魔法少女、秘密のアイテム、童話モチーフ、魔導書、怪しげな洋館と謎の組織…この舞台設定、読む前から分かる、コレは絶対面白いやつ!
あらすじ
絵を描くことが大好きな中学生、大麦若葉は、 ペン画の大家だった曽祖母、大麦茜の死去により巨大な屋敷と彼女の作品群、そして不思議なペンを相続する。しかしこのひいおばあちゃん、実は書いた絵を具現化させる能力を持つ「書の魔導士」で、先の世界大戦でも大活躍した伝説級の魔女だった!
ひとり相続した屋敷を探索する若葉がたどりついた秘密の部屋。
「…茜か…?」
真っ暗な部屋で出会ったのは紅い鎖につながれた碧眼の美少女。彼女は自らを魔導書の具現化した姿、書の魔獣「あかずきん」と名乗り、茜と共に戦いに明け暮れた過去を語る。しかし誰もが知る童話の少女と違い冷酷で残虐な彼女は、若葉を弄び高らかに笑うのであった…。
テンションの振れ幅がスゴイ!
テンポ良く進むストーリー、アニメのような躍動感あるバトルシーンと、一方でマンガならではのカット割りや擬音表現、一コマごとにコロコロと変わるキャラの表情。そのライブ感、ミクロでもマクロでも目まぐるしく変化するその展開にワクワクが止まりません!
また泣き虫だけど意外と図太い若葉や、邪悪な表情を見せながら意外と優しく、そしてイカ焼きを美味しそうに頬張るあかずきんなど、キャラの二面性も魅力的。あとほとんど出てきませんが若葉のお母さんが良いキャラしてます。(もっと登場して欲しい)
散りばめられた謎
遥か昔、世界に突如出現した魔獣をグリモアに封じた「最初の魔導士」と、彼女の能力を現代に再現した未来予知機「エニグマ」。エニグマを管理する「国際歴史管理機構」、通称「機構(ゲゼルシャフト)」と曰くありげな隊員達。茜を殺害した犯人と思しき魔導士による犯罪者集団「兄弟団(フラタニティ)」。返り血まみれの中、ドイツ語でベートーベンの「歓喜の歌」を歌うあかずきん…。
まだ2巻の時点で伏線となりそうなピースが随所に散ばめられています。今後これらの謎が解き明かされ、またさらに謎を深めながら物語は進んでいくことでしょう。もうワクワクしかない!! (2回目)
今後は学園ものに…!?
往年の魔法少女のように純粋無垢で、その優しさから”孤独なヒーロー”になることを決意した若葉。2巻の後半ではゲゼルシャフトに入り、「従徒(スクワイア、魔導士見習い)」として同じスクワイア達と魔導士の訓練を積むことに。新たな舞台、新たな登場人物たちと何を経験し何を感じていくのか…物語はまだ始まったばかり。今後の展開から目が離せません!
A-10先生のtwitterにて”第2頁”(半巻分!)まで公開中
「死んだひいおばあちゃんが魔法少女だった」(オマケ付き)1/17 pic.twitter.com/ojjNfQlKvj— エーテン(A-10)四日目西L-27a (@A10GADGET) February 8, 2019
また余談ですが、A-10先生は時々pixivSketch上で作業中の画面をlive配信していて、マンガってこんな風に出来上がっていくんだ!とこちらもとても興味深いです。
https://t.co/zh4gG6VPdN てな訳で配信開始~。— エーテン(A-10)四日目西L-27a (@A10GADGET) September 16, 2019