蟲師

漆原友紀

新刊情報
最新刊 11巻
2000年11月22日

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蟲師の記事

目には見えぬ蟲を通じ、生命の本質に触れる幻想奇譚『蟲師』

大友克洋監督・脚本で2007年に映画化もされた『蟲師』は、ヒトの目には見えない蟲による病や現象と対峙していく蟲師・ギンコを語り部とした物語です。自然や生命への畏敬を思い起こさせる摩訶不思議な出来事とヒトと蟲の関わりや蟲の営みに強烈に惹きつけられます。実は、ドイツ人の友達と好きなマンガの話をした時に、最初に名が出てきたのが『蟲師』なんです。いやー、すごく好きなマンガなので嬉しかったです!すごく日本的なマンガだなぁと思ってたんですが、ドイツでも広く読まれてるなんて感激。ドイツ語で「ムシ」って言うと、日本とはぜんぜん違う意味になるみたいです。ドイツ語の「ムシ」の意味は記事のラストに!禁種の蟲を封じた一族『蟲師』は短編構成なのですが、特に好きな話は淡幽(たんゆう)という女性が出てくるお話。彼女は狩房家という特殊な家の出なのですが、この家の先祖はかつて、世界を滅ぼそうとした禁種の蟲を自身の体に封じたことがあったのです。それ以来、子孫には体の一部に「墨色のあざ」を持って生まれる子が現れました。このあざを持つ子孫は代々、筆記者として禁種の蟲を封じ続ける役目を担います。淡幽は狩房家の4代目の筆記者でした。ナレーションの文章も物語に深みを出していて、読み進めると細胞一つ一つにストーリーがじわじわしみ込むようで最高なんです。蟲の封じ方が独特!すでに体に憑りついた蟲をどうやってさらに封じるのか。狩房家では蟲退治の話を集めていて、その話を「書き記す」ことで体の外に蟲を出しているのです。書き方もペンとかで書くわけではなく、体から文字がにじみ出るみたいに残すんですね。この記録は狩房文庫と呼ばれているのですが、膨大な量の蟲に関する記録なので、蟲師の間では非常に重宝されています。筆記をつづけることにより、淡幽の体のあざも少しずつ、少しずつ薄くなっていますが、それも本当にわずか。墨のあざを持った足で、淡幽は満足に歩くこともできません。淡幽が歩けるようになったらしたいこと生きている間に歩けるようになるかも分からない淡幽ですが、もしも足が治ったら「ギンコと旅がしたい」と言います。蟲を殺す話ばかり聞きつづけ、しかし役目を拒否することもできない淡幽にとって、ギンコの持ってくる「蟲を殺さない話」は癒しでもあったのです。なんか告白っぽい淡幽の願いに、ギンコは「いいぜ」と答えます。でもそれまでに蟲に食われちゃってるかもなー、っていうギンコに対し、淡幽が言い添えた言葉にすごくじんわりきました。蟲とヒトのそれぞれの営み蟲に影響を受けた人を救うこともできますが、治療法が確立されておらず、ギンコにもどうしようもない場合もあります。蟲自体は悪いものなわけではなく、普通に生活しているだけ。それでも、人間の暮らしと合わない部分もあり、時にぶつかり、時に救いになることもあって。蟲とヒトのそれぞれの事情に触れていると、自然の意志みたいなものを感じてしまいます。物語が本当に壮大なんです!最後に、Muschi(ムシ)っていうのは、ドイツ語だと「女性器」の意味です。微妙に下ネタっぽいんですが、ドイツのマンガ好きさんと出会った時にはいい会話ネタになるかも?単行本は和紙っぽい紙の質感もいいので、購入するなら単行本がお勧めですよ!

日本にいる人全員に見てほしい!美しい自然と不思議な共存。「蟲」と「人」をつなぐ生業、『蟲師』

日本の風景や音に不思議な魅力を感じることはありませんか?私にとっての故郷である日本には心にしみわたる心地よさがあると思うのです。一方でどれだけ科学技術が進歩しようと自然の中には人智を超えた何者かがあるように感じ、自然に畏怖する気持ちが沸き起こります。『蟲師』はそうした日本の自然を描いた漆原友紀先生の代表作です!こちらマンガ、アニメ両方で大きな影響を各界に与えた『AKIRA』の作者・大友克洋先生がメガホンをとり、主演オダギリジョーさんで実写映画化もされています!あらすじおよそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うと思しき者たち。それら異形の一群を人は古くから恐れを含み、いつしか総じて「蟲」と呼んだ。これら蟲を認知できる人は少ない。彼らの中には、蟲を知り、蟲を扱うことを生業とする「蟲師」がいる。人智を超えた妖しき現象を解決し、「人」と「蟲」の共存する方法を探し旅をする。自然の厳しさかつては緑豊かであった日本でも現在は自然と触れ合う機会が減っています。生まれてから山に入ったことがない人も増えているのではないでしょうか。そんな人たちもこの作品を見るとノスタルジーを感じることでしょう。日本人の遺伝子にしみついた自然への畏敬の念を感じることができると思います。できれば単行本を一度手に取ってもらいたいです!和紙のような独特な手触りになっており、ここからも日本の伝統を感じられるようなこだわりある作りになっています!アニメも!BGMがとても良い!私はこの作品をアニメで知ったのですが、それからずっと「日本に住むなら一度は見てほしい作品だ!」と言い続けています!こちらはアニメのオリジナル展開がほとんどなく、作品の面白さを伝えるために作られたアニメです。ストーリーを楽しむ分には原作でもアニメ版でも満足できますが、アニメ版はその世界観を表現しきったBGMと間の取り方という点で優れています!日本の伝統的な音楽を想像するようなメロディと蟲の奇怪さを表現したBGMが大好きなのです!また、人物の感情を表現するためにゆっくりとしたセリフ運びになっており、余韻を持たせた展開を作っています。日本独自の美しさを描いた作品アニメ版はそうした意味で原作の世界を完成させているとも言えます。一方で原作はアニメ版に比べて人物と背景の線の違いが少なく、その世界の一部として彼らの物語を読むことができます。つまりこの作品が伝える、大きな自然の中にある私たち人間というリアルを実感できるものになっています。日本の美しくも恐ろしい自然を描いたこの作品。日本の魅力を再確認できる作品です!

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