二次世界大戦中のドイツが舞台となった歴史SF『NeuN(ノイン)』。極秘裏に行われた遺伝子研究により、ヒトラー総統の血を引く13人の子どもたちが人工的に生み出された。その中で「完全」だったのは1人だけ。残りの12人に抹殺の命令が下る!
運命に翻弄される9番目の子ども・ノインには未知なる力があった…!?
『地雷震』『スカイハイ』の高橋ツトム先生が圧倒的画力とストリーテリングでおくる、誰も知らなかったナチスドイツの深淵!
育った村の壊滅
たった一人の子ども・ノインのために、ノインの育ての親である夫妻が殺害され、村がナチによって焼き払われるという衝撃的な出だしから始まる『NeuN』。
ノインの護衛者であるテオ・ベッカーは命令には従えないとして、ノインの殺害を一時は拒否。
しかし、圧倒的な力の差を前に、「ノインを差し出すから自分の命だけは救って欲しい」とナチに訴える。
ノインの真の能力が開花していく
13人の子どもたちの中で、唯一完全だったのが6番目の子ども・ゼクス。ゼクスは12歳で博士号を取得するほどの天才だった。
ゼクスは特殊な能力を備えていたが、同じ能力の兆候がノインにも見られるようになってくる。
この力により、生きたがっているように見えた者は死を求め、死にたがっていたはずの者が生きる力を得る。戦時下の極限状態の中で、ノインの力は人々にどんな影響を与えるのか。
ノインの表情に変化が…
物語序盤では、ピュアなまなざしを見せていたノイン。動作もモタモタしていて頼りない感じだったが、「覚醒」するにしたがって徐々に目つきが変わってくる。
自分の出生の秘密を知り、驚きを隠せない表情から、自身の能力に気づき始めた時の表情。
さらに能力を使いこなし始めた時の王者のような立ち居振る舞い。
優しい心の持ち主だったノインが今後、どんな風に変わってしまうのか。「女神」と呼ばれるノインたちの「母親」は誰か。そして、完全な子ども・6番目のゼクスとは。
単行本の表紙に主人公のはずのノインが、まだ出てきてないとこもとても気になるところ。ぶっちぎりの画力と世界観で一気に引き込まれる『NeuN』。これは見逃せない!
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