『違国日記』は、このマンガがすごい!2020 オンナ編:第10位にも選ばれたヤマシタトモコ先生の作品です。
人見知りな少女小説家である高代槙生(こうだい・まきお)が、両親を事故で亡くしてしまった姪の田汲朝(たくみ・あさ)を引き取るところから物語は始まります。
子犬のように人懐っこい朝と、他人と群れることを好まず一匹狼のように生きてきた槙生。そんな違う国に暮らす二人の同居譚。
朝を思う槙生の言葉の数々がこの作品の魅力の1つです。
ヤマシタトモコさんの『違国日記』がマンガ大賞2020にて10位ランクイン❗昨年の4位に続き、ご支持いただいたみなさま、ありがとうございます。ヤマシタさん、おめでとうございます☺
人見知りな小説家の叔母と、両親を亡くした姪の年の差同居譚
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あなたとわたしが別の人間だから
さみしさのあまり朝が拗ねてしまったときに、槙生はこんな風に語りかけました。
…朝 あなたがわたしの息苦しさを理解しないのと同じように わたしもあなたのさみしさは理解できない それはあなたとわたしが別の人間だから …ないがしろにされたと感じたなら悪かった だから……歩み寄ろう
両親を亡くしたばかりで、さみしさを感じている朝にとって、それは望んでいたような心休まる言葉ではありませんでした。
小説家の槙生にとって気休めの言葉をかけることは容易です。しかし、槙生は朝をほとんど対等な個人としてみなしているので、こういうときにも子ども扱いしません。大人に伝えるのと同じようなことを常に伝えます。
この言葉からもわかるように、槙生の考え方には、他人同士は理解しあえないからこそ歩み寄りの気持ちが大切、というものがあります。
筆者はこの槙生の考え方に学ぶ部分が多いと感じています。
さみしいってどんなときに感じる?
槙生はとにかく人と群れるのが苦手で、一人でいてもさみしさを感じないのですが、だからといって朝のさみしさに歩み寄らないわけではありません。朝と対話をするのはもちろんのこと、数少ない知人たちにも頼ります。
さみしいってどんなときに感じる?
これは、槙生が元彼に質問したものです。
さみしいなんていう普遍的な感情も人によって違うこと。だから身近な人をさみしがらせないために、どういうときにさみしいか知ろうとすること。とても大切なことのように感じました。
まず対話することを諦めないで
槙生に反抗して朝が学校をサボったことがあります。朝が感情に任せてそのとき関係のない槙生の欠点を指摘すると、槙生は、
まず対話することを諦めないで
と朝をさとします。
槙生は、槙生と朝が違う国のルールで生きていることを理解しています。槙生の国では孤独は優しく寄り添いますが、朝の国では孤独はちっとも優しくありません。
だからその溝を埋めるためには対話が必要であると朝に語りかけるのです。コミュニケーションが苦手なのにも関わらず、朝には粘り強く寄り添おうとする槙生に、深い愛情を感じるシーンでした。
心の言葉を聞きたい
今回紹介した他にも、槙生と朝の感情の吐露や、文章では表現し切れない彼女らの表情がとても美しい作品です。
既刊5巻で、6巻は2020年8月6日に発売!今からでも十分間に合うので、気になる方はぜひ読んでみてください!
原画お預かりしました❗️ヤマシタトモコさん『違国日記』⑥は8/6発売&配信🥰お近くの書店さんないし通販サイト、電子書店さんでご予約是非🐬🐋🦈 https://t.co/lOnAHIyoOy— 鹿 (@sikadaisuki) July 1, 2020
孤独に向き合う全ての人に
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