忘却バッテリー

みかわ絵子 / 著

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『忘却バッテリー』神エピソード満載の記念すべき最新10巻レビュー!自分を信じて光に向かって走れ

甲子園出場をかけた小手指帝徳のアツい戦いが続く『忘却バッテリー』最新第10巻が2021年6月4日に発売されました!

才能と努力でぶつかり合うふたりのエースが表紙に登場。その表情の違いも見逃せません。

パイ毛のパの字も感じさせないシリアスな神エピソードが満載の最新第10巻。本作を追ってきたファンの心をこれでもかと揺さぶり、記憶に残る一冊となったのではないでしょうか。

忘却バッテリー

この記事では『忘却バッテリー』のコマをたっぷりと使って記念すべき第10巻のレビューをお届けします!(※ネタバレを含みますのでご注意ください。)

第9巻をふり返る

第9巻では帝徳戦でのアクシデントをきっかけにの過去が垣間見えました。

天才バッテリーと呼ばれ、華々しくみえた中学時代。その裏には才能の塊・清峰と肩を並べてプレーするためにプレッシャーに耐えながらも、相当な努力を積み重ねる彼の姿がありました。

忘却バッテリー

思い出したらもう戻れない。要は過去の記憶と向き合おうとします。

ヒーローになりたかった

そして最新第10巻ではさらに踏みこんで記憶喪失のきっかけも明らかに。ミステリアスだった真実は衝撃的なものでした。

忘却バッテリー

圧倒的な才能のそばでお前ではないとささやかれつづけながらも、それを必死にふり払うように相棒のとなりを守り続けてきた要。

忘却バッテリー

そんな努力の人が、打ちひしがれ遠くを見つめる姿に言葉を失った読者は多いはず。

才能と努力について

どんな世界にも上には上がいて、圧倒的な才能には誰しも憧れるでしょう。

その才能を目の当たりにし望んだ現実が手に入らなかったとき、それまで積み上げてきたものは無駄なのでしょうか。

忘却バッテリー

『忘却バッテリー』で一貫して描かれてきた才能と努力について。この第10巻ではそのテーマにまたひとつ答えを見つけられそうです。

君を救うのは誰だ

エラーの経験から越えられない壁を抱えていた藤堂

こいつらと勝ちたい。その一心で克服困難といわれた弱点を見事に打ち破り、ここに来てよかったと思える今をつかみ取ります。

忘却バッテリー

それはきっと、風が強い日もやり続けたいくつもの点と点が繋がってできた汗と涙の結晶。

忘却バッテリー

そして気のおけない仲間との出会いも、絶望の中に光を見出すきっかけになったことは間違いありません。

忘却バッテリー

未来は変えられると教えてくれるようなプレーに目頭がアツくなりました。

きっと無駄じゃない

過去を乗り越えた藤堂の気迫あふれるプレーに触発される要。

忘却バッテリー

記憶に翻弄されながらも、みんなと勝ちたいと願う彼を導いてくれたのはこれまでの積み重ねです。

忘却バッテリー
忘却バッテリー

圭様チビ圭ちゃんに支えられて全力で挑んでつかんだ最高の試合展開は胸アツすぎます。

忘却バッテリー

信じてやりきった姿はとっても清々しいですね。

自分を超えていく

この巻を読み終え私は思い出したセリフがあります。

忘却バッテリー

それは第5巻の一コマで、まだ記憶がもどらない頃の要が語ったものです。

俺は俺を超えてみせる

彼に限らず、作中の野球が大好きな少年たちはこの言葉を原動力に前を向くのではないでしょうか。

それは第10巻にも通じていて、さらには作品全体をとおして流れるメッセージのようにも感じます。

自分が見えなくなったとき、何度でも思い出したい言葉です。

アツくきらめけ!

みかわ絵子先生が描き終わったあと「マンガ辞めてもいい」とまで思ったという読者も納得の神回を収録した第10巻。

物語のキーとなっていた要の記憶が明らかになったことで、次巻はどんな展開が待っているのでしょうか。

忘却バッテリー

小手指のみんなには笑って泣いてきらめいてほしい。そして、帝徳が敵ながらめちゃくちゃ応援したくなるチームなのでまだまだ活躍が見たいです。

連載もついに閲覧数が1億を突破…!おめでとうございます!

これからも『忘却バッテリー』から目が離せません!

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ここまで読んだらもう戻れない!

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