死罪人として処刑場に連れてこられた小柄な忍者、その名も画眉丸(がびまる)。
死を渇望していた画眉丸だが、火炙りにされても四肢を牛に引かせても死ぬことができない。画眉丸自身も気づかぬうちに死を拒んでいた理由は、「妻を愛していた」こと。
がらんどうの心を埋めた最愛の妻
容赦ない殺戮を繰り返してきた画眉丸につけられた通り名は「がらんの画眉丸」。
画眉丸の心を愛情で満たし、人の心を蘇らせたのは、かけがえのない妻の存在だった。
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「殺し」を請け負っていたはずの画眉丸の「殺したくないのは当然だろう」という言葉に、処刑を家業とする山田浅エ門・佐切(さぎり)の心は揺らぐ。多くの死罪人を処刑し、命の重圧を感じていた佐切は、「殺した命を背負う覚悟があったのか」と自らに問いかける。
謎の融合生物が行き交う圧倒的世界観
画眉丸を含む十人の死罪人は、担当の死刑執行人である山田浅エ門一族と共に異形の島に送られた。彼らが死刑から逃れる方法は、異形の島から不老不死の仙薬を持ち帰ること。
しかし、無罪放免されるのは「一人」だけ。
たどり着いたのは、魚面の巨大坊主が闊歩し、刺した部分を花に変える妖力をもつ虫が飛び交うような異形の島だった。
繊細な感情の動きを見逃すな!
キャラクター一人ひとりの背景が奥深いのも『地獄楽』の魅力。
少年ジャンププラスで行われた第一回キャラクター人気投票では、応募総数一万四千票を超えるほどの白熱ぶり。妻の話になって照れる画眉丸の表情や戸惑いのしぐさなど、人物の心の機微が伝わる賀来ゆうじ先生の表現力が凄すぎる!!人物同士の呼び方の違いもキャラクターの性格を伝える要素の一つ。細部の作り込み要素が半端ない!
忍者が妻の為にあの世に行く話1/16 pic.twitter.com/Ajdak1PAbJ— 賀来ゆうじ (@ug_kaku) June 10, 2019
キャラ人気第1位の士遠(しおん)は盲目の剣豪。茶目っ気のある士遠は、「見栄え」を気にしたり、「見逃」そうとしたり、「見る」ことを揶揄したジョークを連発。…笑っていいか悩めるところ。
仙薬を守る天仙との邂逅
人間を使って仙薬の開発・研究を行っているのが天仙と呼ばれる七人の仙人。類いまれな再生能力と破壊力をもつ天仙に、次々と仲間たちが屠られていく。天仙が守りを固める宮殿から仙薬を盗み出せるのか。今後の展開も目が離せません!