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漆原友紀
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蟲師
寝言と会話をしてはいけない
そうすればこうやって余暇も生まれるだろ ”ただ生きる”ために 生きてるぶんには余暇ってもんがないからな
お前と旅がしたいな 話に聞いた 蟲を見たい
ーけどまだまだ その先にいるモノ達がある 腕を遡り肩も通り過ぎる そしておそらく……ここらへんにいるモノ達を 「蟲」…… あるいは「みどりのもの」と呼ぶ
だぁれ? 一緒に遊ばな……
生命の原生体に近いもの達だ
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喜んで
そうです たまが蟲を屠(ホフ)ってきたという事実が その蟲にとっては呪(ジュ)なのです
山に穴が開いていた はぁー さすが霊峰 美事なお姿だねぇ
あーここにいました かなり大きな群れが巣くってますね これじゃ音を喰いつくしてしまうわけだ
休むのだって生きるためにゃ切実な問題だ
だが これらはすべて 死の目録だ 私は 生物と蟲が 共に生きている話をもっと聞きたい
墨色のあざ 四代目の"筆記者"です
「蟲」
一日一日一刻一刻が 息をのむほど新しくて何かを考えようとしても追いつかないくらい心の中がいっぱいだったの……
・・・・・・生きてるんだよ
文字の海に溺れるように 生きている娘が一人いる
蟲師 漆原友紀
およそ遠しと されしもの 下等で奇怪 見慣れた動植物とは まるで違うと おぼしきモノ達 それら異形の一群を ヒトは古くから 畏れを含み いつしか総じて「蟲」と呼んだ
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