匠でもある。
小南桐絵
玉狛第1のアタッカー。遊真を圧倒するほどの実力者で連結すると斧のようになるトリガー「双月」を使用する。トリオン消費量が非常に多いため、短期決戦向きのトリガー。
烏丸京介
玉狛第1のイケメン隊員。オールラウンダー。「ガイスト」という特定箇所を強化して性能を引き出すトリガーを使用する。真面目で丁寧に修の指導にあたる。
宇佐美栞
玉狛第1、第2のオペレーター。幅広い知識をもち、面倒見の良さから日々修や遊真たちをサポートしている。元は風間隊のオペレーターを務めていた。
林藤ゆり
「旧ボーダー」時代から玉狛支部に在籍しているオペレーター。林藤支部長の姪。県外スカウトから戻ってきた。
玉狛支部所属:所属チームなし
迅悠一
元S級隊員。別格の実力を持つアタッカー。黒トリガー「風刃」を使っていたが、近界民である遊真のボーダー入隊を本部に認めさせるために手放した。遊真や修に何かと気をかけてくれる優しく強い、頼れる大先輩。
少し先の未来を見るサイドエフェクトを持っている。
以下、所属チーム及び名前のみ記載
本部所属【嵐山隊】
嵐山准(隊長)
木虎藍
時枝充
本部所属【太刀川隊】
太刀川慶(隊長)
出水公平
唯我尊
国近柚宇
本部所属【冬島隊】
冬島慎次
当真勇
真木理佐
本部所属【風間隊】
風間蒼也
歌川遼
菊地原士郎
三上歌歩
本部所属【草壁隊】
草壁
里見一馬
緑川駿
本部所属【加古隊】
加古望
黒江双葉
喜多川真衣
小早川杏
本部所属【三輪隊】
三輪秀次
米屋陽介
奈良坂透
古寺章平
月見連
本部所属【二宮隊】
二宮匡貴
犬飼澄晴
辻新之助
氷見亜希
本部所属【影浦隊】
影浦雅人
北添尋
絵馬ユズル
仁礼光
本部所属【生駒隊】
生駒達人
水上敏志
隠岐孝二
南沢海
細井真織
本部所属【弓場隊】
弓場拓磨
帯島ユカリ
外岡一斗
藤丸のの
本部所属【王子隊】
王子一彰
蔵内和紀
樫尾由多嘉
橘高羽矢
本部所属【東隊】
東春秋
小荒井登
奥寺常幸
人見摩子
鈴鳴支部【鈴鳴第一】
来間辰也
村上鋼
別役太一
今結花
本部所属【香取隊】
香取葉子
三浦雄太
若村麓郎
染井華
本部所属【諏訪隊】
諏訪光太郎
堤大地
笹森日佐人
小佐野瑠衣
本部所属【荒船隊】
荒船哲次
穂刈篤
半崎義人
加賀美倫
本部所属【那須隊】
那須玲
熊谷友子
日浦茜
志岐小夜子
本部所属【柿崎隊】
柿崎国治
照屋文香
巴虎
太郎
宇井真登華
本部所属【茶野隊】
茶野真
藤沢樹
十倉恵
【本部上層部】
城戸正宗(本部司令・最高司令官)
唐沢克巳(外務・営業部長)
根付栄蔵(メディア対策室長)
鬼怒田本吉(本部開発室長)
忍田真史(本部長・防衛部隊指揮官)
沢村響子(本部長補佐)
林藤匠(玉狛支部・支部長)
アニメ情報
第一期 | 2014年10月〜2016年4月 | |
第二期 | 2021年1月〜放送中 |
第一話はYoutubeで東映アニメーション公式チャンネルから公開されています。是非見てみてください。
作者情報
作者の葦原先生のTwitterはありませんが、ワールドトリガー公式Twitterがあります。
公式情報サイトはこちら。