中学生でプロ棋士となった桐山零を中心に描く、棋士たちのヒューマンドラマ。幼い頃に家族を事故で亡くし、棋士の家に内弟子として入った桐山には、将棋以外に居場所がありません。
すでに何度も読んでいるのに、毎回号泣してしまうのはなぜ!
今回は『3月のライオン』のキャラクター別名場面をまとめてみました!
1. 桐山零
娘との最後のクリスマスを楽しみにしていた相手を下した時の桐山。幼い頃に両親と妹と死に別れ、将棋しか生きる場所がなかった桐山の叫びが心に響きます。
将棋が好きなのかもわからなかったけど、ここしか生きる場所がないって思って選んだ場所。ふだんおとなしい桐山が叫びまくってる姿に思わず涙しちゃう。
主人公なので名場面もたくさん!
京都までヒナちゃんに会いに駆け付けちゃう桐山もよかったです。恋をしてることに本人が気づいていないところもいいです。
2. 二海堂晴信
桐山との対戦に敗れた後の二階堂の名セリフ。生まれながらに病気を抱えていて、本当はずっと座っているのも辛いほどなのです。
二階堂を支え続ける花岡さんとの絆もアツイ!
二階堂は桐山のことをいつも思っているのですが、そのあふれすぎる熱意を浴びた桐山が、たまにイラっとしてるところもあったかくて好きです。
3. 林田高志先生
桐山の担任で将棋好き。出席日数を気にしたり、友達関係を気にしたり、いろんな気遣いをしてくれる優しい先生です。たとえ給与が桐山より少なくても、誰よりも桐山を見守り、声をかけてくれるんです。
4. 島田開さん
宗谷名人との4戦目。このままストレートで負けてしまうのか、という心身ともに追い込まれた状況での目がかっこよかったですよね!
地元の期待を背負いまくってる島田さんは、いつも胃潰瘍抱えてます。
5. 川本ひなたちゃん
いじめられてた友達をかばって自分がいじめられることになってしまったヒナちゃん。ヒナちゃんが自分で「間違ってない」と言い切れたところが凄い。
ヒナちゃんへのいじめのエピソードには胸をぎゅうぎゅうしめつけられ、何度読んでも大泣きしてしまいます。
6. 川本モモちゃん
生きてるだけで宝とはこのこと。かわゆすぎる。
7. 川本あかりさん
19歳の時からお母さんの代わりをしているあかりさん。料理が本当に上手なので、食卓風景を見ているといつもごはんにお呼ばれしたくなります。あかりさんがいつでも頼れるような素敵な人が早く見つかってほしい!
8. 川本相米二(そめじ)おじいちゃん
お母さんが若くして亡くなって、お父さんは出て行っちゃって大変なんだけど、このおうちはとてもあたたかい。家族がいつも味方してくれるおうちです。
9. 高橋勇介くん
ヒナちゃんがいじめられた後に、キャッチボールに誘ってくれた高橋くん。ヒナちゃんの想い人です。かっこよすぎる!
10. 宗谷冬司名人
7大タイトル独占、史上最年少名人の快挙を成し遂げた将棋の神さまの子ども。ストレスが原因の突発性難聴を抱え、たまに耳が聞こえません。そのため、質問への回答のつじつまが合わず、不思議ちゃんっぽくなることも。
新人王を獲った桐山との対戦姿が美しくて好きです。
11. 部活の野口英作
林田先生の手配で、桐山と一緒に将棋と科学の部活「将科部」を結成した野口くん。脳の栄養になる糖分と疲労回復のクエン酸たっぷりのラムネをつくって桐山に持たせてくれます。いつも一人の桐山が、人と一緒にしゃべっているという奇跡に思わず涙してしまう名場面。
12. 幸田香子
桐山が内弟子に入った幸田家の娘・香子。将棋の家で桐山に勝てず、棋士の一人と不倫関係にあり、居場所のない自分への焦りや苛立ちがあるよう。強気な彼女ですが、弱い面を桐山には見せるんですよね。
登場人物がそれぞれの苦悩を抱え、全員が自分の人生を抱えているのが、繊細な表情や言葉、行動から感じられます。何度読んでも何度でも彼らと一緒に大泣きしたくなる名著。
心動かされること間違いなしです!
BUMP OF CHICKENのメンバーもイラストで登場している『3月のライオン meets BUMP OF CHICKEN』のミュージックビデオもお見逃しなく!
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