『北北西に雲と往け』は漫画誌ハルタで連載中の入江亜紀先生による、17歳の少年御山彗(みやまけい)が暮らす極北の大地アイスランドを舞台にした作品です。作中では、広大なアイスランドの自然が瑞々しく描かれています。
1月14日発売。入江亜季『北北西に曇と往け』4巻。アイスランドに暮らす17歳の音楽家・リリヤは、御山慧のことが気になっていた。一緒にランニングをしたり、ケンカをしたり、風邪をひいた慧を看病したりしながら、次第にふたりの仲は深まっていく。大人気ジュブナイル・ミステリ最新刊! そして……→ pic.twitter.com/WLU9kYBWgf— ハルタ (@hartamanga) January 10, 2020
主人公は触れた「モノ」の過去と未来を感じ取る
本作の主人公、御山彗は祖父の故郷であるアイスランドで暮らすことを決めます。中学時代は喧嘩に明け暮れ、出席日数もギリギリだった彗には、日本は狭くて窮屈だったのでしょう。
生活費を稼ぐ為と、暇な時間が嫌いという理由で探偵業を営む彗にはある不思議な力が宿っています。それは「触れたモノの過去と未来を感じることができる」という、探偵にはもってこいの能力です。
依頼主の持ち物から言葉を感じ取り、事件を解決していくその姿に、全く新しい探偵像を読者に見せてくれます。
1巻のマンガPVでアイスランドの空気を感じよう!
消えた弟を追って
御山彗の弟未知嵩(みちたか)の存在がこの物語の中枢を担います。未知嵩にも秘められた特殊能力があるのですが、その詳細は謎に包まれています。
ただ、未知嵩の周囲で不自然な死を遂げた人間が何人も居るという事実だけが、作中では描かれています。
真実を探る為、突然行方をくらました未知嵩を探す彗。一体、未知嵩は何者なのか?物語は次第に熱を帯び、読者の想像を駆り立てていきます。
第2巻のマンガPVもご覧あれ
極北の世界で、何を想う
誰もがどこか息苦しさを抱えながら生きている時代。アイスランドの大自然の雄大さを感じながら、人間同士の決して分かり合えないもどかしさをも感じる作品です。
あまりにも強大過ぎる自然の中で、人間が生かされている事実。その中で足掻きながら生きる人。自分の信念を貫きながら生きる人。迷いを抱え生きる人。
凍てついた大地を舞台に「生きるとは、何か」を考えさせられます。
ただ、どんな言葉も、この圧倒的な世界観を放つ作品の前では意味を成さないのかも、とすら思える作品なのです。
何度読んでも作品の魅力に自分の想像が届かない。これが自然の壮大さなのか。
世界を感じさせる作品が好き
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