『WIND BREAKER』第1巻最速レビュー！その拳は街を守るために

にいさとる先生が講談社マガジンポケットで連載中の「WIND BREAKER」。2021年5月7日（金）に待望の第1巻が発売されました！

強さを「街を守るため」に使う主人公・桜、そして「ボウフウリン」の伝説が始まります。

あらすじ

舞台はチームやギャングのケンカ・抗争で治安最悪の街。中でも「風鈴高校」は喧嘩の強さだけが取り柄の「最悪」の超不良高校でした。

主人公・桜はそんな風鈴高校のトップをとるべくこの街にやってきます。

チンピラの集団に絡まれる街の人を助けた桜ですが、それはあくまで自分のため。自分の弱さに無自覚なチンピラたちをみているとヘドが出る。そんな思いで彼らをボコボコにしたのですが、街の人は自分にごく普通に接します。

「（オレは）目の前で男5人をボコボコにしたやつだぞ！？」
「この辺で有名な不良校の制服（を着てるん）だぞ！？」

そう戸惑う桜でしたが、やがて違和感の正体が判明します。数年前までど底辺の嫌われ者だった「風鈴高校」は街を守る集団となり、”防風鈴（ボウフウリン）”と呼ばれて街の人々に受け入れられていたのです。

彼らが街を守るためにケンカする姿を目の当たりにした桜は、自らもその一員となることを決意します。かつて「自分」を証明するために振るった拳は、今この「街」を守るために。

胸躍る力のぶつかり合い

「街を守る」ボウフウリンは正義の味方的存在ですが、元々の属性はやはり不良！その腕っ節で物事を解決する以上喧嘩シーンは欠かせません。

それぞれのキャラクターから自分の力への自信や誇りがビシビシと伝わってきます。そしてその力は、時には街に入り込んできた悪を粛清するシーンで、あるいは自分の強さへの誇りを確認するかのような戦いのシーンで存分に発揮されます。

迫力満点のその作画は毎話、毎ページ、思わず唾を飲んでしまうほど。主人公達の「強さ」が絵から十二分に伝わってきます。

連載はマガジンポケットなので、もちろんスマートフォンなどでも読みやすくはなっていますが、この迫力の喧嘩シーンは是非見開きで大きな画面でも見たいです。

筆者個人的には、1話の飛び蹴りで相手を倒す見開きシーンや2話の敵を倒した後ろ姿の見開きシーンは是非紙の単行本で堪能して欲しいなと思います。

人との関係の中で変わっていく主人公

不良である以外にも左右で色の違う髪や目を持つ桜は、その見た目だけで人から「普通ではない」という扱いをされていました。

しかし、この街では見た目が凶悪な不良達が当たり前に受け入れられています。その目線は当然、桜にも向けられます。見た目ではなく行動を見て接してくれる人々と桜は初めて出会うのです。

そんな街の人たち、そしてその期待に応えるボウフウリンのメンバー。さらにはかつて「最悪」と言われていた風鈴高校を変えた「てっぺん」の人物やその高さを知り、桜に少しずつ変化が訪れます。

不器用ながらに真っ直ぐな桜の思いが周りも巻き込んでいきます。「てっぺん」は獲れるのか。桜が街の英雄へと駆け上がっていく物語に要注目です。

2021年5月7日（金）第1巻発売！

第1巻には主人公・桜遥、「てっぺん」までの案内人・楡井秋彦、「てっぺん」の狂信者・杉下京太郎のプロフィール・私服の描き下ろしが掲載。

第1巻発売記念キャンペーンも行われています！

まだ始まったばかりの伝説をぜひ今からチェックしてみてください！

第一話はこちらから無料で読めます。

WIND BREAKER - にいさとる / 【第一話】サクラとフウリン | マガポケ

その拳で、街を守れ！不良高校生・桜の喧嘩英雄伝説！偏差値は最底辺、喧嘩は最強。超不良校として名高き高校・風鈴高校。この春、そんな風鈴のトップを目指して街にやってきた風鈴高校1年生・桜遥は、風鈴高校が“

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伝説の始まり…！