『BLEACH』。2000年代の週刊少年ジャンプの看板マンガの1つで、現在でも多くのファンを引き付ける名作です。著者は久保帯人先生。筆者も学生時代に大好きで、友人とストーリー展開やキャラの能力を予想したり…まさに「『BLEACH』は青春そのもの!」と言っても過言ではないくらいの作品です。
今回はそんな『BLEACH』の魅力について私が勝手に解釈する4つの点から語りたいと思います!
個性的なキャラデザとネーミング
そんな『BLEACH』の魅力一ツ目。ファンなら誰もが認めるキャラクターデザインとネーミングセンスのオシャレさ!「BLEACH」という名前は英語で漂白剤を意味する単語。これは死神という存在の黒のイメージを対比させているとのこと。
この作品の登場人物は敵味方に問わず本当にスタイリッシュでかっこいいんです!例えば、作中最強を噂されるキャラの1人・藍染惣右介の鏡花水月や、最終章・千年血戦篇に登場するアスキン・ナックルヴァールの致死量(デスディーリング)。ネタバレになるので能力についての言及は避けますが、もう名前からしてオシャレ。
藍染惣右介 per Lucca pic.twitter.com/A9JQa92oN0— 久保帯人 (@tite_official) January 15, 2018
上記の2人は敵キャラですが、味方のキャラデザも強烈。死神を統括する護廷十三隊。その十一番隊隊長の更木剣八と十二番隊隊長涅マユリ。この2人は正に狂気の塊。ただひたすらに強者との戦いを求める戦闘狂の剣八と、ひたすらに科学実験をするマッドサイエンティストのマユリ。共に、これでもかというくらい毒々しい外見と圧倒的な強さを誇りますが、何せ作中屈指に我が強いキャラなので、「ホントに味方か!?」と思わせられます。
更木剣八 per Lucca pic.twitter.com/ZoZqfPKwmJ— 久保帯人 (@tite_official) January 15, 2018
詩的なセリフ
魅力二ツ目は作中のセリフの言い回し。これがまたどこか詩的・文学的かつ哲学的。あまりに洒落たセリフなのでネットでよく使われるセリフもちらほら。
筆者イチオシの名言は、涅マユリがザエルアポロとのマッドサイエンティスト対決直後に放った作中屈指の名台詞。
「完璧な生命、か…世界には完璧な物など存在しないのだヨ。陳腐な言い回しになるがネ、それは事実だ。なればこそ、凡人どもは完璧に憧れ、それを求める。だがネ、完璧に何の意味がある?何も無い。何も、何一つだ。
私は完璧を嫌悪する!!!完璧であれば、それ以上は無い。
そこに創造の余地は無く、それは知恵も才能も立ち入る隙がないと言う事だ。解るかネ?我々科学者にとって、完璧とは絶望だヨ。
今まで存在した何物よりも素晴しくあれ、だが、けして完璧であるなかれ。
科学者とは常にその二律背反に苦しみ続け、更にそこに快楽を見出す生物でなければならない。」
彼のプロフェッショナルとしての姿勢は見習うところが多いです。
涅マユリ per Lucca pic.twitter.com/2xsD312mVV— 久保帯人 (@tite_official) January 15, 2018
敵味方それぞれの矜持と正義
魅力三ツ目は、それぞれのキャラが戦う理由や行動原理にスポットが当たること。主人公の一護は身の回りを守るため。その他、快楽の為に闘いを求める者、正義の為に闘う者、世の理に疑問を抱きそれを変えようと闘う者、高貴な身分の使命として闘う者など。
強いキャラにも弱いキャラにもそれぞれの想いと苦悩があり。作中ではそこにスポットが当てられます。それは敵も同様で、一般的に悪霊と言われる者にも戦う理由があることが明確に明かされます。
故に読者は一人ひとりのキャラに感情移入ができ、思い入れのあるキャラもできます。
それら全ての存在を網羅し代弁する者としての主人公・黒崎一護
魅力四ツ目は主人公・黒崎一護の立場。まず一護は人間から死神になった存在です。そして作中前半で悪霊・虚の力も持っていることが判明します。故に強弱・善悪問わず理解し、思いをよせることができ、戦いの中で心を通わせることができる。作中に登場するさまざまな人物の代弁者としての性格を持つ主人公、そこに黒崎一護という人物の魅力があるのです!
最後に
『BLEACH』は純粋にバトルマンガ、少年マンガとして読み進めて行くのも楽しい作品ですが、この作品にしかない視点や矜持に注目しながら読んでいくとさらに面白い作品になります。まだ読んだことがない方は是非1度読んでみてください!読んだことがある方ももう1回読んでみてください!!もう一度読んだ方は二度目三度目をぜひ!!!