adabana-徒花-

NON / 著

本日発売『adabana-徒花-』中巻最速レビュー!NON先生に聞いた一番注目したいキャラクターって?

デリバリーシンデレラ』ではデリヘル、『ハレ婚』では一夫多妻制と斬新なテーマで男女の恋愛を描いてきたマンガ家・NON先生。

そんなNON先生が最新作『adabana-徒花-』で描くのは自身初となるサスペンス。小さな田舎町で起きた猟奇的な殺人事件を容疑者や被害者それぞれの視点で描き、真相へと迫る物語です。

上中下の3巻構成の『adabana-徒花-』。本日1月19日に最新刊となる中巻が発売されました!

あらすじや見どころ、そしてクリエイターの作業配信サービス00:00 Studio(フォーゼロスタジオ)」でNON先生が教えてくれた中巻で一番注目したいキャラクターについてもご紹介します。

殺人事件の真相を握るのは2人の少女の“秘密”

ある日、小さな田舎町で女子高生の五十嵐真子が切断された状態で発見されるという、猟奇的な殺人事件が発生します。そんな中、犯人として警察に自主してきたのは同級生の藍川美月でした。

上巻では、美月の目線での事件の真相が描かれます。本当に殺人を犯したのかどうか、どちらともとれる表情を浮かべる美月がとても印象的です。

そして、最新刊となる中巻は被害者・真子の視点で事件の真相が語られます。

物語は美月が自首をして来てから半年ほど前に遡ります。当時の真子は、複雑な家庭環境に身を置きながらも、幼馴染の美月と再び打ち解けて親友になり、暁裕樹という素敵な彼氏もできて人生で最も輝いていた時期でした。けれど、暁裕樹の本性と裏切りを知ってしまった時、真子の全てが崩れ去ります。失意のどん底にい真子を救うために動き出す美月...。

小さな田舎町や学生ならではの世界の狭さ、そしてその狭さが生み出した彼女たちの「孤立」が物語に一層緊迫感を与えます。

この殺人事件の真相を握るのは真子と美月の「秘密」。中巻では2人の秘密が徐々に明らかになっていきます。

中巻で一番注目したいキャラクター

NON先生といえば、クリエイターの作業風景が見られる動画配信サービス「00:00 Studio(フォーゼロスタジオ」を使って『adabana-徒花-』の作業配信をされています。

発売日前日に「adabana中巻明日発売‼️サイン描く」という配信をしていたNON先生に、中巻で一番注目してほしいキャラクターについて伺いました!

暁裕樹です。すごい嫌なやつなんですけど、彼の変貌ぶりがすごく良く描けたので注目してほしいです。真子ちゃんの視点で暁と出会って何があったのかをすごく丁寧に描いています。

そして、上巻と中巻の表紙で使われている「赤」についても...

上巻の方がワインレッドが強くてより血みどろっぽさが出ています。

中巻は水っぽさが加わってオレンジがかったグラデーションになっています!

美月や真子たちの繊細な表情が徐々に完成していくNON先生の作業配信は必見です。アーカイブも残されているので、中巻を読みながら制作の裏話をのぞいてみて下さいね!

表情、セリフ、全てから読み取って

被害者・真子を殺したのは誰なのか?

中巻を読み終えるとそんな疑問が改めて浮かんできます。

自首してきたのは美月だけれど、過去を紐解くと真子の叔父や彼氏だった暁裕樹は精神的に何度も彼女を殺しています。

次の下巻で真実が明らかになる『adabana-徒花-』。謎が謎を呼ぶ2の少女の秘密をストーリーだけではなく、表情やセリフ、全てから読みとって下さい。

下巻は初夏頃に

adabana 徒花 (中) (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
NON/著