友人からの妊娠報告はとても嬉しい瞬間のひとつです。と同時に、その友人が男性だった場合に筆者が「いいか、黙ってこれを読め!」オススメするマンガがあります。それが『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート』!!
作品のタイトル通り、夫が妊婦となり妻が味わった苦労を追体験する様子を描いた本作。連載されていたマンガアプリPalcy(パルシィ)のコメント欄には、世のママたちから共感と称賛が多数集まり話題となりました。その中には義務教育の教材にして欲しい、父子手帳と共に配布して欲しい、世界中の男性に読んで欲しいという熱いコメントもあるほど!
今回は女性からの圧倒的支持を受けている本作の魅力をご紹介します。
これ以上ない客観視を体験する主人公
主人公の三浦優一は子どもが生まれた直後に妻の華(はな)から「あなたと子育てなんて絶対無理」と言われ離婚を突きつけられます。
なぜそんなことを言われたのか全く身に覚えのない優一は目が覚めると、優一は華となって妊娠がわかった頃に時間が遡ってしまいます。ここから優一のマタニティライフが始まります!
始めは華となった優一に「俺」が取る対応を見て、やっぱり俺は優しいと感じる優一。しかし次第に「俺」の対応や発言にズレを感じていきます。
『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート』第1話より引用
かつて自分が華に突きつけた言葉がこんなにも無神経で腹立たしいものだったのかと優一は身をもって学んでいきます。
この文字通り相手の身になることで自分自身を客観視している設定は読み手としても非常にわかりやすく、説得力があります。自分の恥ずかしい言動を目の当たりにするなんて、穴があったら入りたい!
容赦ない正論に背筋が伸びる
優一のダメっぷりを華となった優一は自分自身で少しずつ気づいていきますが、やはりつい甘くなったり擁護したくなるときもあります。しかし、本作ではそんなとき第三者がズバっと物申します!この作品ホント容赦ない!!
華の妹と同棲している彼氏の拓巳(たくみ)は本物のデキる男の発言が多く、読者からの人気もとても高いキャラクターです。
『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート』第13話より引用
その他にも優一の母や友人からもダメ出しをされるのを華の姿で聞かされた優一は、改めて自分が思っているよりも世間からの評価は低いことを知り、変わらないといけないと強く思うのでした。
こうしてズバっと正論を真正面から聞かされると、思わず私たちも背筋がピンっと伸びる思いになります。
そして始まる新シリーズ子育て編!
無事に華となった優一は出産を迎えられたのか、そして元に戻る事ができたのか。全4巻と手軽に読み進めることが出来る作品なので、その結末をぜひ見届けてください。
そして連載終了後から続編を望む声が多くありましたが、ついに2021年8月19 日より新シリーズ子育て編が連載開始しました!新たな主人公を迎えて、出産後からの子育てを妻の立場で追体験していきます。今度の夫も優一に負けないくらいのダメっぷりで期待が高まります!
妊娠の実態をリアルに伝える最良の教科書
どうやら症状の差はあれど優一のような男性が多いのが日本の有り様らしいです。でもそれは、今まで男性に妊娠のリアルが届く情報が少なかったためかもしれません。わからない、がズレの生じる原因なのだとしたら、この作品は最良の教科書になるのではないでしょうか。
実際にTwitterで男性による感想を読むと、優一のような夫に片足を突っ込んでいた、高校生だけど知らないことばかりだった、奥さんを支えられているのか見直すきっかけになった等、知ることで未来は変わると感じました。
というわけで、一家に一冊、家庭の医学と共に置いて欲しい作品です!
👉全人類みんな必読!
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