一つ質問します。『進撃の巨人』というマンガをご存知でしょうか?
……痛い、痛いです。殴らないで。
はい、まぁ、当然の反応です。そりゃそうですよね。知らない人なんて居ないです。
しかし万が一知らない人がおりましたらこの後に話す事の意味が一切通じなくなってしまうので、簡単にあらすじなるものを説明します。
『進撃の巨人』あらすじ
『進撃の巨人』とは、母親を巨人に喰い殺された主人公、少年エレンが全ての巨人を駆逐してやると決意をした所から始まる長編ストーリーマンガです。
巨人と人類の闘いを中心に、だんだんと明らかになっていく秘密や伏線、まさかの展開が連続して続き、コミックスの累計売上は8000万部を超え、アニメ化や映画化もされたこの作品。ストーリーの展開も、今後何が起きるのか予想もつかず、作者である諌山創先生の頭の中を覗いてみたい!でも、覗いたらそれはそれでネタバレになってしまう……もどかしい!!今世紀最高評価と謳っても決して言い過ぎではない。そんな作品です。
シリアスなシーンを多く描いている諌山先生ですが、ユーモラスな一面も。例えばコミックスの巻末に描かれている嘘予告は、思わずつっこんでしまうほどネタ要素満載ことで有名です。
それ以外にも、巻末ではなく作品内で、チラホラ見受けることの出来るギャグシーンのシュールさというか、本筋のシリアスさとのアンバランスさに笑ってしまうような場面もちらほら……。
個人的に、諌山先生はこれらのギャグで人を笑わせよう――という気持ちよりも、何より自分が面白がって描いているような気がするんですよね。
そんな諌山先生のギャグが要所要所に差し込まれている『進撃の巨人』ですが、ギャグシーンを読んだり見たりしていると、自分でもやってみたくなりませんか?
そんな方々に向けて、ボケて(bokete)といサービスの紹介をします。
ボケて(bokete) とは?
ボケて(bokete)とは、いわゆるウェブサイト、アプリ、サービスの一つです。
内容としましては、様々な写真、お題に対し、皆がそれぞれ思い思いのボケを投稿する……というシンプル極まりないものなのです。しかしそのシンプルさが故でしょうか、今急激に認知度が広まりつつあります。簡単に言いますと、大喜利のようなサービスですね。
Twitterのボケ数がもの足りない方は、ボケてのアプリをご利用くださいませ。毎日ものすごい数のボケが職人さんによって生み出されています。— 写真で一言ボケて(bokete)公式 (@boketejp) September 10, 2018
ここでなぜボケて(bokete)の説明をしたのかというとですね。
まずはコレを見てください。
pic.twitter.com/hFEGbmLAuq— 猫螺子 (@IF7NbP5gMEgCKJ1) September 23, 2019
Twitterで話題になっていた、『進撃の巨人』の一コマ。
三枚目の少年の表情にご注目下さい。
マーレの戦士を選ぶ為のシリアスなシーンに、彼は居た
ネタバレを大いに含むのであまり細かい説明は出来ませんが、マーレの戦士というものが『進撃の巨人』中盤以降に登場します。幾人もの人らが憧れて、なりたいと考えるような存在がマーレの戦士。なりたい人が多いのですから当然倍率だって高く、試験だって存在します。しかもペーパーテスト。学生時代を思い出すのは僕だけでしょうか。
その候補生を選ぶ為の試験のコマに、彼……ムトンボ君は居ました。
『進撃の巨人』94話。
子供たちが必死にテストを解いています。
解けない子供が苛立っていますね。
そんな子供たちの中に、彼は居ました。
もっと寄りましょう。
アルのコマ投稿機能を使ってじっくり……。
居た。ムトンボ君だ
よっぽど焦っていたんですね。すごい表情をしています。
試しにディケンベ・ムトンボ・ンポロンボ・ムカンバ・ディケンズ・ジャン・ジャック・ワムトンボで検索したら、NBAのレジェンド選手が出てきました。
Make a World a better place for the Next generation, remains our Goal. https://t.co/ehokHfVlnj… https://t.co/Tal9pS9v9S pic.twitter.com/6hCc7kRCbO— Dikembe Mutombo (@officialmutombo) October 25, 2017
名前が長過ぎる人という事で有名な人のようです。
……たぶんこのコマ。皆を笑わせたかったというのもあるでしょうが、それより――。
なにより諌山先生が描きたかったのだと思います。
私はそう思います。
ていうか諌山先生もボケて(bokete)やっているんですね。
こんな’読み方’もアリ!
芳醇かつ起伏の激しいストーリー。圧倒的な伏線に、キャラクターの完成度。そしてバトルシーン……。それらは全て、進撃の巨人というマンガの魅力ではありますが、しかし楽しみ方はそれらだけではありません。えっ、ここで?というシュールなギャグや、諌山先生の恐らくは自己満足で描かれたであろう、ムトンボ君を含めた小ネタ。それらを探すというのも、進撃の巨人の楽しみ方の一つでしょう。
一週目は普通にストーリーを楽しんで、二週目は小ネタを探す為に、一コマ一コマを吟味する……。そうする事で発見出来る新たな魅力が、進撃の巨人にはあります。
皆さんも今から、もう一度進撃の巨人を読み返して、新たな小ネタ、そして魅力を探してはいかがでしょうか?